2021年6月26日~12月1日海王星逆行の注意点・注目の日・占星術的な意味・解釈
2021年の夏から秋にかけて(6月26日~12月1日)、海王星が逆行します。この記事では、今回の海王星の逆行に関して注意すべき点や注目の日、占星術的な意味・解釈・定義について書いていきます。
この記事の目次
2021年の海王星逆行(6月26日~12月1日)のスケジュール
- 2021年3月11日 地球と海王星の衝(ヘリオセントリック) 9:00 このときジオセントリック海王星は魚座20°
- 2021年6月26日 魚座23° 海王星 逆行開始
- 2021年9月14日 地球と海王星の会合(ヘリオセントリック) 18:20 このときジオセントリック海王星は魚座21°
- 2021年12月1日 魚座20°海王星 順行のための留期間に入る
- 2022年3月13日 地球と海王星の衝(ヘリオセントリック) 20:42 このときジオセントリック海王星は魚座22°
2021年海王星逆行中に注目・注意すべき期間
今回の2021年の海王星逆行中には、いくつか注目・注意すべき期間があります。
海王星の留(ステーション)期間
まず、海王星が逆行開始のために動きが遅くなりほぼ動いていないように見える留(ステーション)の時期(retrograde station)と、順行に戻るべく再び留(ステーション)になる時期(direct station)です。
2021年の海王星の留の具体的な日程と度数は以下のとおりです。
- 2021年6月20日~30日 魚座23°付近で逆行前の留(ステーション)
- 2021年11月27日~12月3日 魚座20°順行前の留(ステーション)
なお、2021年の海王星の留の期間に刺激される魚座23度と魚座20度の度数のサビアンシンボルはこちら。
- 魚座23度(24度)サビアン 人の住んでいる島
- 魚座20度(21度)サビアン 小さな未と子どもと中国人の召使
ヘリオセントリックでの海王星と地球の合(地球暦の海王星と地球の結び)
2021年9月14日、ヘリオセントリック(太陽中心、地球暦)でみたときに海王星と地球が重なって見える合(会合)が起こります。これはおよそ367日ごとに起きる会合周期の終了と新しい始まりです。
この日を境に、地球にとっての海王星のエネルギーが刷新され、新しい会合周期のサイクルに入ります。
海王星逆行の占星術的な意味・象徴・解釈と注意点
海王星は、1年のうち約5ヶ月ほどを逆行します。1年の実に半分が逆行中ということであり、もともと動きのゆっくりとした天体であり、惑星の象徴としてもあいまいで漠然としたものであるため、その影響はじわじわと現れてくることが多いようです。
逆行のアーキタイプ(意味・象徴)について、進化占星術では「逆行する天体が持つ通常の意味や象徴に疑問を突きつけることで、より深いレベルでその天体の意味や象徴を理解しようとする衝動」だと考えます。そのため天体が逆行するときは、通常よりも内省的な現れ方や、通常とは違う現れ方をすると言われています。
海王星が逆行すると、精神性やスピリチュアリティに対しての見直しや再考、また芸術性に関してのより深い理解などが促されます。同時に、欺瞞や幻想、幻惑などのネガティブな象意も過剰になりやすい時期です。
海王星が逆行している間は、たとえ結論を出してもその結論自体がまやかしだったり曖昧なものであったりすることが多いようです。海王星が逆行している間はむしろ、大いに迷い、大いにに悩み、色々な側面から物事を深掘りしていくのに適している時期として使うのが向いているでしょう。海王星逆行中は宇宙から与えられたモラトリアム期間、とポジティブに考えて色々な可能性を体験してみるといいでしょう。
特に、トランジットの逆行する海王星が、自分の天体(太陽、月、金星、火星、水星)やアングル(ASC、DSC、MC、IC)に合となったり、何度か行ったり来たりを繰り返して合になる場合は、逆行の海王星が合になる天体に関するテーマについて下した決断や印象が、海王星が完全に通過するまでに何度も覆ったりよく分からなくなることが多いようです。
こうした海王星の性質を踏まえて、逆行する海王星を有意義に使うとしたら、海王星逆行の間は、自他ともに猶予期間(モラトリアム期間)をゆるす時期だと思うことです。判断や決断など理性で下す結論は先延ばしにして、まずは逆行中の海王星が与えてくる様々な印象をジャッジせずに受け止めて、その中から最後にたった一つ残すべきものを逆行が終了したあとで決める、というのがおすすめです。