占星術コラム

占星術のハウスシステムはどれを使えばいいの?私がPorphyryをおすすめする理由

占星術(西洋占星術)で使われるハウスシステムは、通常プラシーダスかコッホ式です。実は占星術のハウスシステムは10種類以上もあります。占星術のハウスシステムはどれを使えばいいのでしょうか? ハウスシステムごとにハウス間の境界線(カスプ)が微妙に変化してしまうので解釈が変わってくるため、占星術を学び始めると頭を悩ませるようになるポイントです。この記事では、占星術のハウスシステムが複数ある理由と、私がPorphyryシステムをおすすめする理由について説明します。

結論:西洋占星術のハウスシステムには「正解」はない

占星術では、どのハウスシステムを採用するかについては、各占星術家に任されています。言葉を換えると、「これが正しい」というハウスシステムが存在していないのです。

とはいえ、一番スタンダードなハウスシステムはプラシーダス(Placidus)であるといえます。一般的な占星術ソフトで、普通に計算するとプラシーダスでハウスが算出されるようになっていると思います。

プラシーダスシステムの問題点とは?

しかし、プラシーダスには問題があります。それが、緯度が高い地域でチャートを出すと、ハウスの広さに極度な偏りが出てしまうというものです。

たとえば、ヨーロッパでも北の地域、北欧やオランダ、北ドイツなどの地域でプラシーダスで計算すると、ハウスがかなり偏ってしまうのです。

コッホシステムとは?問題点はある?

そのため、プラシーダスの代わりに、コッホ(Koch)というハウスシステムを採用する人もいます。

とはいえ、コッホであっても、ハウスの計算はシンプルとはいいがたく、その是非については占星術家によって意見が分かれます。






私が占星術のハウスシステムでPorphyry(ポーフィリー)をすすめる理由は?

私自身、ずっと「なんとなく」プラシーダスでハウスの計算をしていましたが、進化占星術の創始者であるジェフ・グリーンが、ハウスシステムとしてPorphyry(英語読みでポーフィリー)というハウスシステムを推薦しているということを知りました。

Porphyryシステムの計算法は非常にシンプルです。

アセンダント・ディセンダント軸、MC・IC軸を出し、アセンダントからIC、ICからディセンダント、ディセンダントからMC、MCからアセンダントの間を、それぞれ均等に3分割してハウスの広さを決めていきます。

たとえば、アセンダントとICの間が60度であれば、60度÷3=20度となるので、
1ハウス~3ハウスは、それぞれ20度の広さになります。

同じように、ICとディセンダントの間が120度であれば、120度÷3=40度となるので、
4ハウス~6ハウスは、それぞれ40度の広さになります。

porphyryハウスシステム

このように、Porphyryは、とてもシンプルで分かりやすく、手計算でも簡単に求められて、緯度による極度なハウスの広さの偏りがないというメリットがあります。






Porphyryというハウスシステムはいつから使われている?

ハウスシステムのPorphyryは、紀元3世紀のギリシア人のネオプラトにズムの哲学者ポルフィリウス(ポルピュリオス)の名前を取って名付けられました。

しかし、実際には、ポルフィリウスが生まれる前から使われている古い(定評ある)ハウスシステムです。

2000年前には、ハウスシステムは2つしかなかったと言われています。

  1. ホールサイン(Whole sign)システム
  2. ポーフィリー(Porphyry)システム

1つ目は、Whole sign(ホールサイン)と呼ばれる、1つのハウスに1つのサインを割り当てるハウスシステムです。これは、インド占星術でも使われているもので、通常はアセンダントのあるサインを1ハウスとして割り当てて、以降、順次次のサインが次のハウスに割り当てられます。

たとえば、アセンダントが蠍座の20度だった場合、1ハウス=蠍座、2ハウス=射手座となります。

そして、もうひとつが、Porphyry(にあたるシステム)だったのです。

ホールサインはインド占星術同様、サインのカスプとハウスのカスプを揃えるという考え方がベースにあります。サイン意識にチューニングするには向いているものの、アセンダントやディセンダント、ICやMCなどの実感がしにくいというデメリットがあります。ハウスと違って地上的な質のないサインに合わせるハウスシステムのため、その人のより天上的な質を見るという発想のもと使うべきハウスシステムだと感じます。

一方で、Porphyryは、アセンダント・ディセンダント軸とIC・MC軸を中心に解釈しますので、より地上的な事柄、トランジットやプログレスなどの動きを見るのに向いているハウスシステムです。その人のより地上的な質や体験を見るのに向いているハウスシステムだと思います。

私自身、自分のチャートでトランジットやプログレスの動きを検証していると、明らかにプラシ―明日よりもPorphyryの方が体感が強いと感じます。そのため、私はPorphyryを採用するようにしています。

このように、Porphyryは、西洋占星術の成り立ちのころから、ずっと存在している定評あるシステムなのですが、残念ながら、日本で最も広まっている占星術ソフトはスターゲイザーでは、Porphyryシステムは計算できません。
ですので、もしPorphyryシステムを使用したい場合は、Astrodienstを利用されることをおすすめします。






まとめ

  • 西洋占星術ハウスシステムに「正解」はない。
  • 2000年以上前から使われているハウスシステムはホールサインとPorphyryだけである。
  • Porphyryは計算が簡単で、地上的な事柄(トランジットやプログレス)を見るのに適している。
  • 私個人は、Porphyryのハウスカスプの体感に納得ができるので採用している。
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高橋ともえ
1981年生まれ。慶應義塾大学ドイツ文学専攻修士課程修了。ドイツ語・英語の通訳・翻訳、メディア運営。訳書に、『ヒーリングエンジェルシンボル』(ヴィジョナリーカンパニー)、『四気質の治療学』(フレグランスジャーナル)がある。詳しいプロフィールはこちらから。
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