2018.06.20

2018年6月14日4:43 双子座新月～関わってきたものの中から本当に大切なものを残すために私的な喜びを育むとき

高橋ともえ

2018年6月14日4:43（東京時間）に双子座で新月となります。今回の双子座新月の星読みレポートです。

この記事の目次

2018年6月14日双子座新月のホロスコープ

2018年6月14日双子座新月

2018年6月14日双子座新月の星読み

心の中にある深い欲望と執着を示す冥王星は、山羊座２０度にあり８ハウスで逆行。
これまで関わってきたものごとや属してきた集団やグループの中で必死に頑張ってポジションを守るうちに、知らず知らずのうちに自分のものではない他者の価値観に依存してきたかもしれません。自分の感情よりも他人の感情のほうを優先すべきだ、とさえ思ってきたかもしれません。ですが、そんな状況に対して今、見直しが入っています。

冥王星の反対側は２ハウスで若干広いオーブで蟹座の最後の度数にある金星とオポジション。
本来感情は、自分という境界線の中で味わうものであり、他人から押し付けられることはできないのです。あなたが「私はこう感じている」と思う感情は、本当に「あなたの」感情ですか？　感情は主観的なもので、決して客観視できるものではないのに、いつの間にか誰かの感情を自分の感情だと思ってきたとしたら、今それを改めるべく、もう一度自分の感情の境界線を確かめるときです。

蟹座の金星は、１１ハウス牡牛座の天王星、８ハウス水瓶座の火星とTスクエア。
特に、当たり前になりすぎた「怒り」という感情や「情熱」という感情について、もう一度見直す必要があるようです。ポイントは、未来の自分のビジョンや理想に照らしたときにどうか？という基準を持つこと。その観点から見て、これまで深く関わってきたものに対する「怒り」や「情熱」といった感情を振り返ってみましょう。当然怒るべきだと思ってきたこと、当然情熱を注ぐべきだと思ってきたことが、今、静かに変化の時を迎えています。

サウスノード（ドラゴンテイル）は水瓶座の火星と合、ノースノード（ドラゴンヘッド）は獅子座にあり、蟹座の金星とゆるやかなオポジション。火星は逆行する蠍座５ハウスの木星とゆるやかなスクエア。
どこかで誰かから継承してきて自分がいつの間にか依存している凝り固まった間違った正義感を解きほぐして、自分の心の境界線を改めて引きましょう。あなたが心の中にしっかりとしたサンクチュアリを築いてさえいれば、怒りの炎を外部に焚きつけるよりも、楽しみにフォーカスして内なる庭で喜びを育むことは容易になるはずです。

双子座の太陽・月の新月ペアは、アセンダントのすぐ上の１２ハウス側にあり、冥王星と１５０度、海王星と９０度。
まずは過去をすべて捨てることはできないのだとしたら、まずは、これまで関わってきたものを善悪つけずに並べて俯瞰してみましょう。いますぐに選び取れなかったとしても、まずは並べて俯瞰してみましょう。自分の思いがすぐに分からなかったり、気持ちが散漫になりやすいかもしれませんが、今はとにかくすべてをまな板の上に乗せることが重要なのです。

アセンダントは双子座にあり、そのルーラー（支配星）は１ハウス蟹座。７ハウスの山羊座で逆行する土星とオポジション。水星・土星のオポジションに対して、結果を表す魚座のMCが調停。
自分の思いを打ち出そうとしても、他者の目が気になって萎縮してしまうかもしれませんが、本当の私利私欲は、高いレベルでの使命に目覚めれば、決してわがままではなく、むしろ多くの人に喜ばれ社会貢献につながるということを覚えておいてください。他人から見れば奉仕や犠牲のように思える行為が、ごく私的な喜びの結果現れてくるという不思議さを理解できれば、これまでのあなたが悲壮な気持ちで取り組んでいたことをやめて、自分の喜びのままに動くことが怖くなくなるでしょう。

2018年6月14日双子座新月の星読みまとめ

まとめ

他人の感情や属している集団など、これまで関わってきたものとの関わり方を見直すときです。本当に大切なものを見つけるためには、まずは自他の感情の境界線を引きましょう。なんとなく感じている怒りや情熱は、実はもはやあなたの価値観とは違うものなのに、自動反応しているだけのまやかしの感情かもしれません。心の境界線を引いて、自分の庭を整えて内なる喜びを感じれば感じるほど、今ははっきりとは分からなくても、私的な欲や喜びが、そのまま社会貢献になり得るという可能性が見えてくるはずです。関わってきたものの中から本当に大切なものを残すために私的な喜びを育むときです。