2021年8月16日蠍座上弦の月~我慢してきたことに気づいたら目に見える健やかな環境づくりのために見てこなかった色々な可能性を宣言するとき

高橋ともえ

2021年8月16日AM12:19蠍座で上弦の月となります。この上弦の月の星読みをレポートしていきます。

魂の最も深い怖れを示す冥王星は8ハウス山羊座で逆行中。10ハウス逆行中の魚座海王星・小惑星パラスとセキスタイル、11ハウス準惑星エリスとスクエア、6ハウス蠍座の月とセキスタイル、3ハウス獅子座の太陽とクインカンクス、4ハウス乙女座の金星とトライン。
これまで自分が闇雲に支配されてきた心の深いところにある支配被支配の関係、ある種の奴隷的な在り方に対しての見直しが求められています。それは、これまでかつて賞賛されてきた犠牲をベースとする女性的な在り方でもあり、優劣の関係性を固定化して、至らないことに照らし合わせて自己価値を定めようとするものでもありました。しかし、新しい未来の社会のビジョンからの異議申し立てや、自分の等身大の自己主張によって、こうした奴隷的な在り方そのものに対して見直しが入っています。

冥王星の反対側は2ハウス蟹座。
誰かが脅しや恐怖によって押し付けてきた感覚に自分を劣位なものとして従わせるのではなく、自分が心から感じている感情、自分の肉体の状態にフォーカスすることが今求められています。

過去から繰り返してきたパターンを示すサウスノードは6ハウス射手座、そばに小惑星ジュノーが合。射手座の支配星の木星は逆行中で水瓶座9ハウス。木星は3ハウスの獅子座太陽とオポジション、6ハウスの月とスクエア。
自分が持っていないことの方に意識をフォーカスしすぎて、自分に与えられているギフトを見ていない状況が続いています。もっと他の人とコミュニケーションを取り、その中で自分が見ていない自分の強みや美質を見つけて、コンプレックスを抱くのをやめるべきときが来ています。

未来にめざすべき方向性を示すノースノードは双子座12ハウス、そばに小惑星セレスが合。ノースノードの支配星の水星は4ハウス乙女座、小惑星ヒュゲイアと合、乙女座火星と合、水星はノード軸に対してスクエア。
これまで自分が自覚してこなかった潜在意識の中にある様々な新しい可能性を着実に育むことが未来に進むために必要な方向性です。過去から未来へのシフトのためには、家庭環境や日々の生活、幼少期の生活の中から育まれてきたものを整理整頓し、自分にとっての心身の衛生環境をつくるために具体的な行動を起こしていく必要があります。

ノード軸に対して9ハウス水瓶座逆行中の土星、11ハウス逆行中の小惑星キロン、5ハウス天秤座の小惑星ベスタが調停。
現代にも通じる普遍的な伝統の教えを掘り返し、過去を振り返りながら未来への癒しに変え、自分がひたむきな愛情を注げる対象をしっかり見ていくことで、過去から未来へのシフトのサポートになるでしょう。

アセンダント双子座の支配星は4ハウス乙女座水星、ICにほぼ合、MC双子座の支配星は11ハウス魚座逆行中の海王星と9ハウス逆行中の水瓶座の木星。
心身の健康を作るための地に足の着いた生活面での行動につなげていくことで、新しい理想や理念を描くことができるでしょう。

我慢してきたことに気づいたら目に見える健やかな環境づくりのために見てこなかった色々な可能性を育むときです。

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高橋ともえ
高橋ともえ
星読み風水師
1981年生まれ。 魂の可能性を緻密に描き出すドイツ系西洋占星術と陰陽五行説に基づく日本の卍易風水を組み合わせて「魂の高揚感を地に足をつけて楽に生きる」お手伝いを講座やセッションを通して提供しています。 訳書に、『ヒーリングエンジェルシンボル』(ヴィジョナリーカンパニー)、『四気質の治療学』(フレグランスジャーナル)がある。詳しいプロフィールはこちらから。
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