セレスは小惑星帯の天体の「母」、冥王星は太陽系外縁天体・ケンタウルス族天体の「父」~カイパーベルト、オールトの雲からの使者たち。
今年中のキロン講座(ケンタウルス族天体も扱う予定で、小惑星講座PART2としてリリース予定)の準備を進めていますが、本当にキロンという天体、そしてケンタウルス族という天体は面白い・・・!
今読んでいる本の中で、こんなパッセージがありました。
「火星と木星の間の小惑星帯の母にあたるのがセレスだとしたら、キロンやケンタウルス族天体、太陽系外縁天体の父にあたるのが冥王星」
これが・・・! 個人的にかなり響きました。
ところで、オールトの雲とか、カイパーベルトという言葉を聞いたことはありますか?
オールトの雲とは、「太陽系の外側を球殻状に取り巻いていると考えられている理論上の天体群で、彗星の起源である」と考えられています。
また、カイパーベルト(エッジワース・カイパーベルト)とは、「小惑星帯と同様、主に太陽系小天体か、太陽系が形成される際の残余物からなる。多くの小惑星が岩石と金属を主成分とする一方で、カイパーベルトの天体はその組成の大部分をメタンやアンモニア、水などの揮発性物質の凝縮物 (これらを「氷」と総称する) が占めている。カイパーベルトには、天文学者が一般的に準惑星と認めているほとんどの天体、冥王星とハウメア、マケマケが存在する。また、太陽系内にある衛星のいくつか、例えば海王星の衛星トリトンや土星の衛星フェーベは、カイパーベルトが起源である可能性がある」ものなのですね。
オールトの雲の方がカイパーベルトよりも太陽から遠く、彗星の起源はオールトの雲と考えられているようですが、かつて彗星だった天体がカイパーベルト内に入り、太陽系外縁天体になっていると考えられています。冥王星自体も、元彗星ではないかという説があるそうです。
言ってみれば、オールトの雲とカイパーベルト、どちらもそれぞれ太陽系創成の頃の残余や記憶が残されている場所と考えられます。
そう、キロンをはじめとするケンタウルス族たちは、主に元彗星で何らかの理由で太陽系内部で周回するようになった天体だと言われていますが、もともとの出自は、オールトの雲やカイパーベルトなどの太陽系と外宇宙とのつなぎ目のあたりだと思われる領域なのです。
太陽系外縁天体は、たとえば準惑星セドナなど、太陽系や地球の創成の頃の古い古い記憶と関わっています。
セドナなどの天体は、いわゆる人格神的なギリシアローマ神話の神々ではなく、イヌイットやポリネシアなど、より古代の文明と親和性の高い地域の神の名前を冠しています。これらの神々は、時に異形と思われる姿かたちをしており、自然界そのものと深いかかわりを持っています。(たとえばセドナは、魚や人魚として描かれます)
同様に、キロンやケンタウルスもまた、非常に古い在り方、私たちが既に経験し過去のものとしてきた進化段階の記憶と関わっています。
今年前半、既に小惑星PART1として、火星と木星の間にある小惑星帯の天体を扱いましたが、
この火星と木星の間の小惑星帯の記憶は、遥か昔に天界で行われたという「宇宙戦争」、つまり聖書においてミカエルとルシファーの戦いとして記録されている戦争と関わっています。
この宇宙戦争において、ルシファーのかぶっていた冠から落ちた真珠が、「月」になったと言われています。
そして、今年の後半小惑星PART2として扱うキロンとケンタウルス族天体もまた、「月」と関わっています。
というのが、この半人半獣というケンタウルスの姿は、シュタイナーが言うところの月紀、つまり私たちが今生きている地球紀の進化段階の一つ前の古い進化段階における人間の姿だった(厳密には動物人間としての人間)と考えられているからです。
先ほど、太陽系外縁天体は古い記憶と関わると伝えましたが、こうした天体が「発見」され、私たちの記憶の中に入ってきているということには深い意味があります。
つまり、単なる懐古趣味としてこうした天体のテーマに向き合うのではなく、現在進行形で私たちが取り組むべきテーマであるということです。
・・・長くなりましたので、「なぜ今私たちが、キロンそしてケンタウルス族天体のテーマを取り組むべきか?」という話を別記事で書いていきますね。
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