[つぶやき]エジプトの過去生と向き合う~イニシエーションの夢から目覚めるために

高橋ともえ

スピ好きな人ってエジプトが好きな人多いですよね~。

かくいう私ですが、どちらかというとエジプトは嫌い・苦手でした。
今でもそれほどピンとくるわけではないのですが・・・。

そんな私ですが、ここ最近いろいろなインスピレーションが重なって、エジプトに向き合っております。

そのきっかけが、最近出会ったこちらの本。この本のおかげで、こうした古代エジプトに対する私自身の謎が氷解し、かつ、占星術という観点からも面白かったのでご紹介します。

エリザベス・ハイチというハンガリー人でスイスでヨガ・スクールを運営していた人の自叙伝です。

この本の最も面白い部分、それは、古代エジプトで実際に行われていたイニシエーションの様子が事細かにつづられていることです。

この本のエリザベス・ハイチは、過去生でエジプトの王妃でした。同時に、神官としての訓練も受け、ある一定の段階をパスしたので、特別な人たちだけが受けられるイニシエーションのステップに進むことになりました。

そして、このイニシエーションを実際に受けて無事に合格するのですが、このとき、手引きをしてくれた大神官がこんなことを言っています。

イニシエーションでは、一連のさまざまな意識状態を体験するだろう。すなわち夢の映像として、時間も空間もわからないまま、つぎつぎに未来の運命の全容を体験するだろう。それをとおして、おまえは個人から解放され、ひいては個人的な運命からも自由になる。そのあとも、今の体を神の器として非個人的に使うことになるだろう。すべてのイニシエートは、地上に残って人々を助ける義務がある。人々を物質の足かせから解放し、肉体の束縛から自由にし、先の見えない運命のかぎ爪から救い出して、神の霊的な一なる状態に戻れるようにする役目があるのだ。そこから分かれ、物質界に転落して体に宿ったものはすべてみな、失われた楽園である故郷への帰り道を見いだし、神の一なる状態に戻っていかなければならない。

ただし、イニシエートがこれと逆の方向に走り、すべてに浸透する至高の創造力を神聖な意識から肉体へと引き入れ、その高次の霊的エネルギーを自分の個人的な現実をつくりだすために使ってしまうと、普通の人がそうするときより、はるかに低いレベルまで転落することになる。普通の人は物質的存在としての自分から生じる力を物質に引き入れるだけであり、その力を体内で体験したところで転落につながることはない。人は、力が来たところのレベルで力を顕在化させる。すなわち、物質的な力は物質的なレベルにとどまるということだ。

ところが、イニシエートが扱うのは物質的な力だけではない。もしイニシエートが高次の霊的なエネルギーを自分の肉体に通してしまえば、意識の高みから真っ逆さまに失墜することになる。そのエネルギーのレベルが高ければ高いほど、そのぶん低い意識レベルまで転落してしまうのだ。

もし試練を通過できなかった場合、つまりそこでの体験に自分自身を同化させてしまい、その領域をマスターすることができなかった場合には、そこでの夢の映像がおまえの現実としてそのまま継続することになる。

もしおまえが転落すれば、イニシエーションで見る夢を、すべて地上の現実として体験しなければならなくなる。夢は物質的な現実にほかならず、人間世界のビジョンを形成しているエネルギーなのだ。ゆえに『現実』と呼ばれるものも、ただの『夢』・・・・つまり<自己>が物質世界としての地球に投影した夢にすぎない。乗り越えられなかった試練は、どれも乗り越えるまでくり返し何度でもやって来る。

で、エジプト時代のエリザベス・ハイチは神殿の中でのイニシエーションにはいったん成功し神官になります。
しかしその後、異国から来た男性との肉体関係に入り、その結果堕落してしまいます。

それから、長い長い転生(という名のイニシエーションの時に見た夢の数々)を生きぬいて、最後、エリザベス・ハイチとして転生した後で、以下のことに気付きます。

現在の自分の人生に起きてくることのすべてが、イニシエーションの試練や課題をやりとげる機会なのだ。それは、思考や言葉やふるまいによって時代から時代へと内にため込んできた緊張をゆるめ、抑圧を解き放つ機会だ・・・・・人間の意識はそんな緊張と抑圧のエネルギーに縛られてきたために制限されており、そのエネルギーがまた私たちの運命の原因となって未来をつくる。こうした緊張や抑圧に意識的に気づいて打開していけばいくほど、私たち人間の意識は自由になり、それぞれの個人的な自我感覚を超えた奥で私たちを待つ、真の聖なる<自己>に意識を同化することになる・・・・そして私たちは神と一つになる。

これが「イニシエーション」だったのだ。

なんというか、この本を読んでちょっと思ったのが、多分私がエジプト嫌いだった理由は、おそらくその時代に、イニシエーションを受けてその後堕落したからなのかなということでした。

小さいころから、自分の人生の節目節目で「あれ、これどこかで見たようなシーン・パターンだ」と思うことがありました。喜び、悲しみ、衝撃的な出来事などです。自分の人生は常に既視感でいっぱいだと思っていました。

多分私は魂としては古いですが、古いということは何か誇ってよいことではなく、単純に高みに達した後で失墜したということにすぎません。人よりも長く生きなければならないということは、それだけ何かやらかしているということです・・・。

※ちなみに自分自身のホロスコープを見ると、サウスノードと同じ星座(サイン)に4天体集まっていて、しかも太陽はサウスノードと合なので、どーみても、過去にやらかした人である可能性が高い。こういう配置の人で魂が成長している場合は、たとえばダライラマ14世など霊的な指導者の配置になるらしいですが、魂が成長していない場合は、過去のパターンへの執着が強い人になるらしい・・・・。

なんか、エジプト嫌いでしたが、おそらく自分がエジプト(だと思いますが、多分)で、栄光と失墜の両方を体験しているからなのかなと思いました。
色々と今やってくるメッセージがエジプトがらみなので、もう少しワークしてみたいと思います。

あ、上記の本の中に書かれていた占星術の話については、また今度書きますね。

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ABOUT ME
高橋ともえ
高橋ともえ
星読み風水師
1981年生まれ。 魂の可能性を緻密に描き出すドイツ系西洋占星術と陰陽五行説に基づく日本の卍易風水を組み合わせて「魂の高揚感を地に足をつけて楽に生きる」お手伝いを講座やセッションを通して提供しています。 訳書に、『ヒーリングエンジェルシンボル』(ヴィジョナリーカンパニー)、『四気質の治療学』(フレグランスジャーナル)がある。詳しいプロフィールはこちらから。
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