チャンドラシンボル研究を再開~。高次の月の女神からのディグリーシンボル
ここ最近月を巡る様々な考察に一つの解答が得られ、それと同時に水面下では私自身のかねてから気になっていたテーマにつながる人脈が生まれたりしています。
12月11日の魚座上弦の月のサビアンシンボルは、「夕食のために用意されたテーブル」。そのそばには海王星が寄り添っていて、まるで聖餐(コミュニオン)のような雰囲気があります。
そしてこの月のシンボルは、2022年の立春図でも出てくるの。
というわけで、何気に2022年以降の予兆を感じさせるような魚座上弦の月の流れですが・・・
私としては、月というもののより深い理解、月の高次元の理解に導かれ、同時にインドや仏教の世界の中で「月」に対しての信仰が篤いということの理由を少し垣間見ている気がします。
先日書庫から気まぐれに取り出してきた「釈迦・観音・弥勒とは誰か」の中にあるヴァルター・ヨハネス・シュタインの寄稿より引用します。
深い畏敬の念をもって、インド人は月を見上げ、月のなかにソーマ神を認識した。インド人にとって、ソーマは単に月であるだけではない。ギリシア人は人間の身体をソーマと名づけた。リンパ液、血液、体液として人間のなかにあるもの、頭や脊髄のなかの液体としてすばらしいリズムで波打つものは、すべてソーマ神の領域に属する。植物の茎と葉の中を行き来する秘密に満ちた液体の流れは月の位置と関係し、ソーマ神の領域に属する。インドでは、人間に大きな課題が与えられていることが知られていた。ソーマ神の領域では、人間は諸力を変化させねばならない。人間は激しい欲望を純潔に変えて、傷を治療しなければならない。この過程をインド人は、ソーマを絞るといった。
ということで、インド占星術やインド文化では、「月(チャンドラ)」がすごく重視されますよね。
インド占星術では、月は自分自身とされていて、月の状態で吉凶を占ったりします。
ところで。
日本ではかなり有名で研究している方がたくさんいるサビアンシンボルというのは、ゾディアックの360度すべてに霊媒を使ってシンボルを下ろしたものですが、こういうディグリーシンボルって色々な種類があるのですよ。
その中で・・・個人的に面白いなと思い、1年前に取り寄せて時々眺めているのが、ジョン・サンドバックが創始し、エリアス・ロンスデールが改訂・増補したチャンドラシンボルです。
チャンドラシンボルは、その名が示すように、月の女神(インド的な意味での月の女神)とつながって下ろしているシンボルのようです。
私見ですが、サビアンシンボルが世俗的なことを表現しているのに対して、チャンドラシンボルは結構神秘的な感じがします。
というか、サビアンが表、チャンドラが裏(より隠された部分、高次の部分)と読むと納得がいくことが多い。
たとえば、今回とりあげた魚座19度のシンボル(20度のシンボル)は、エリアス・ロンスデールのチャンドラシンボルによると・・・
Pisces 20: A perfect black cube sitting alone in the desert.
魚座20度:砂漠の中にたった1つ置かれた黒い完全な立方体
ということで、完全に課題やミッションにフルでコミットメントし、たとえそれが不可能であっても厳しい状況であっても絶対にやり遂げるという強い意志を現わしています。善悪を超越して結果を出すぞ!という度数だそうです。
これを、サビアンの魚座19度のシンボル(20度のシンボル)である、
Pisces 20: A table set for an evening meal.
夕食のために用意されたテーブル
と組み合わせて読むと、表向きはみんなで和やかにワイワイご飯を食べて楽しそうなことをしている、ただし裏(高次)ではミッションインポッシブルに取り組むというかなり強い決意のもとにこれらの人々が集っている、という感じですかね。
そういう感じの出会いが、この12月11日前後の魚座上弦の月でありそうですし、2022年立春ごろにもありそうです。
・・・というわけで、チャンドラシンボル面白いので、これからちょいちょい研究してシェアしていきますね~!
いつか講座にしたいですが、2年くらいはかかるかな~。
月の女神様と仲良くなって研究進めていきますね~