サイトアイコン パクスルーナ PAXLUNA 星読み風水

2018年7月28日の水瓶座満月(皆既月食)が与える今後の影響~一粒の麦が落ちて死に、豊かに実を結ぶ トランジット天体(火星、土星を中心)の分析

月食・日食が生じた星座(サイン)の度数は、トランジット天体の通過によって刺激され活性化したり、成熟化・完了化が進んだりすると言われています。この記事では、2018年7月28日の皆既月食の今後の影響(半年~3.5年)を、トランジット天体から分析しています。

この記事の目次

2018年7月28日の水瓶座満月(皆既月食)の度数を刺激するトランジット天体の通過

2018年7月28日の皆既月食は、水瓶座4度付近で起きました。アメリカ人の占星術師Celeste TealのEclipsesという本に書いてある日食・月食のパワーを評価するフォーミュラに当てはめると、この月食は、ノードから前後5度以内、月に3度以内で火星が合になるなど、通常では日食よりも影響範囲が小さいと言われている月食でありながらかなり影響力が強そうな配置です。

下のチャートは、2018年7月28日の水瓶座満月(皆既月食)の図(東京時間)です。

2018年7月28日の月食時の太陽または月に対してトランジット天体(火星、土星を中心に)が刺激を与えるとき

今後半年~3.5年のうちに、水瓶座4度または獅子座4度を刺激することになる天体のトランジットを調べてみました。

Celeste Tealによると、金星や水星などのトランジットもある程度は影響があるものの、最もドラスティックに月食・日食時の度数に対しての作用を与えるのは、火星と土星であると考えています。

火星は、その日食・月食のテーマを活性化・点火します。土星は、その日食・月食のテーマを成熟化・完了化に向かわせます。その他、木星や天王星、冥王星や海王星なども大きな影響を与えます。

2018年7月28日の月食時の太陽(獅子座4度)または月(水瓶座4度)に対してトランジット天体が合またはオポジションになるときのリストはこちらです。

  1. 2018年9月28日 火星が月食時の月の位置を通過
  2. 2019年7月4日 火星が月食時の太陽の位置を通過
  3. 2020年4月6日 火星が月食時の太陽の位置を通過
  4. 2021年1月7日 木星が月食時の月の位置を通過
  5. 2021年1月27日 土星が月食時の月の位置を通過

上記のうち、特に重要な日付は以下の3つになります。

2018年9月28日 火星が月食時の月の位置を通過

2018年9月28日は、トランジット火星が月食時の月の位置(水瓶座4度)を通過します。この火星のトランジットは、7月28日からわずか2ヶ月なので、当然月食の影響の範囲内のトランジットだと言えます。

もともと火星は、2018年にはとても目立った動きをしていますが、9月28日は、火星が逆行から順行に戻ってから1ヶ月たったころで、この月食の度数は、7月27日に火星が自身のヘリオセントリックの地球との会合(火星と地球の結び)のときに刺激した度数でもあります。

2019年7月4日 火星が月食時の太陽の位置を通過

2018年7月4日は、トランジット火星が月食時の太陽の位置(獅子座4度)を通過します。当初の月食から約1年後なので影響力アリと判断するかどうか迷うところですが、2018年7月28日はタイトな度数で月食が起きていますし、火星はこの月食時に目立つところにあったので、このトランジットでも2018年7月28日の皆既月食のテーマが再燃しそうです。

2021年1月27日 土星が月食時の月の位置を通過

2021年1月27日、トランジット土星が月食時の月の位置(水瓶座4度)を通過します。土星が月食や日食の起きた場所を通過するときは、その月食のテーマが終了・完了する時期だと言われています。

その直前の2021年1月7日には、トランジットの木星も月食時の月の位置を通過します。木星が食が起きたポイントを通過するときは、必ずしもラッキーな事が起きるというわけではなく、そのテーマが拡大する・社会的な注目を集めるという出方をします。

その木星のトランジットを経ての土星の直後のトランジットになりますので、2021年1月27日のトランジット土星による水瓶座4度の通過をもって、2018年7月28日の皆既月食のテーマは成熟化し、ひとつの完成を見ると思われます。

逆に言うと、それまでは2018年7月28日の皆既月食のテーマは続く可能性が高いです。

2021年1月27日、土星が月食時の月の位置を通過するときのチャートを出してみました。

すぐに目につくのが、2018年7月28日の皆既月食で鋭く形成されていた、水瓶座の月と火星の合に対する牡牛座天王星のスクエアの配置に対して、2021年1月27日の土星トランジットでは、水瓶座の土星(そばには太陽や木星も合)に対して牡牛座の天王星と火星がスクエアになっている、ということ。

さらに、1月27日~28日かけては、トランジットの月が獅子座の太陽側にコンジャンクションになります(※上の画像では月は蟹座です)。

これは、犠牲や不平等に対する男性(性)の義憤や怒り、コンプレックス(罪悪感や劣等感)が、ある程度の癒やしと社会的承認を得て、一旦完了し、新しい豊かさの創造への行動力に変化し、成就を遂げる、ということだと思います。

ですので、2018年7月28日でテーマになっていた「男性(性)の負った傷や過ちに対して批判したり後悔に浸るだけという自閉的で非生産的な行為ではなく、社会に新しい豊かさをもたらすという観点を持って浄化し、学んだことを才能として創造的な知恵につくりかえること」が、本当に完了して日の目をみるようになるのは、この2021年1月27日ごろではないかと思います。

2018年7月末頃は、社会の中で、メディアや官僚組織の権力者や、体育会系のパワーに基づく上下関係の中で虐げられてきた人々、特にパワハラ、セクハラ、マイノリティ差別などへの抗議の気運が高まった時期でした。#MeToo運動により、広く横のネットワークでこうした問題がシェアされ、共感を得て世論を作っていったもの印象的でした。ただし、実際には、「そうした経験に苦しんできた」という気持ちがシェアされただけであって、具体的な法整備や仕組みづくりが進んだわけではありませんでした。

しかし、2021年1月27日ごろになれば、この時期に浮上してきた問題に対して、法整備や仕組みづくり(木星&土星のトランジット)など、何らかの形での沈静化していくと思われます。ただし、このときの水瓶座の木星や土星は、牡牛座の天王星と火星に対してスクエアなので、差別やハラスメント・不平等への怒りはすべてがすべて直接的に認められるわけではなく、あくまでも「新しい豊かさ」に叶うかどうかでふるいをかけられ、変化(昇華)させられると思います。

2018年7月28日の月食の結果~一粒の麦が落ちて死に、豊かに実を結ぶ

月食時の月に対して土星のトランジットが起きる2021年1月27日には、

「一粒の麦が地に落ちて死ななければ、それはただ一粒のままである。しかし、もし死んだなら、豊かに実を結ぶようになる」(ヨハネ福音書)

この言葉のようなことが起きてくるのではないかと思います。

つまり、2018年7月末に感じられた怒りや犠牲になったという義憤や被害者体験は、そのまま贖われるのではなく、あくまで次世代への豊かさに繋がる形で昇華させられる(そうせざるを得ない)ということだと思います。

2018年7月末頃、あなたの個人の身の回りに起きたことの中で、怒りを感じたことや不平等を感じたことがあれば、メモを取っておいたり、日記をつけておくと面白いと思います。

特に、個人天体が水瓶座4度付近または獅子座4度付近にある方にとっては、2018年7月28日の月食はとても重要な月食になります。

モバイルバージョンを終了