キロンと彗星~2022年の後半はキロンを掘り下げます&Kindle本も書く予定
やーっと小惑星講座PART1をリリースできたのですが、今年の後半の計画は決まっていて、ずばりキロンです~!
※小惑星講座PART1はこちら~ 4月からは参加者さんと一緒にリーディングしていくシェア会が始まります。
なにしろ、2022年の春分図、日本の時間で出すとICにキロンとパラスが合!
ところで、キロンは占星術では小惑星として扱われていますが、火星と木星の間にある小惑星帯の小惑星(セレス、パラス、ジュノー、ベスタ等)とは成り立ちが違うんですよね。
キロンは、彗星型小惑星だと言われています。
つまりキロンは、もともと太陽系外からやってきた彗星だけど、何らかの理由で太陽系内にとどまり、太陽の周りを周回するようになったというのです。よって、最近の占星術師の中には、キロンを小惑星と書かないで彗星(comet)と表現する人もいます。
彗星ってそもそもどういう存在か?ということを掘り下げていくときに、シュタイナーの彗星に関する言説はとても面白く示唆に富んでいます。
以前、noteでマニアックな記事を書きましたので、そちらから引用してみます。
シュタイナーによると、彗星は、太陽系の中に溜まってしまった悪しきものを太陽系外に運び出すクレンジング・浄化のための太陽系外の存在のだと言われています。※その意味では流星群とも似た働きをしますが、流星群の場合は隕鉄を大気中に増やすのに対して、彗星の場合は悪しきものを取り去る、という働きをします。日本語では彗星は「ほうき星」と言いますが、まさに「外部からやってきた太陽系の助っ人お掃除係」のような存在が彗星なのですね。
天文学的に見ると、彗星の尾は必ず太陽とは反対の方向になります。ほうきで集めたごみを太陽系外に排出するというイメージ通りの動きをしているのが面白いですよね。
ちなみに、彗星は古来から不吉な存在だと思われてきました。軌道がはっきり分からないという不規則性だけではなく、実際に彗星が地球に近づくときは、彗星のお掃除効果の結果として地上に政変や天変地異が起こるということが経験則上分かっていたからかもしれません。いわば、彗星が来ると地球の汚れやゴミを浮き上がらせるので、一見悪いことが起きているように思える、ということです。
一方で、非常に興味深いことに、クリスマスの「ベツレヘムの星」は、彗星だったという説もあるのです。その意味では、彗星はメシア(救世主)信仰とも関わります。地上の穢れを救済してくれるメシアと地球の汚れを太陽系外に持ち去る彗星が重ねあわされていたのです。
この説にもとづいて、初期ルネサンスの画家・ジョットーは、イエスの生誕シーンの上に彗星を描いています。
さらにさらに・・・彗星は、古神道の秘伝とも関わっているそうです。
2016年末に出版された竹内睦泰先生の「古神道の宇宙」では、帝王日嗣などの口伝のみで継承されている宇宙創成論について書いてありましたが、人格神になる前の、根源的な神は太陽系外から飛来したということをはっきりと書いています。そして、この神が2つに分かれて、さまざまなものを生み出していったのです。
もっと言うと、この根源的な神は彗星に乗ってやってきたと言われているらしいのです。
・・・ここで思い出すのが、彗星が重要なモチーフとなっていた2016年大ヒットした映画、「君の名は。」ですよね。
あの映画を観て、ある古い古神道の家系の方が「めっちゃ古神道!」っておっしゃっていましたが、これは、彗星が分かれて2つになって・・・という秘伝で伝えられている宇宙創成に関わる秘密をほうふつとさせるシーンのほか、時空のとらえ方などが古神道の秘儀と通じるものがあるからなのだそうです。
こういったことから考えるに、キロンが元・彗星であるということは非常に興味深いことだと思います。
出生図における自分のキロンを分析することは、自分がそもそも太陽系にやってきた深い理由を知ることでもありますし、悪しきものを身に負って天界へ連れ出すという彗星的な使命を自分自身のものとして自覚することでもあると思います。
キロン的な傷の中に自分の愛と情熱を思い出せるかどうかは、風の時代の始まり、天王星意識が活性化される水瓶座グレコンから始まるこの20年は特に大切なのではないかと思います。
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