今私たちは、およそ200年周期の新しい時代の始まりを迎えています。
具体的に言うと、「土の時代」から「風の時代」へと移り変わろうとしています。
いよいよ2020年12月冬至の直後、この変化がいよいよ現実のものとなります。
そう、この2020年12月冬至の直後に水瓶座0度で起きる
木星と土星の合(グレートコンジャンクション)によって、私たちは風の時代へと入っていくことになります。
この200年周期の時代変化は、社会構造を含めた大きな目に見える変化を引き起こすものであり、
今、非常に多くの人が土の時代から風の時代への変化にあたって、
予言や予測、様々な発信をしています。
たとえば・・・
✔ コミュニケーションが活発になる
✔ ネットワークが盛んになる
✔ コミュニティの時代
✔ 平等でフラットな社会が実現する
✔ 個性が大切になる
✔ 知性や思考が重視される
✔ 流通や交流が促進される
・・・
確かに、これらの特徴はすべて正しいものです。
これらのキーワードは、どこかしら水瓶座的であり、天秤座的であり、双子座的です。
その意味においては、「風」の時代の特徴として何ら間違ってはいません。
しかし・・・多くの場合見逃されているとても重要なポイントがあります。
それが、そもそも「風」というエレメントはどういうものか?という理解に基づく、時代意識の分析です。
そもそも「風」の元素とはどういうものか?
西洋では、この世界は風を含む4つの元素(火、地、風、水)によって構成されていると考えます。
この思想を根本におく西洋の元素論および気質論は、占星術にも引き継がれています。
あらためてこの根本思想である西洋の元素論に基づいて、
「風」という元素を考えていくとき、
ある一つの興味深い事実が浮かび上がってきます。
風の元素は、天国(パラダイス、楽園)の状態と同じである
四元素理論においては、
陰陽の二大原理(あるいは、男性性と女性性の二大原理)の4つの組み合わせによって
4つの元素が決定されると考えます。
その理論に基づくと、風の元素は、
他の3つの元素にはない「ある優位性」を持っていると考えられるのです。
それは、風の元素とは、陰陽の2つの原理がどちらも活性化された状態、
つまり男性性と女性性の原理がどちらもプラスに転じている状態のことである、という優位性です。
そして、その優位性ゆえに、
風の元素は、天国(パラダイス、楽園)の状態であると考えられていたのです。
そして、まさにこれこそが、大航海時代に危険を冒してまで
ヨーロッパ人を東方の香辛料(スパイス)へと向かわせた文化的な背景でした。
ヨーロッパ人が危険を冒し金と交換してまで香辛料を得たいと考えた動機は、
俗説として考えられているような美食のためではありません。
自分たちヨーロッパには欠けがちな「風」の元素、
つまり、失われた楽園、エデンの園を求めるという切実な思想が
当時のヨーロッパ人を突き動かしていたのです。
だとすれば・・・
これから私たちが迎える200年近く続く風の時代というのは、
エデンの園のような一種の天国を体験する可能性がある時代だといえます。
失楽園、男性(性)と女性(性)の対立の試練と誘惑もやってくる
しかし、風の時代がやってきたからといって、
指をくわえてまっていれば天国状態に移行できるわけではありません。
むしろ私たちは、これまでの土の時代にはなかった(抑えられていた)
多くの試練や誘惑とも直面していくことになります。
なぜなら、陰陽の2つの原理が不活性の状態にある土の時代においては
性はコントロールされ抑圧されるものだったのに対して、
風の時代は逆に、一気にこの陰陽2つの原理が活性化されるからです。
事実既に私たちは、性と恋愛に関する様々なタブーが打ち破られ、
非常に多くの自由と喜びを享受しつつあります。
しかしまさに、こうした自由と喜びの中に、
試練や誘惑も混じっているということを忘れてはなりません。
そう、それは既に、エデンの園に関する神話において
語られていたこと同様の試練や誘惑です。
天国とは、風の元素が象徴するように、
男性(性)(アダム)と女性(性)(イブ)が完全に調和している状態。
しかし、この状態が失われ、失楽園の原因になったのは、
性エネルギー(蛇)を巡る誤用に起因する、
男性(性)と女性(性)の諍いでした。
このパターンは、
おそらくこれから先私たちが迎える風の時代においても、
手を変え品を変え直面していく課題になるでしょう。
水瓶座0度で始まるグレートコンジャンクションのサイクルと、天王星のエネルギーの活性化
ここで、いったん話を、風の時代の始まりとなる
水瓶座0度で起きるグレートコンジャンクションに戻しましょう。
水瓶座0度で起きるグレートコンジャンクションのサイクルは、
約20年続きますが、2023年から2043年までは、冥王星も水瓶座に入ります。
2020年~2040年(2023年~2043年)の20年は、風の時代の本格的な幕開けでもあり、
同時に、水瓶座の時代の先取りでもある特別な時代、
きわめて水瓶座のエネルギーが強まる時代となります。
そして、この時期、水瓶座の支配星である天王星の力もまた、
活性化されていきます。
天王星は、火と水を混ぜ合わせ、男性性と女性性を統合させる性エネルギーに関する天体
天王星というと、一般的な占星術では、
「奇抜、風変わり、革命、改革、変化、技術、IT」などのキーワードで語られます。
しかし、天王星のエネルギーや天文学上の現象を注意深く観察していくと、
こうした一般的なキーワードの範疇に収まらない、
きわめて重要な一つの特徴が浮かび上がってきます。
それが・・・天王星は、性エネルギーを意味する天体だということです。
天王星はUranus、Ouranusと書きます。
これは、Ur(Our)=火とAnus=水という2つが結合されたもので、
男性性と女性性の統合・結合(性行為)を意味しているのです。
したがって、天王星の持つ重要なテーマの一つに、
男性性と女性性のバランスを取るというものがあります。
つまり、天王星が混ぜ合わせる火と水とは、
陰と陽、男性性と女性性の原理に他なりません。
そして・・・
天王星は名前において火と水が結合しているだけではなく、
天文学上の事実からもこの性質を見て取ることができます。
どういうことかというと、天王星は自転軸がおよそ90度傾いているのですが、
この90度に傾いた地軸のせいで、
84年の公転周期のうち、
42年は一方の極、42年は他方の極が太陽を向くことになります。
そして、天王星の一方の極を向いている42年が男性性、
他方の極を向いている42年が女性性のエネルギーを帯びることになり、
地球もこの天王星の影響を受けると言われています。
※天王星について詳しい話を知りたい方は、2020年3月の春分の日に開催したこちらの動画もご参照ください。
よって、
つまり、ただでさえ性エネルギーが活性化される風の時代の中でも、
特に水瓶座のグレートコンジャンクションから始まり
冥王星が滞在する2020/23~2040/43年の約20年間は、
性エネルギーを司る天王星のエネルギーが
活性化されるため、二重三重に重要な時期であるといえます。
なぜ風の時代のはじまりにあたって、リリスのテーマに取り組むのか?
南米で活躍した神秘思想家のSamael Aun Weorは、
「私たちが失楽園したのは「性」のテーマにおいてであり、
私たちが天国に帰還するのも「性」においてに他ならない」と語ります。
では、失楽園の記憶(性のトラウマ、男性性と女性性の対立)を癒し
天国に戻るために、「性」を扱うために、
どのような手段があり得るのでしょうか?
占星術において、性に関する恐れ・トラウマと
抗いがたい魅力やパワーに直結するポイント(小惑星、感受点)として
リリスがあります。
一般的な占星術では、リリスは禁断・タブー・性的な傷・
抗いがたい魅力・魅力・性欲などの解釈をなされています。
しかし、リリスは単純な性欲や傷ついた記憶や
抑圧されたエネルギーを象徴するだけのポイントではありません。
実は、リリスこそ、失楽園の記憶を刺激すると同時に、
私たちに天国を思い出させるポイントなのです。
そしてそれは、ムーンガーデニングや
バイオダイナミック農法の研究からも裏付けることができます。
花の香りを強める豊穣の闇としての月の遠地点・リリス
バイオダイナミック農法やムーンガーデニングでは、
天を運行する月の元素に応じて、植物の異なる部位が活性化されると考えます。
その長年の調査結果により、
花が活性化されるのは、
月が風の元素を運行しているときになります。
そして・・・
大変興味深いことに、
月の遠地点つまりリリスを月が運行するとき、
その時の月の星座の元素がどの元素であっても、
必ず風の元素の要素が強まる、ということが分かっています。
神話におけるリリスが、
翼を持つ女神として、風の女神として描かれていることは、
実に深い意味を持っています。
月がリリス(月の遠地点)を動くとき、
植物たちは天国を思い出し、
花の香りを強めるのです。
リリス(月の遠地点)は、
天国からの風が吹き込んでくる豊穣の闇であり、
私たちにいつも遠く遥かな記憶をよみがえらせようとしているのです。
花は、植物における生殖器です。
そして、浄められた「性」(聖なる性)が
どういうものかを示しています。
植物の花は、
人間が、動物的なものを克服(マスター)して
次の進化段階で獲得する愛(全体への愛)を表現しています。
はるか昔、植物と私たちが進化の道を分かつときに、
時期が来たらこの愛を思い出せるようにと、
私たちに人間のために地上に置かれたもの、
それが植物(花)だといってもよいでしょう。
性にまつわる長い痛みの歴史を癒し、統合するための3つのリリス
占星術においてリリスと呼ばれるポイントは、
実は3つ(4つ)あります。
まず、小惑星リリスは、原初の女性性、
楽園(エデン)のガーデンキーパーであった
リリス(あるいは原初のイブ)です。
次に、ダークムーンリリスは、
アダム(男性性)と諍いを起こし、追われて荒野に逃げていき、
デーモンと結託して人間を脅かす存在になった
悪霊としてのリリスです。
このポイントは、過去(生)における性に関係する
痛ましい記憶や傷と関わります。
そして最後に、月の遠地点としてのリリス(ブラックムーンリリス)は、
小惑星リリスと、ダークムーンリリスの
両方のエネルギーを統合するポイントになります。
よって、リリスは痛みの記憶も呼び覚ますこともありますが、
同時に私たちを天国(男性性と女性性の調和)へと再び導く扉を開いてくれるのです。
リリスからイシュタルへの進化:野性の力を慎重にかつ緊張感をもって扱える女神へ
リリスを癒していけるようになると、
私たちは、イシュタルにつながることができます。
実はリリスは、イシュタルと深いかかわりがあり、
イシュタルは、リリスの成熟した形だと考えることができます。
リリスとイシュタルの表象を見比べると、両者はほぼ同じです。
こちらがリリス。
こちらがイシュタル。
どちらの女神も、翼を持ち、動物をしたがえ、
堂々と魅力的な女神です。
しかし、1点大きな違いがあります。
それは、リリスの下半身は
動物と一体化しており動物的であるのに対して、
イシュタルは、
動物を乗りこなし従えている(克服している)という違いです。
イシュタルとは、
リリス的なエネルギー(野生の力、性エネルギー)を経験し、
それを癒したうえで使いこなすことができる存在であり、
決してその力を乱用することがない女神です。
それゆえに、イシュタルは
国家の最高権力者である王(浄められ洗練された男性性)を導きます。
イシュタルは、
未熟な少女として恐れを知らず奔放に放埓に野生の力を振りかざすのではなく、
野生の力に畏敬の念を持ちつつ決して振り回されず、
相手を選び(時には拒絶し)、時には怒り、
情熱的に愛することで
天国(天界)へと私たちを導く女神。
それは、これから先私たちが体験する
水瓶座のグレートコンジャンクションと
パラレルのアスペクトを取る、
射手座の金星(イシュタルゲート)の象徴する力でもあります。
※イシュタルゲートについてはこちらの記事で詳細に語っています。
リリスを癒してイシュタルゲートにつなげていくことで、
風の時代が与えてくれるポテンシャルをフルに生かして生きていきませんか?
お客様の声 New!
>>>リリス講座 お客様の声 その1
講座の内容
テキスト(スライド)の目次
・リリスとイシュタル
・占星術における3つ(4つ)のリリスとリリスの神話
・小惑星リリス
・ダークムーンリリス
・ブラックムーンリリス(月の遠地点)
・ブラックムーンリリスと天国~「風」エレメントの秘められた意味
・ブラックムーンリリスの「8」&蠍座から「9」&射手座へ
・3つのリリスを調和させて内なる野生を成長させる
・まとめ
※ケーススタディ(サンプル)込
講座の特典
講座の特典その1 ★テキスト資料(共通)
①リリスの12星座・12ハウス別の解釈(PDF A4 14枚)
②12星座と12ハウスのアーキタイプと傷(PDF A4 34枚)
③1900年~2050年までの日蝕・月蝕一覧 星座、度数付、日本東京時間(PDF A4 32枚)
④書き込み式ワークシート(PDF A4 7枚)
⑤男性にとっての12星座別リリス(PDF A4 14枚程度)
⑥【2020年12月リリース予定】リリスと天体のアスペクト解釈(PDF A4 30枚程度)
⑦月の近地点(White Moon Selena、Light Moon Asta、Priapus)に関する情報とホロスコープの読み方(PDF A4 20枚程度)new!
講座の特典その2 ★個人資料(個別に出力・用意します)
①3つ(4つ)のリリスの出力された出生図(ホロスコープ)
②ご自分の出生図のリリス(トゥルー)に対する外惑星(火星~冥王星+キロン)のトランジット100年分のリスト
③ご自分の出生図のリリス(ミーン)に対する外惑星(火星~冥王星+キロン)のトランジット100年分のリスト
④出生図のアスペクトリスト(セスキコードレートとノヴァイル込み)
⑤月の近地点(White Moon Slena、Light Moon Asta、Priapus)込みの出生図(ホロスコープ)new!
講座の特典その4 ★会員サイト(共通)
無料会員サイトへの招待 ※SNS不要、スマホでも閲覧可能
✔ 講座受講後も会員サイトでフォローアップの資料や音声を随時追加
✔ フォローアップのメルマガの不定期配信
講座の特典その5 ★ZOOM無料シェア会(※参加は女性限定、男性は音声の配信のみ)
テキストの内容に基づくZOOMシェア会を不定期で開催(予定では1か月に1~4回)
ケーススタディとして参加すると高橋ともえや他の参加者からのフィードバックをもらえます
シェア会は音声を収録し会員サイトにて後日シェアします
さらなる特典(受講後アンケート回答者の方のみ)
ご自分の出生図のリリスに対するプログレスのリスト100年分
※トゥルーとミーン両方で出力します
受講料金:27,000円(税込&前払い)
銀行振込・Paypal(クレジット)・コンビニ決済(別途手数料が300円かかります)のいずれか ※紙出力希望の方は別途3,000円の手数料を頂いております(合計30,000円税込みとなります)。
講座受講に当たってのよくあるご質問
Q1:出生時間があいまい(不明)です。参加しても大丈夫でしょうか?
A1:参加いただくこと自体は問題ありませんが、正しい出生図を出力するためには正確な出生時間が必要になります。リリスは幸い出生時間が不明でも大きく位置は変わりませんが、ハウスの位置は変化します。また、個人資料や受講後アンケートプレゼント資料は昼の12時で出した仮の資料となります。もちろん、講座を勉強する目的であれば、ご自身の出生時間が不明でもご参加いただけます。
Q2:占星術初心者(初学者)ですが大丈夫でしょうか?
A2:基本的に以下の用語が何を指しているかがおおよそ分かる方であれば、ご参加いただいて大丈夫です。
占星術の10天体(太陽、月、・・・冥王星)、12星座(牡羊座、牡牛座、・・・魚座)、アングル(アセンダント、ディセンダント、MC、IC)、プログレス、トランジット
Q3:占い師です。この講座で習った内容やメソッドをもとにしてお客様に鑑定をしてもいいですか? 利用規約を読むと資料の転載や複製は不可となっていますが・・・。
A3:可能です。内容を理解してご自分の言葉でお客様に鑑定するのはOKです。資料を丸々コピーして転売する・複製するのはご遠慮いただきたいですが、メソッドそのものは是非セッションや鑑定で活用してください。
Q4:講座内容(リリスに関する鑑定)の個人鑑定はしていただけますか?
A4:個人鑑定ではなく、資料とワークシートを使って自分でワークを進めていくことをおすすめしています。時間をおいて何度も取り組むことで、徐々に自分で答えを出して進んでいけるようになるからです。ただし、一人で取り組んでいると腑に落ちないことや不明なことが出てくると思います。そこで、不定期でZOOMにてグループシェア会を計画しております。そこにご参加いただきますと、高橋ともえや受講生の方の意見や、他の受講生のケーススタディを聞くことができます。
Q5:講座受講に当たって・また講座を勉強していて質問があった場合、どうしたらいいでしょうか?
A9:メールでお気軽に聴いてください。こちらからお返事を差し上げます。場合によっては、個人が特定されない形で、音声や資料等を作成して全受講生に対する情報としてメルマガで回答する可能性もあります。
Q6:リアル講座で開催する予定はありますか?
A6:リアル講座は今のところ予定していません。ぜひ、オンラインでご受講ください。
Q7:テキストや資料を印刷したいのですが、スマホしかなく、また家にプリンタがありません。
A7:資料はすべてPDFになっています。各コンビニの印刷サービスを利用すると、スマホしかない方や、プリンタがない方も資料を紙の形式で出力できます。また、個人資料に限り紙の形式で受け取りたい方には有料にて対応いたします。
Q8:今回のリリスの講座は、ブログ記事で公開されている内容と何が違いますか?
A8:ブログ記事で公開している内容からいくつか変更点・補足点があります。たとえば、ブラックムーンリリスの位置としてトゥルーをすすめていましたが、その後の研究でミーンも重要であると気付いたため、その点もフォローしています。また、リリスに関連するアスペクトの情報など、より多面的かつ深掘りした内容をお伝えしています。さらに、ワークシートと解釈用の資料(クックブック的なもの)も充実させていますので、様々な観点から自分のリリスを読み解き、折に触れて復習していただけるよう設計しています。
Q9:海外在住ですが問題なく参加できますか? システムの都合上閲覧できないことなどありますか?
A9:これまで、タイ、オーストラリア、フランス、ハワイなどからご参加いただいておりますが特に問題があったことはありません。資料は会員サイト上にPDFで配布し、動画資料はYoutubeの限定公開機能を使用しています。