小惑星ジュノーあるいは女性としての譲れない自分のコア(コナトゥス)を理解するために~イソップ物語「ジュノーと孔雀」
ここ最近、射手座のサウスノードに小惑星ジュノーがずーーっと合の状況が続いていますね~。これ、どういう意味なんだろう…と思っていたところ、ちょっとしたインスピレーションが降りてきたので書き留めておきます。
それが、イソップ物語の中にある「ユーノー(ジュノー)と孔雀」のお話です。
もともとジュノーは、西洋絵画では孔雀と一緒に描かれることが多く、孔雀はジュノーのアトリビュートです。
ジュノーを理解するうえで、孔雀というものを理解するのはとても重要ということですね。
あるとき孔雀は、女神ユーノーにこう文句を言いました。
「ナイチンゲールは美しい声で聴く人の耳を楽しませています。だけど私の声はひどい鳴き声で、私が歌おうものなら皆に笑われてしまいます」
女神ユーノーは孔雀を慰めてこう言いました。「ですがあなたには美しいエメラルド色の羽があり、長くて美しい首があります。あなたが翼を広げている姿は豪華でどんな者も魅了します。」
しかし孔雀はさらに文句を言いました。「ですが、歌が歌えないのにこんな美しさを持っていてなんの意味があるでしょう?」
女神ユーノーは孔雀にこう言いました。「それぞれの者に与えられた宿命は、天の意志によって与えられたものです。鷲に強さがあり、ナイチンゲールに美声があり、カラスに知恵があるように、孔雀のあなたには美が与えられています。与えられた運命に満足しなさい」
小惑星ジュノーの意味って、まずは夫であるゼウスに対しての自己主張の強さ、正妻としての権利の主張という性質から、「主張」という意味があったりします。また、パートナーシップにおける「優劣の関係」(ゼウスは外に愛人を作りまくりでしたから(笑))なども示す天体だと言われています。
以前、雑誌VERYに出てくるような、絵に描いたような人から羨ましいと思われる裕福で幸せな家庭をベースにしている女性(もはや死語だと思いますがサロネーゼとか?(笑))がジュノー的だなと思っていました。ある意味では没個性的な紋切り型の幸せな家庭の妻みたいな。
(ただし、ここ数年雑誌VERYは、編集長の方が変わったときから全然違うテイストになりましたねー!)
でも、実は、ジュノー(Juno)という語源を探っていくと、そこには女性としてのコナトゥス(男性のコナトゥスであるgeniusの対語)に関連しているという説があるんですよね。
実はこれは小惑星ジュノーを理解するうえでとても大切なポイントなのではないかと思います。
そして、このことを踏まえて冒頭に引用したこのイソップ神話を読むと、与えられた自分の質を健やかに受容するということが、ジュノー的なエネルギー(自分の中の女性としてのユニークさ)を理解するうえで重要なのかなと思います。
ここ最近の小惑星ジュノーが射手座サウスノードに合という状況は、過去に自分が絶対に正しいと思った何らかの教義や自分が信じ込んでいる信念に基づいて理解している自分の女性としてのコア。それは時にネガティブ体験をも伴うものですが、それをもう一度理解し直すという作業が求められているのかもしれません。
その作業の中で、私たちは(女性として・あるいは女性から)欲しかったけれど自分に与えられなかったものに不満を覚え嘆いたりクレームするのではなく、自分に与えられている運命の中で醸成されている女性としての質や女性性の質を発見し直し、健やかに受け容れていくことが求められているのかもしれません。
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