[つぶやき]人間を「月」に縛るスタンスと人間に「月」を克服させるスタンスがある
月を読むとか、月の叡智とか、月のサイクルとか、月の力を活かすとか、月星座とか、昨今とっても流行している「月」の教え。バイオダイナミック農法も、スパゲリックも、錬金術も、月に関してはかなり重視している。
以前、日本人は月のお茶とかムーンなんとかという名称がついているものが大好きで、ヨーロッパ本国以上に売れている、というのを、ある欧米からオーガニックハーブやコスメ類を販売している会社のスタッフさんから聴いたことがある。
実際、月はとてもパワフルですよね。ある意味では、太陽よりも影響力が大きい。だから、月に関する叡智はとても求められているし人気がある。
※実際私も、自分はタロットカードの「月」からインスピレーションを受け取って活動しているし・・・
ただし、これらの教えの中には、人間を「月」に縛る教えと「月」を克服させる教えの2種類があると思う。
この2つは、非常に似て非なるものではないかと思う。
以前、マドモアゼル愛さんがブログに3回に分けてとてもおもしろい記事をUPしていました。
>>>占星術の醍醐味 惑星の理解「月」編
>>>続編 惑星の理解「月」
>>>(新月に寄せて)最終回 惑星の理解「月」
今回は月です。月に関した誤解が非常に多く、この星の理解に問題があるのを最近よく感じます。占星術を学ばれている方は、月について、どのように考えておられるでしょうか。
月の星座は適職を示しもするとか、人間関係を決定するとかも言われます。それは確かにそうですが、月はそもそも良い影響を与える惑星なのかどうなのかも、実は曖昧です。
(中略)
新月の考えは、これから月が増えていくので吉兆と捉える考えもありますが、そうではなく、月が不吉であり、月の影響を受けないので、新月には宇宙の生成力が邪魔されずに発揮される、、、という二つの考えがあります。
私は断然、後者なのですが、月が良い星であるという考えを持たない者です。ただし、誤解を招かないように言っておきますが、月は重要な星であり、地上における感情と認識に時間のタイムラグがあるがために、この世では大きな気づきに貢献する、最終的には重要で貴重な惑星という考えはその通りです。
月が重要であることは確かなのですが、これは実は誤解されやすい星です。よく月がある星座はその星座の才能があるとか、適職にも使えるとか言いますが、果たして本当でしょうか。
月は太陽の光を反射して光ますので、その光はイミテーションです。月に限らず、惑星はすべてイミテーションの光で輝いているという限界を知っておいた方が本当は良いのです。
この辺りは本当にそうだよなーと思います。
ただ、マドモアゼル愛さんは、
月からの脱出が占星術における重要な事柄なのです。
とあるように、いかに「月」の影響を少なくしていくかを重視しているというのが、ちょっと私とは違っています。
私は、「月は求めても迷う、避けても迷う」ものだと思っています。月だけを求めて月の世界に入り込むのも、月を避けて太陽だけを求めても、どちらも不十分かなと。
私は、「月」は、積極的に書き換えるもしくは変容させて通過していく場所だと思っています。
月は、タロットカードの「月」の絵のように、通過していく2つの塔であり、その向こうには本当の「太陽」、つまりエルドラド・シャンバラに通じるイニシエーションの場所かと思います。
よく、プールに入る前にシャワーを浴びる場所がありますよね。月は、太陽に行くためには避けて通れないけれど、月の領域はあくまでプールに入るための浄化の場所でしかない、ということを忘れると本末転倒になるのではないかなと感じています。
「月」のテーマは深いですね。