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日食・月食のパワー・影響力を占星術的に評価・解釈する方法

およそ半年に1回起きる日食・月食(日蝕・月蝕)は、占星術でもパワフルな節目のときだと言われていますが、毎回全く異なる星の配置のもとに起きます。とてもパワフルで強力な日食・月食がある一方で、それほど影響力の長くない日食・月食もあるのが事実です。この記事では、日食・月食の占星術研究者であるCeleste TealのEclipsesから、日蝕・月蝕のパワーや影響力を占星術的に評価・解釈する方法について書いています。

この記事の目次

よりパワフルな日食・月食とあまりパワフルではない日食・月食の占星術的な違いは?

日食・月食の影響は、日本の占星術業界の通説では半年と言われています。しかし、実際にはより強力な作用を与える日食・月食と、そうではない日食・月食があります。

Eclipsesという日食・月食の占星術研究を行ったCeleste Teal氏によると、一般的に日食は3年半の影響力を持ち、月食は数ヶ月からか半年程度の影響力を持つのですが、実際には特徴的でパワフルな日食・月食があると言われています。

以下、Celeste Teal氏が考える日食・月食の強さ(パワフルさ)を加算式で計算するフォーミュラをお伝えします。

日食がドラゴンヘッド・ドラゴンテイルの10度以内にある、または月食がドラゴンヘッド・ドラゴンテイルの5度以内にある

日食は、ドラゴンヘッド・ドラゴンテイル(ノースノード・サウスノード)の前後18.50度以内で起きます。当然ながら、ドラゴンヘッド・ドラゴンテイルに近い位置で起きれば起きるほど、日食の作用は強くなります。

同様に、月食は、ドラゴンヘッド・ドラゴンテイルの前後12.25度以内で起きますが、ドラゴンヘッド・ドラゴンテイルに近い位置であればあるほど月食の作用は強くなります。

そのため日食がドラゴンヘッド・ドラゴンテイルの10度以内にあるとき、または、月食がドラゴンヘッド・ドラゴンテイルの5度以内にあるときは、強さの指標として+1します。

日食・月食が起きた度数に対して4年以内に土星のオポジション・コンジャンクションが来る

Celeste Teal氏によると、トランジットの土星が日食・月食の起きた度数を通過するとき、土星特有の成熟化・完了化が促されると言います。

そのため、日食・月食が起きた度数に対して、4年以内に土星のオポジション・コンジャンクションが来る場合は、+1します。

日食・月食時の太陽または月の3度以内に何らかの天体が合になる

日食・月食時の太陽または月の3度以内に何らかの天体がコンジャンクション(合)になるときは、+1します。
もし、2つ以上の天体が合になる場合は、それぞれの天体ごとに+1します。

日食・月食が牡羊ポイントで起きる

ノエル・ティル(Noel Tyl)氏などが提唱している牡羊ポイント(牡羊座ポイント、アリーズポイント)と呼ばれる、重要なできごとの発生に関連する活動宮(牡羊座、蟹座、天秤座、山羊座)の0度で日食・月食が起きている場合は、+3します。※なお、牡羊ポイントは通常オーブは1.5~2度以内と考えるようです。

日食・月食がその他のクリティカルポイント(重要な度数)で起きる

また、牡羊ポイント以外でも、以下の度数は占星術上でクリティカルポイントと呼ばれ、重要なできごとが起きる度数であると言われています。これらの度数のどこかで日食・月食が起きた場合は+1します。

なお、活動宮の13度で起きた日食・月食についてはバランス・均衡を取るといった作用が起きると言われており、上記の度数の中でも重要度の高い度数です。

日食・月食が世界を牽引する国のチャートの太陽または月に対して3度以内のオーブでコンジャンクションまたはオポジションが起きる

Celeste Teal氏によると、アメリカ合衆国が現在のところ世界のリーダーであるため、アメリカの建国図の太陽または月に日食・月食が3度以内で合になる場合はとても重要だと考えており、その場合、その日食・月食は+2となります。

日食・月食が世界を牽引する国のチャートの太陽・月以外の天体またはアングルに対して3度以内のオーブでコンジャンクションまたはオポジションになる

アメリカの建国図の天体やアングルに対して、3度以内のオーブで日食・月食がコンジャンクションまたはオポジションになるときは、+1します。

日本人(日本という国)にとっての日食・月食の影響を評価するには?

 
以上は、世界情勢における日食・月食の影響を測る場合のフォーミュラでした。そのため、アメリカという世界のリーダーである国の建国図を使います。

しかし、日本人(日本という国)にとっての日食・月食の影響を評価する場合は、当然日本の建国図を使うことになります。
※ただし日本の建国図のタイミングは諸説あります。

個人にとっての日食・月食の影響を評価するには?

個人にとってのトランジットの日食・月食の影響を評価するには、まず、その日食・月食が、個人の太陽・月などの天体やアングルに対してコンジャンクションになるかどうかを見ます。

そして、日食であれば3.5年、月食であれば半年の影響力の期間を持つという原則にたちつつ、その期間内に土星または火星のトランジットがないかどうかをチェックします。オーブは狭ければ狭いほどよく、通常は1.5~2度くらいにしておくといいでしょう。

土星は、日食・月食によって刺激されたテーマを成熟化・完了化させる作用を持ちます。火星は、日食・月食で刺激されたテーマを撹乱しもう一度活性化します。

影響期間が短いと言われている月食であっても、半年以内に土星や火星のトランジットが来る場合は、影響する時間(期間)が長くなります。Celeste Teal氏のクライアントの一人は、月食であっても実に6年もの影響期間を体験したということなので、トランジットをチェックしましょう。

ちなみに、2018年の夏の日食・月食の影響をCeleste Teal氏の手法を使って分析した記事がこちらです。

参考書籍:Celeste Teal “Eclipses”

この記事は、Celeste Teal氏の日食・月食理論を参考にしています。Celeste Teal氏の”Eclipses”という記事は、マンデン占星術も個人のチャートに与える占星術も同様に扱い、様々な事例を検証していてとても興味深いものがあります。このサイトでも今後、日食・月食に関してはこちらのフォーミュラを使って影響力の測定をしてみたいと思います。

>>>Eclipses: Predicting World Events & Personal Transformation (Special Topics in Astrology)

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