2021年9月21日魚座満月~終わったように思えるものが変容して未熟な夢からより成熟した未来へと具現化するとき
2021年9月21日8:54(日本時間)魚座で満月となります。この満月の星読みをレポートしていきます。
魂の最も深いレベルでの欲望と怖れを表す冥王星は3ハウスで逆行中、5ハウスの逆行中の海王星・月の合とセキスタイル、6ハウス準惑星エリスとスクエア、12ハウス天秤座の水星とスクエア、11ハウス乙女座の太陽・小惑星ヒュゲイアとトライン。
既に時代遅れになった色々な意見をつまみ食いして何となくこれが大人の現実(真実)だと思ってきたことに対して、これまで隠されてきた客観的な事実や、コンプレックスを刺激されるようなチャレンジングな状況が揺さぶりをかけています。しかし、こうしたことを押さえたうえで、理想論と思われてもかまわないと言い切れるくらい自信のある健全な未来の夢を改めて具体化していく道筋を作るための好機が訪れています。
冥王星の反対側は9ハウス蟹座。
本当に心から自分なりに納得できる、感情を置いてけぼりにしていない真実だと思えるものに向かって意識を向けることが求められる時期です。
過去から繰り返してきたパターンを示すサウスノードは1ハウス射手座。支配星の木星は逆行中の水瓶座4ハウス。
他人の真実をつぎはぎして作ったエセ真実に基づいて自分を正当化する傾向があり、それは主に幼少期の家庭環境の中でこれが良いのだと思い込まされてきた何らかの「教え」と関係しているようですが、
未来へ向かう方向性を示すノースノードは7ハウス双子座。その支配星は12ハウス天秤座の水星。水星は、6ハウス準惑星のエリスとオポジション、3ハウス逆行中の冥王星とスクエア、5ハウスの逆行中の海王星とクインカンクス。
今は新しく出会う人や意見に心を開いていくことで、調和に導いてくれる隠された真実を知ることが未来に向かうために必要な時期です。この真実は、特に自分のコンプレックスを刺激することや、過去のエセ真実を否定すること、ワクワクする夢が妄想にならないよう水を差すようなものであるはずです。
ノード軸に対して11ハウスの天秤座の火星、3ハウスの水瓶座の土星、5ハウスの牡羊座のキロンがそれぞれ調停。
過去から未来へのシフトに当たって必要になるのが、ずっと追いかけてきている同じテーマを、もう少し開放的な方向性にずらしていく意識です。たとえば、ずっとデザインという仕事をやってきて、主に女性向けサービスを提案している顧客を相手にし、化粧品という特定のジャンルに特化した仕事をしてきたという場合、これまでとは毛色の違う顧客、たとえば男性向けのサービスを扱う顧客を探してみたり、男性用のファッションなど別のジャンルのデザインも請け負ってみる。そうすることでより自分のテリトリーを広げていく意識です。そのことが結果として、より平和的な行動、アップデートされた今の時代に合う常識観、単なる自己憐憫ではなく自分を癒していくことで周りにもその恩恵を与える行為につながります。
アセンダント蠍座に蠍座の金星が合、金星は7ハウスの牡牛座天王星とオポジション、3ハウスの水瓶座の土星とスクエア。
おそらくそうした未来へ向かってのシフトアップは、これまで自分が慣れ親しんできた在り方を外野から否定されているような、あるいは正面切ってかき乱されるような感覚をもたらすはずです。しかし、そのような葛藤の中で初めて開花する魅力があるということを覚えておきましょう。
アセンダント蠍座の支配星の冥王星は3ハウス山羊座で逆行中、冥王星に対してMC獅子座の支配星の11ハウス太陽がトライン。太陽のそばには小惑星ヒュゲイアが合。
何かが終わってしまったと思えても、実はそれは形を変えただけで脈々と続く変容の始まりであり、若いころの妄想をより成熟した未来に作り変えた結果の具現化であると知るときです。