占星術コラム

西洋占星術、なめんなよ!と言いたい(笑) 「順序」を極めれば、基礎知識だけで霊視並みに読める。

高橋ともえ

私は卍易風水を学んだり、最近では東洋系の占いにも手を出していますが、そういう別の占いをやっている人たちの間でよく言われるのが、「西洋占星術って当たらないよね~」という話(笑)

確かに、西洋占星術って敷居が低く情報がネットでもたくさん取れるし、無料でホロスコープ出せるし、日本でも10年~数年前に大流行したので西洋占星術の色々なスクールや講座がたくさんあります。いわゆる「星読み」と言われて一気に人口に膾炙したと思います。

そういう入門編的なポップなものが流行り、なんとなく「自分は●●星座だからこういう性格で~」「太陽と天王星がアスペクトを取っているからこうで~」みたいな話はわかるし、そういうのを教えてくれる講座には通ったけど、実際に鑑定していくと当たらないとか、納得できないとか、そういう話をちらほら聞きます。

でもそれって、私に言わせると、西洋占星術の奥深さを知らないからです。

西洋占星術って、天文上の新しい見地や発見を取り入れながら進化し続ける占術(たとえば小惑星や準惑星等)なので、自由度が高い占術で、そこが魅力的なんです。ですが、それゆえに、何でもあり、深読みになりがちなんですよね・・・。

私自身も小惑星などマニアックな内容を講座にしていますが、実際に鑑定で使っている8割はオーソドックスな知識です。こういうブログでは書かないエレメント(元素)やモード、天体の品位などを考慮した鑑定をしています。その上で、フレーバーとして小惑星や準惑星の情報、ハーフサムやマニアックな流派(進化占星術やシャーマニック占星術等)のメソッドを読み合わせていく形を取っています。

でも、そんな基本的な占星術の知識だけでも、十分すぎるくらい、時には「霊視していますか?」といわれるくらい、ちゃんとリーディングすることができると思っています(実際、私の鑑定が、アカシックリーディングしてくれた方と同じリーディング結果でした!と驚かれたこともあります)。

ここで大切なのは、「順序」なのだと思います。どの順番でどの要素を読んでいくかなんですね。様々な要素をどの優先順位で読むか?が肝になってくると思っています。

これは料理でたとえると、使う材料は同じでも(知識は同じでも)、どの順番で何を炒めるか、どのタイミングで調味料を入れるかによって、料理の出来栄えが全く違ってくる(鑑定結果が変わる)のと同じです。肉じゃがつくるときに、タイミング外してジャガイモ入れると煮崩れするとか、逆に火がちゃんと通らないとか、そういうのと同じ。

つまりね、順序is king. なのです。

ちなみに、私の好きな山口周さんという作家・独立研究者の方と楠木建さんの共著、「仕事ができる」とはどういうことか?という本の中に「プロのすごみは、やることの「順序」に表れる」という一節があります。

IBMの再生計画のために着任したルイス・ガースナーという人は、記者会見でこれからやることを「工場を閉鎖する。従業員を切る。価格は上げます」という3つだけを言いました。その当時流行していた「ビジョン経営」とか「アジャイル」とか「スモールファースト」等のワードは一切使わず、陳腐の極みともいえることを言ったんですね。つまり、めちゃくちゃオーソドックスなリストラ策を講じると言ったのです。ですが、その順序がすごかったんです。

やっていること一つひとつは当たり前のことなんですが、この取り組みの時間軸のシークエンスにアートがある。要素、要素は実は全部誰にでもできることだし、アクセスできることだと思うんですけど「組み合わせ」と「並べ方」がすごい。プロのすごみは何をやるかではなく、やることの順序、シークエンスに表れる。AとBとCが箇条書きにならない。AがあってこそBがあり、BができてCが出てくる、というように時間的な奥行きがある。要するにAとBの間にロジックがあり、BとCの間にもロジックがあるということなんですよね。(楠木建、山口周著「『仕事ができる』とはどういうことか?」

 私は、国内外色々な占星術師さんの鑑定受けまくっているのですが、「この人すごい・・・」という方は、奇をてらった飛び道具的な技法に頼るではなく、誰でも知っている占星術の要素をその鑑定師さんならではの時間の奥行を持った絶妙な順序で読んでくれた方です。

結局、占星術は、人の成長や進化・変化を追いかけるために何をどの順番で読むかという時間のアートなので、コンピュータで出力して一緒くたに出してきた占い結果が「当たっていない」ように思えるのは、仕方ないのかもしれません。
※もはやAIの台頭で全部の天体の意味やアスペクトの情報を総花的に出してくるような占いはすたれるでしょう。

リレーションシップ占星術では色々なカップルやペアを事例に上げていますが、たとえば先日勉強会で取り上げた令和の天皇皇后両陛下は、西洋占星術的にみると、太陽同士はサイン上スクエア、月同士もおそらくスクエアです。12星座占い的な発想でこの要素だけ切り取ると「相性が悪い」となるでしょうが、もっと別の要素を別の観点から読んでいくと、お二人のご縁の「質と意味」が立体的に見えてきます。

というか、出会っている時点で既に「ご縁はある」のだから、そのご縁が良い悪いとジャッジするよりも、その関係性の「質と意味」から与えられるものをちゃんと受けとる方が、人間を成長させると思います。

四柱推命とかの天地徳合とか、干合とか、これがあると相性が良い悪いみたいな単純な判断を超えて、魂やカルマの領域、進化していく関係性の質まで見られるのが西洋占星術の特性だと思うのです。

なので・・・西洋占星術なめんなよ!(笑)と言いたい。

西洋占星術の基礎的知識をちゃんと使えるようにする講座とか作ろうかな・・・よそで基礎講座受けましたっていう方の知識にばらつきがありすぎるので・・・。

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ABOUT ME
高橋ともえ
高橋ともえ
星読み風水師
1981年生まれ。経営者の事業実行支援&フリーランス秘書会社経営。一児の母。 魂の可能性を緻密に描き出すドイツ系西洋占星術と陰陽五行説に基づく日本の卍易風水を組み合わせて「魂の高揚感を地に足をつけて楽に生きる」お手伝いを講座やセッションを通して提供しています。 訳書に、『ヒーリングエンジェルシンボル』(ヴィジョナリーカンパニー)、『四気質の治療学』(フレグランスジャーナル)がある。詳しいプロフィールはこちらから。
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