2022年1月25日蠍座下弦の月~謙虚な態度で依存先をより大きなものに移していくことで、古い遺産が新しく使える形でリメイクされるとき
2022年1月25日蠍座で下弦の月となります。この下弦の月の星読みをレポートしていきます。
家庭や家系の中に保持している過去からの遺産に対して強い執着心が出たり、それらの遺産から発せられる負のエネルギーに知らず知らずのうちに足を引っ張られる時期になっています。その遺産は、たとえば過去にその家が持っていた社会的な地位の高い肩書(地主、王族、貴族等)だったり、土地と結びついた富や権力の基盤かもしれません。
その遺産自体は、決して悪いものではありません。他の人たちへの奉仕として用いられたり、単なる私的な所有を超えて、新しい時代らしいコミュニティへの貢献として活用されるなど、時代に合わせたスマートな変貌を遂げているものだからです。
しかし、その遺産から、ごく狭いローカルの場でしか通用しない累々と積み重ねられてきた古いルールやしきたりを切り離す必要があります。その代わりに、今この時代に皆の共感が得られるかどうかという点をその遺産に新しく付け加えていくことで「リメイク」することが求められています。
過去の先祖からの遺産を「自分(たち)だけのものだ」と思い込み、虎の威を借りる狐状態になって周囲の人と縄張り争いをする傾向を是正して、「自分(たち)にはないもの」に目を向けてそこに自分(たち)を合わせていき、新しい共有財産を育めるように、もっと周囲の人たちと愛をベースにしたコミュニケーションを取る必要があります。
その時初めて、自分があれほど執着したり足を引っ張られてきた過去からの家やルーツからくる遺産が、新しい時代の共同体のために良き変貌を遂げることになるでしょう。
自分が普段隠している本音に対して自ら浄化の光を当てていくことで、ダメなところがあっても愛される在り方を得ることができるでしょう。そうすれば、ただ権利を主張するだけの居丈高な在り方ではなく、ひたむきに実行に移す努力ができる魅力ある人として多くの人に受け入れられるはずです。
依存することそのものが悪いのではなく、謙虚な態度で依存先をより大きなものに移していくことで、古い遺産が新しく使える形でリメイクされるときです。