2021年5月26日射手座月蝕(ウエサク満月&スーパームーン)~混乱の中で自分の豊かさの源泉に触れることで真の奉仕は常に楽しいということを知るとき

高橋ともえ

2021年5月26日20:13(東京時間)、射手座で月蝕(満月、スーパームーン)となります。この月蝕の星読みをリーディングしていきます。

魂の最も深いレベルの欲望と怖れをあらわす冥王星は逆行中、山羊座1ハウス。
これまでの自分の在り方に対して見直しが入りつつある時期です。自分は大人で、成熟していて、地位があって、素晴らしい人間なのだという自負が強かったかもしれませんし、逆に、社会的に見て自分なんてちっぽけな存在だと感じていたかもしれません。いずれにせよ、そのような自分の在り方に対して見直しが入る時期です。

1ハウスの山羊座冥王星と4ハウス準惑星エリスがスクエア。7ハウス蟹座の火星が緩やかにオポジション(アプライ)。
ひょっとするとその見直しのプロセスは、家庭や家系の中の問題によって刺激されて始まるかもしれませんし、パートナーとのいさかいによってもたらされるかもしれません。

冥王星の反対側は蟹座7ハウス。
いずれにせよ、気のおけない人たちからの忌憚ない評価を受け取ることで、あなたの在り方に対する見直しが進みます。

過去から繰り返してきたパターンを示すサウスノードは12ハウス射手座。そのそばに月蝕の月が合。
あまりに深すぎて自覚できていない信念があなたを束縛し、また傷つけているようです。今、その傷をごまかさずに直視して明らかにするという時期が来ています。

サウスノードの支配星の木星は2ハウス魚座、射手座の月と6ハウスの双子座の太陽に対して緩いスクエア。木星はノード軸に対しても太陽・月の満月軸を介して緩やかにスクエア。
傷を見ることは恐ろしいと思っているかもしれませんし、とても混乱するかもしれません。しかし、その傷をしっかりと見る過程の中で、本当の自分の中の豊かさの根源である才能と幸運に気付くというギフトが手に入るでしょう。その才能と幸運の在り処は、もしかすると犠牲的な労働や我慢して奉仕するということとは全く無関係のもので、自然と備わっている霊的な直感やいるだけで癒すというような癒しの力のようなものです。

未来に向かう方向性を示すノースノードは、双子座6ハウス。そのそばに双子座の太陽が合。
過去に何らかのきっかけで握りしめてしまった信念に固執しないで、様々な可能性にフラットに開いていき、その可能性を批判的に合理的に検証することが未来の方向性として設定されています。

ノースノードの支配星は双子座水星、ディセンダントに合。双子座水星は、双子座金星とも合。双子座の水星・金星は、3ハウスの魚座海王星・小惑星パラスとスクエア。
そのキーとなるのは、パートナーやお客様として出会った人からもらった何気ない情報や一言の可能性が高いです。そうした会話は、あなたにとって何らかの楽しみを与えてくれるものでもあり、魅力的に感じられるはずです。ただし、そうした人とのコミュニケーションは、表面的にはあいまいで混乱するようなものかもしれません。大切なのは、表面的な言葉にとらわれずぎないで、心に響いてくる楽しいという感覚の方を情報源にするという心がけです。

ノード軸に対して9ハウスの乙女座小惑星ヴェスタがスクエア。
過去に設定してしまった間違った信念を手放して、フラットにかつ地に足をつけて様々な未来の可能性に開いていくためには、改めて自分が情熱を感じる何らかの理念を明らかにすることが大切です。情熱を伴わない信念、コミットしたくないと思う信念には意味がないし、結果的に人の役に立つこともないと知ってください。奉仕は犠牲ではなく情熱的な喜びに支えられてはじめて、多くの人の役に立つのです。

ICに合となった小惑星キロン、2ハウス逆行中の土星がノード軸に対して調停。
この月蝕をきっかけに何か混乱することがおきたとしても、本当のセルフイメージ、本当の豊かさの源泉は、あなたを安定的に過去から未来へとシフトさせてくれるでしょう。

混乱の中で自分の豊かさの源泉に触れることで真の奉仕は常に楽しいということを知るときです。

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高橋ともえ
高橋ともえ
星読み風水師
1981年生まれ。 魂の可能性を緻密に描き出すドイツ系西洋占星術と陰陽五行説に基づく日本の卍易風水を組み合わせて「魂の高揚感を地に足をつけて楽に生きる」お手伝いを講座やセッションを通して提供しています。 訳書に、『ヒーリングエンジェルシンボル』(ヴィジョナリーカンパニー)、『四気質の治療学』(フレグランスジャーナル)がある。詳しいプロフィールはこちらから。
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