[つぶやき]自分のリネージ(霊統)を知り、自分の真実の道を歩む

高橋ともえ

木星が射手座に入ると超ハッピー的な言葉があふれかえっていますが、何事においても支配星が回帰するときは、その天体の意味や支配星座の意味がクローズアップされて出てきます。

このブログでは、木星が射手座に入ってもオーバーポジティブな状態になるとは言えないですよ、ということを書いていました。何しろ今回の射手座木星の時期に木星がとるアスペクトは混乱や葛藤を示すものが多いですし・・・。

私は、木星および射手座の闇テーマに「ドグマ」というのがあると思っています。

ドグマというのは、自分の真実以外を認めないという態度のことです。あるいは、自分の真実と違う真実を持っている人を攻撃する(感情的に・物理的に)ということでもあります。木星の拡大志向は、自分色に染めたいという野望でもあるわけです。

まあ、誰でも、自分が信じていることと正反対のことを言う主張に出くわしたら、ざわざわしちゃいますよね。私もイラっとしたりムカッとしたりします。(笑)

ただ、ここでドグマになるか否かの違いは、自分自身の真実が、宇宙の真理の一片でしかなく、宇宙の真理というのは、無数の真実の集合体である、ということが腹落ちしていて、自分の真実とは異なる真実を受容できるかどうかだなと思います。

私が20代の後半に携わった天使のシンボルを作成していたオーストリア人の女性チャネラーは、セミナーの一番最初に、「このセミナーで私は、自分の経験と真実に基づくことをお話しします。そのことは、あなた方の真実とは違うこともあるでしょう。しかし、そのことについて議論することは、このセミナーの目的ではありません。でも、どうぞその違和感を大切にしてください。そこにあなたの真実があるからです。」と語っていましたが、折に触れて思い出すときに、常にその通りだなあ!と思います。

あと、ドグマになりやすい人(ドグマ的な態度をとる人を引き寄せたり、自分自身がそういう人)は、実はものすごく依存的であるということです。他者からの承認を必要としているからこそ、自分とは違う意見をつぶしたくなるんですよね。つまり自信がないということです。

先日、noteにマックホルツ・藤川・岩本彗星の話を書きながら、蠍座領域に木星が存在していたときのことを思い返していてふとひらめいたことがあります。それが、自分のリネージ(霊統)を知り、自分の真実の道を歩む、ということです。これが、木星蠍座時代から、木星射手座に向けて持ち越すべきエッセンスなのではないかな、と思うのです。

たとえば、タロットや占星術、古神道などとして知られている叡智は、実際には様々な流派や時代の変遷の集合体です。そして、それらの叡智は常に、進化と変化を続けています。宇宙が常に変化しているように。

だからこそ、唯一絶対の正しいタロット、唯一絶対の占星術、唯一絶対の古神道、というものがある!ということそのものが幻想であり誤謬なのではないかなと思います。現に、古神道の流派同士でも滅ぼしあったり敵対しあったりしていますし、占星術の流派も時代の変遷とともに変化していますしね。

もちろん、厳密に言えば、自分の真実と響きあうタロット・占星術・古神道の流派があり、その意味では唯一絶対ではありますが、あくまでその人限定の真実、ということなのです。

流派は、特にリネージ(霊統)によって継承・伝承されます。これが、木星蠍座時代のテーマの1つでもあったように思います。私自身、木星が蠍座にあったとき、自分自身の霊的・家系的ルーツや婚家の霊的ルーツなどの話をよく聞きました。※それに先立つ土星蠍座時代には、そのような祭祀の儀式に参加する機会もありました。

こういうものは、リネージは、いわばご縁のようなものだと思っていいと思います。

だから、唯一絶対の正しさを証明するために攻撃的になるよりも、自分の真実(それは自分の霊統からもたらされるもの)を通じて宇宙の真理につながることが大切だと思っています。それが、木星射手座時代が私たちに拓いてくれるインナーティーチャー(内なる教師)の豊かさだと思います。

ちなみに、私は自分のリネージはいくつかあると思いますが、ドイツ系の神秘主義の中に継承されている秘教的キリスト教と、人智学系の薔薇十字、そしてその背後にある秘教的な仏陀の教え(≠現行の密教)であると思っています。なので、神智学とかマヤとか先住民系とかの叡智についてはよく分からないというのが正直なところです。

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ABOUT ME
高橋ともえ
高橋ともえ
星読み風水師
1981年生まれ。 魂の可能性を緻密に描き出すドイツ系西洋占星術と陰陽五行説に基づく日本の卍易風水を組み合わせて「魂の高揚感を地に足をつけて楽に生きる」お手伝いを講座やセッションを通して提供しています。 訳書に、『ヒーリングエンジェルシンボル』(ヴィジョナリーカンパニー)、『四気質の治療学』(フレグランスジャーナル)がある。詳しいプロフィールはこちらから。
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