占星術コラム

獅子座太陽の季節とペルセウス座流星群~ミカエルハートから出てくる閃光が思考をクリアに保つために恐れを切り離す勇気を与える

毎年太陽がトロピカルゾディアックの獅子座に入る時期(7/25頃から8/25頃まで)は、ペルセウス座流星群が見える時期(7/20頃から8/20頃)でもあります。毎年8/12-13頃は、このペルセウス座流星群がピークを迎えます。シュタイナーによると、ペルセウス座流星群の季節に天から降ってくる流星は、「ミカエルの剣の閃光」と呼ばれ、秋以降の闇が濃くなる季節に向かって人間の中から恐れを切り離してくれると言います。この記事では、獅子座太陽の季節に起きるペルセウス座流星群とミカエルのつながりについて書いていきます。

ペルセウス座流星群の秘教的な意味は? シュタイナーの大天使ミカエル論より

ペルセウス座流星群は、毎年真夏に繰り広げられる天体ショーで、ペルセウス座のそばにある放射点から次々に流星が繰り出されます。

ペルセウス座流星群
(出典:tekni.jp

実は、このペルセウス座流星群は、シュタイナーによると「ミカエルのハートから放たれる(悪に対抗する)パワー」「ミカエルの剣の閃光(iron)」であると言います。

つまり、ペルセウス=ミカエルであり、メドゥーサ=(ミカエルが倒した)龍であるというのです。

大天使ミカエルの剣

以下、1923年10月5日にドルナッハで行われたシュタイナーの大天使ミカエルのイマギナツィオーンに関する講演から引用します。

真夏になると、ある星座(注:ペルセウス座のこと)から宇宙鉄(cosmic iron)が流星となって大いに降り注ぎます。この宇宙鉄には、極めてパワフルな癒やしの力が備わっています。この宇宙鉄は、神がアーリマン(注:シュタイナーが考える二大悪のうちの1つ、恐れや恐怖を地上に広めようとする勢力)に対抗するために与えた武器なのです。アーリマンは、龍のような形で真夏の光を受けて光り輝く人間の周りでとぐろを巻いています。

隕鉄(meteoric iron)として地上に降り注ぐ力は、新に宇宙的な力です。なぜなら、この力は、秋が近づいたときにアーリマン的な力に対して勝利をおさめることができるよう高次の神聖な存在たちが与えたものだからです。

そして、流星群という壮大な宇宙空間のショーが繰り広げられる8月の流星群が、アストラル的な光に輝く人間の中に降り下ると、とても穏やかで非常に小さいものですが、人間の血液の中で流星と同等のものに対して変化を生じさせます。

つまり、人間の血液は、現代科学が定義するような物質ではなく、魂と霊によって脈打つ生きた存在であり、血液に鉄分として含まれている成分から放たれる光に照らされ、不安、恐怖、憎しみと行った感情に対して戦いを挑みます。

あらゆる血液中の細胞内で行われるこのプロセスは、流星群から流れてくる流星の鉄のが行っているのと全く同じことを、人間という小さなスケールで再現したものです。

鉄の持つ恐れを駆逐する力が人間の血液に浸透するという現象は、流星的な活動です。

鉄が発光するとき、血液からは恐れと不安が切り離されるのです。

神聖な存在たちが、地上で蛇のようにとぐろを巻いて恐怖や不安を広めようとしている霊的存在に対して戦いを挑むときというのは、不安に汚染された大気中に鉄(隕鉄)を流星として降らせるのです。

そしてそのピークは、まさに秋に近付こうとしているとき、または夏が翳りを見せつつあるときに起こります。

全く同じプロセスが、人間の内部でも進行します。つまり、人間の血液が鉄分(注:流星の隕鉄)によって浸透されたときです。私たちはこの神秘を、隕鉄や流星には内面的な霊的な重要さがあるということを理解するときにのみ理解することができます。

これを理解する人は、空を見上げて流星を見るとき、神々への崇敬の念に満たされつつこのように思うでしょう。

「遥か彼方で生じているこの現象(注:ペルセウス流星群)の極めて小さな同等物が、私の内面でも常に存在している。流星が外側で起きるとき、私の血液細胞の一つ一つに含まれている鉄分が流星と全く同じ形を取り始める。つまり、私の生命は完全に流星で満たされている。ミニチュアの流星で、である。」

この内側で繰り広げられる流星は、血液の生命力を示すものですが、秋が近づくにつれて重要性を増します。秋になると、人間が夏の間に受け取ってきたサルファープロセス(硫黄化プロセス)がピークに達します。

夏から秋にかけての人間は、霊視するとまるでホタルのように蛍光ブルーの光を放つ、(注:アーリマン的な力を引き寄せることになる)サルファープロセスのまさにピークになると、それに対抗する力が出現し、数百万もの流星の輝きとなって人間の血液の中に降り注ぐのです。

秋のミカエルマス(注:毎年の9/29のこと)が近づくと、夏の間に下半身で溜め込まれたサルファーが脳へと上がってきます。一方、脳からは鉄を形成する光線が流星のように血液の中に放たれるのです。

私たちは、自分たちの血液の中にある鉄分(隕鉄)を意識的に使うことを学ばなければなりません。

ミカエルマスは、不安や怖れを克服したという祭、内なる強さとイニシアチブを讃える祭、無私の自意識を記念する祭としてお祝いしなければなりません。

ちなみに、古代日本でも、隕鉄が含まれた刀剣には魔が降りてこないと言われ、武将レベル以上の侍たちは隕鉄が練り込まれた刀を使っていたと言われています。

ペルセウス=ミカエル=マルドゥック、メドゥーサ=龍=ティアマト

ちなみに、時代を遡ると、ペルセウス=ミカエルは、古代バビロンのマルドゥックという存在として現れてきます。

マルドゥックとティアマトの神話とミカエルと龍の神話は、シュタイナーの中では相似形になっていると考えます。

マルドゥックが倒すティアマトは、古い時代には私たち人間がその一部であった母なる始原の状態。そのティアマトは、時代が下るにつれて様々なデーモン的存在がはびこるようになりました。このデーモン的存在とは、人間を原初の夢うつつの意識の中にとどめておこう(進化させないでおこう)とする力です。

このデーモン的存在のはびこるティアマットを打ち砕いて天と地を想像したマルドゥックは、叡智(思考)の象徴です。

マルドゥックによって、ティアマトを素材として天と地に秩序が造られ、天の星々、地の動植物や鉱物たちは、私たち人間を癒やすためのものとなりました。

ここでポイントになるのが、ティアマトは、形を変えた恵みとしてわたしたちの癒やしの力に変容された、ということです。単純に悪を退治した、ということではなく、怪物が変容して癒やしの力に変わったのです。

ペルセウスとメドゥーサ~境界の守護霊=ドッペルゲンガーを退治することが英雄の条件

やがて時代がくだり、古代ギリシアでペルセウスが退治することになったメドゥーサはもまた、このミカエル型神話の再演です。

ただし、古代ギリシアでは、メドゥーサは私たちの見たくないもうひとりの自分(ドッペルゲンガー)と結びつけられるようになります。

死ぬゆくメドゥーサは、ギリシア神話で有名な存在です。メドゥーサは、かつて古代の人類が表象世界で認識していたけれども、人間を多くの誤謬にさらすした存在を象徴しています。

そして、ペルセウスの中には、人間を苦しめていた悪夢のような古いファンタジーに満たされたイメージ方法から人間を解放しようとする強い人格が描かれています。

時代の流れとともに、キリスト的イニシエーションで茨の冠の戴冠として描かれている段階では、身の毛もよだつような現象が現れます。これは、「境界の守護霊」とも呼ばれるもので、ドッペルゲンガー現象と呼んでもよいでしょう。

これは、人間の意志・願望・理性の流出から形作られたもので、イニシエートに対しては夢意識の中でイメージとして現れてきます。そして、このイメージは、ときに吐き気のするようなものでありショックを与えるものです。なぜなら、このイメージは、その人の良い特徴・悪い特徴とカルマの結果だからです。とりわけ、これはアストラル次元にイメージとして現れる人格化された存在となります。

そしてこれは、エジプトの死者の書に出てくる悪しき渡守と同じです。人間は、この渡守に打ち勝たなければ、高次の私を見つけることができません。

極めて古い時代に遡るまで霊視的に確認することができる境界の守護霊という現象は、英雄の怪物退治の戦いというすべての神話の本来の源なのです。ペルセウスとヘラクレスにとってのヒドラ(水蛇)、聖ゲオルグとジークフリートにとっての龍は、彼らの境界の守護霊にしてドッペルゲンガーのことです。

すべての準備を行わず弟子であれば行うべき予防措置も持たずに時期尚早に霊能力を得てドッペルゲンガーまたは境界の守護霊を突然認識してしまった場合、その人は狂気に至る可能性もあります。

ここでは、境界の守護霊との恐ろしい出会いが語られていますが、イニシエートが境界の守護霊との出会いをパス(通過)すると、この境界の守護霊は輝かしい存在に変容し、その人の中に統合されます。

ペルセウス座流星群が起きる時期は、天界と私達の身体の中で、大天使ミカエルと龍の戦いが再現されるとき

長い引用になりましたが、ペルセウス座流星群が起きるときというのは、天空でも、地上の私達の身体の中でも、ヨハネの黙示録12章「女と龍」に書かれているような大天使ミカエルと龍の戦いが再現されているということです。

この箇所で言う「龍」は、シュタイナーによるとアーリマン的な力(物質世界に人間をつなぎとめようとする悪の力)の象徴です。

大天使ミカエルと龍の戦い

また、大いなるしるしが天に現れた。ひとりの女が太陽を着て、足の下に月を踏み、その頭に十二の星の冠をかぶっていた。この女は子を宿しており、産みの苦しみと悩みとのために、泣き叫んでいた。また、もう一つのしるしが天に現れた。見よ、大きな、赤い龍がいた。それに七つの頭と十の角とがあり、その頭に七つの冠をかぶっていた。その尾は天の星の三分の一を掃き寄せ、それらを地に投げ落した。龍は子を産もうとしている女の前に立ち、生れたなら、その子を食い尽そうとかまえていた。女は男の子を産んだが、彼は鉄のつえをもってすべての国民を治めるべき者である。この子は、神のみもとに、その御座のところに、引き上げられた。女は荒野へ逃げて行った。そこには、彼女が千二百六十日のあいだ養われるように、神の用意された場所があった。さて、天では戦いが起った。ミカエルとその御使たちとが、龍と戦ったのである。龍もその使たちも応戦したが、勝てなかった。そして、もはや天には彼らのおる所がなくなった。この巨大な龍、すなわち、悪魔とか、サタンとか呼ばれ、全世界を惑わす年を経たへびは、地に投げ落され、その使たちも、もろともに投げ落された。その時わたしは、大きな声が天でこう言うのを聞いた、「今や、われらの神の救と力と国と、神のキリストの権威とは、現れた。われらの兄弟らを訴える者、夜昼われらの神のみまえで彼らを訴える者は、投げ落された。兄弟たちは、小羊の血と彼らのあかしの言葉とによって、彼にうち勝ち、死に至るまでもそのいのちを惜しまなかった。それゆえに、天とその中に住む者たちよ、大いに喜べ。しかし、地と海よ、おまえたちはわざわいである。悪魔が、自分の時が短いのを知り、激しい怒りをもって、おまえたちのところに下ってきたからである」。龍は、自分が地上に投げ落されたと知ると、男子を産んだ女を追いかけた。しかし、女は自分の場所である荒野に飛んで行くために、大きなわしの二つの翼を与えられた。そしてそこでへびからのがれて、一年、二年、また、半年の間、養われることになっていた。へびは女の後に水を川のように、口から吐き出して、女をおし流そうとした。 しかし、地は女を助けた。すなわち、地はその口を開いて、龍が口から吐き出した川を飲みほした。龍は、女に対して怒りを発し、女の残りの子ら、すなわち、神の戒めを守り、イエスのあかしを持っている者たちに対して、戦いをいどむために、出て行った。そして、海の砂の上に立った。(ヨハネ黙示録12章)

この箇所でポイントになるのは、天界で行われたミカエルと龍の戦いの後、負けた龍は天からはいなくなったが、地上(地と海)に投げ落とされたということです。

ヨハネ黙示録は、書かれた当時は未来の予言でしたが、現在の私たちはヨハネ黙示録の状況を生きていると言われています。

つまり、今私たちの地上の世界にやってきた龍(アーリマン的な力)と、人間たちが対峙しなければならない、ということなのです。

シュタイナーによると、ミカエルと龍の戦いがはじまったのは1841年、そしてこの戦いが終わったのは1879年であると言います。

そして、ミカエルが龍に勝利して地上に叩き落とした1879年からおよそ2400年までの間は、ミカエルの時代であると言われています。

ミカエルの時代とは?~「人は自らが思考したものになる」・思考が現実化する時代

ミカエルの時代、ミカエルは人間の思考に働きかけると言われています。なぜならこの時代、人間の思考の力が進化を遂げるからです。

シュタイナーは、ミカエルの時代になると、「人間は自ら思考したものになる」と言います。人間の思考は、これまでの時代と比べ物にならないくらいパワフルな創造力を持つようになりました(良かれ悪しかれ)。

そのため、現代という時代は、地上世界が最もスピリチュアル化している時代になります。なぜなら、霊的な力である思考が、すぐに地上世界で現実化しやすくなっているということです。

現在のスピリチュアルでよく言われる「思考は現実化する」説は、古代から言われていることのように思えますが、実際にはミカエルの時代が始まってから徐々に浸透してきたものだと言えるでしょう。

大天使ミカエルの鉄の剣とは、勇気をもって怠慢・傲慢・無知を駆逐する愛ある思考(温かい思考)のこと

ペルセウス座流星群

そして、ミカエルが地上へ叩き落とした龍(アーリマン)の活動が最も盛んになるのは、まさにこの人間の思考においてだとシュタイナーは言います。つまり、ミカエルの時代になって進化しパワーを増しつつある人間の思考の中に、妄想や憎しみを吹き込み、クリアな思考を阻もうとするのです。

だからこそ私たちが、今の時代に最もスピリチュアルなプラクシス(実践)として行わなければならないのが、思考の中からメドゥーサやティアマット、龍のような古代の先祖返り的な妄想や誤謬を追い出すことなのです。

ティアマトやメドゥーサ、龍たちはすべて、古代のある時代には力を持っていた夢うつつの意識の中での先祖返り的な霊視力によって人間の思考を混乱させるからです。

だからこそ私たちは、自分の思考を見張り、その思考から恐れと不安と憎しみの源泉になるものを切り離さなければなりません。

ペルセウス座流星群(ミカエルハートからほとぼしる剣の閃光)がこの時期に私たちに授けてくれるのは、こうした怠慢・傲慢・無知の源泉になる妄想や誤謬を勇気を持って見つめ、切り離しための鉄のような勇気なのです。

まとめ:ペルセウス座流星群を見ることで、闇が濃くなる秋に向けて恐れや不安を切り離す勇気を受け取ろう

ペルセウス座流星群として、夏の中に秋の気配が忍び込んでくる立秋後、わたしたちが8/12-13ピークを見る天体ショーは、実はミカエルの剣の閃光です。

空の星々の世界にいるミカエルは、夏の間に地中から人間を通って大気圏に漂いでてくる龍(恐れや不安)を蹴散らすべく、隕鉄からできた流星という剣をふるいます。

その隕鉄は、私たちが龍(=自分の恐れや不安)を切り離す勇気を持てるように、私たちの内なる血液の鉄分をサポートするものです。

この時期にペルセウス座流星群から受け取った鉄のような勇気、ライオンハートの勇気をもって、私たちは秋以降の闇の濃くなる季節に、不安や恐れを切り離し、秋空のようにクリアな思考を保つことができるのです。

時間が許す限り、ぜひひとつでもいいからペルセウス座流星群からの流れ星を見つけてみましょう。ミカエルハートからの力強いエールを受け取れると思います。

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高橋ともえ
1981年生まれ。慶應義塾大学ドイツ文学専攻修士課程修了。ドイツ語・英語の通訳・翻訳、メディア運営。訳書に、『ヒーリングエンジェルシンボル』(ヴィジョナリーカンパニー)、『四気質の治療学』(フレグランスジャーナル)がある。詳しいプロフィールはこちらから。
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