占星術コラム

2019年7月14日冥王星と地球の結び(ヘリオセントリック冥王星と地球の会合)と2020年1月16日の冥王星と地球の開き~敗北を優美に認める将軍と戦争での勇敢さを称える2つの賞

高橋ともえ

2019年7月14日、冥王星と地球の会合(地球暦では冥王星と地球の結び)が起きます。これは、太陽から見て冥王星が地球と合になるときです。このときのエネルギーは、2020年1月16日に冥王星と地球がオポジション(衝、地球暦では冥王星と地球の開き)になるときに結果として現れてきます。

地球とある天体の会合周期はヘリオセントリック(太陽中心)の出来事ですが、ジオセントリックでも地球とある天体の会合中は、その天体が逆行するなど関連があります。

この記事では、ヘリオセントリックで冥王星と地球の合・衝が起きる2019年7月14日と2020年1月16日の2つの日付の冥王星の位置とサビアンシンボルから、2019年7月14日の地球と冥王星の会合の意味を探っていきます。

この記事の目次

2019年7月14日 冥王星と地球の会合(ヘリオセントリック、地球暦では冥王星と地球の結び)のホロスコープと冥王星のサビアンシンボル

冥王星は山羊座21度なので、サビアンシンボルは山羊座22度になります。

  • 敗北を優美に認める将軍

2020年1月16日 冥王星と地球の衝(ヘリオセントリック、地球暦では冥王星と地球の開き)のホロスコープと冥王星のサビアンシンボル

冥王星は山羊座の22度なので、サビアンシンボルは山羊座23度になります。

  • 戦争での勇敢さを称える2つの賞

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2019年7月14日の冥王星と地球の会合の意図と結果をサビアンシンボルから考える

会合周期は、月の満ち欠けのサイクルと同じで、新月に当たる会合(結び)のときに意図を設定し、満月に当たる衝(開き)のときに結果を受け取ります。

今回の冥王星のサビアンシンボルを並べると、

  • 敗北を優美に認める将軍
  • 戦争での勇敢さを称える2つの賞

まず、会合の時のサビアンシンボルは、敗北を優美に認める将軍、です。一見ネガティブそうな出来事が描かれていますが、優美に認める、というところがキーとなっています。

将軍というのは、山羊座が示す社会秩序や構造、既存の体制の中でトップ層・上流階級に属する人物です。なおかつ、勝利することが仕事である、そういう軍人です。そのような立場の人にとって最も屈辱的なことは、敗北することです。

しかし、ここで将軍は、自分自身の小さなプライド(低次元の感情=水)を克服して、自分の敗北を認めた。その行為が潔いということが、「優美に」という表現に現れています。

この度数が出てくるときには、現実的・具体的な結果としては敗北や失敗という結果に終わることが多いようですが、実はその時に問われるのは、結果のぜひではなく、自分の不手際に対して小さなプライドを抑えてちゃんと正しく高潔でいられるか?という態度の方なのだということです。

この会合の結果を表す冥王星と地球の開きの時のサビアンは、戦争での勇敢さを称える2つの賞。ここで言う2つの賞とは、目に見える成果と、目に見えない成果の2つを示していて、前者は山羊座の「土」的な職務の遂行、後者は山羊座がともすると忘れてしまったり抑圧してしまう(対向サインの蟹座的な)「水」的な感情の扱いに対するものだといえるでしょう。

山羊座的な態度が行き過ぎると、結果がすべて、形になっているものがすべて、というぱさぱさに乾いた合理主義に陥りますが、その結果起きてくるのは、対向サインの蟹座的な非合理的ではあるけれど強力な反発です。

山羊座の15度以降は、対向サインの蟹座の要素を取り入れながら、山羊座自体がバージョンアップすることを余儀なくされるのですが、22度、23度では、水を制御するために土を使う、あるいは、土を使いこなすために水をうまく扱う、といったテーマになっています。

冥王星と地球の会合が起きる2019年7月14日は、何らかの形で自分の「シャドウ」になっているようなテーマと向き合う必要性が出てくるかもしれません。それは、恥ずかしく屈辱的なことかもしれませんが、ここで思い切って低次の自分を抑えて高潔さを表していくことが大切です。その結果、2020年1月16日ごろには、実務能力や仕事の能力がシフトアップして、感情や潜在意識などの非合理な部分をもうまく制御できて扱えるようになっているでしょう。冥王星ですので、自分が見たくない影になっている部分をしっかり見つめていくことで、最終的には感情に揺らされない・かといって抑圧しない、非常に冷静で大人な態度を取れるような力が手に入り、それが結果として自分自身を大きく成長させてくれるでしょう。

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高橋ともえ
星読み風水師
1981年生まれ。 魂の可能性を緻密に描き出すドイツ系西洋占星術と陰陽五行説に基づく日本の卍易風水を組み合わせて「魂の高揚感を地に足をつけて楽に生きる」お手伝いを講座やセッションを通して提供しています。 訳書に、『ヒーリングエンジェルシンボル』(ヴィジョナリーカンパニー)、『四気質の治療学』(フレグランスジャーナル)がある。詳しいプロフィールはこちらから。
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