悲しみの聖母の7つの剣、15年~17年ごとに起きる火星の7回の会合と叡智の獲得
メルマガの方ではディープかつオカルトな火星の話を年末年始にかけて行いました。その話をしながら、ソフィアという女神のエネルギーを強く感じていました。(後日そのメルマガは一部をブログに転載予定です~)
ソフィアは、キリスト教の世界の中でも特に東方教会にて強い存在感を持つ女神で、聖母マリアのエネルギーの一部とされています。
とソフィアは叡智とか上智などと訳されますが、特に聖母マリアの一側面としてのソフィアは、イエス亡き後に聖霊が降るというペンテコステ(聖霊降臨)の時にマリアと結びついたと言われています。
つまり、聖母マリアが叡智のソフィアと結びつくのは、イエスの磔刑が終わった後だったということですね。
ちなみに、マリアの表象の中に、悲しみの聖母(Sancta Mater Dolorosa(Our Lady of Sorrows))というものがあって、彼女が負った7つの悲しみが7つの剣によって表現されています。
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この7つの剣の表象を見ていたら、ふと、
火星の7回の会合
というインスピレーションがありました。
ご存知の方も多いですが、火星は、15~17年の間に7回の会合をして、ほぼ元の場所に戻ってきます。1つの火星サイクルは15~17年なのです。
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しかも、ヘリオで火星が地球が合になる(会合する)ときというのは、常に逆行とセットで、かつ、地球に近づきつつ太陽に挑むように鋭くオポジションとなります。火星は、地球に肉薄しながらまるで太陽にNOを突き付けるかのような動作をするのですね。
古来より、火星が接近するときは必ず地上に騒乱が起きると言われてきました。そう、火星の挙動は、悲しみの聖母マリアの心臓を貫く剣のように、鋭く地球のハートに迫り苦しみを与えるものとされてきたわけです。
しかし、マリアがソフィアに結びつくのは、自分の子を失うという母としての最大の試練を経験した後のことであったように、私たちもまた、定期的に火星の剣に刺し貫かれるような体験を準備することではじめて、叡智を得るための準備をする(イニシエーションを受ける)のです。
このようにして得られる叡智は、一般的な幸福や地上的かつ通常の母性では決して到達し得ない高次の母性(ソフィア)です。そして、ソフィアは、ある意味では東洋のマリアである観音的な深い理解を伴う慈愛の質も備えており、その意味では仏教との関連性もあるマリアの一側面だと言えます。
そして、このような苦しみとその理解を経て得られた慈悲の体験に裏打ちされているときにはじめて、火星の力は争いと破壊のためではなく高貴な具現化の力として使うことができます。
なお、マリアのハートを刺し貫く剣という表象は、immaculate heart of Mary(マリアの汚れなき御心)という表現として主にカトリックの世界で使用されます。
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ここで言われているimmaculateは、Immaculata、つまり無原罪の御宿り(処女懐胎)とも関連していて、生殖に依らない創造とも関連していると思われます。
なお、生殖に依らない創造とは、単に人間的であることや女性の身体性を否定したアンチフェミニズム的な処女懐胎を賛美しているわけではありません。そうではなく、私たちが地上において経験する火星の7つの剣に刺し貫かれることで完成するマリアの汚れなき御心を土台にした、全く新しい次の時代の人間の火星の力による創造、つまり喉のチャクラ(言葉(言霊))による創造を意味しているということです。
言葉を変えると、マリアがかつてただ一人例外的に成し遂げた能力(無原罪の御宿り)は、やがて遠い未来人類があまねく獲得する能力になるということです。
その能力は、今すぐ今回の生でとか数世代で可能になるような簡単なものではなく、まだまだ遠い未来のことですが、限られた私たちの地上での生において火星のイニシエーションを丁寧に受け取ることによって準備されていきます。
そういう可能性と課題を秘めた火星。火星の理解というのは(特に日本の女性にとっては)非常に難しいのですが、個人的には火星はただ生まれた瞬間の配置だけではなく、その前後の火星サイクルの一部として理解すること、ヘリオや天文学的な要素を踏まえて考えること、特に冥王星と金星との絡みで把握することで活用していくことができるなと思っています。
そういうわけで・・・多分2022年後半、火星逆行のタイミングの前後になると思いますが、火星の個人鑑定をリリースする予定です。気になる方はこちらから登録しておいてね。