2020年6月4日金星と地球の結び(ヘリオセントリック会合)と2021年3月26日金星と地球の開き~テレパシーでの会話と一辺が光り輝く四角
2020年6月4日、金星と地球の会合(地球暦では金星と地球の結び)が起きます。これは、太陽から見て金星が地球と合になるときです。このときのエネルギーは、2021年3月26日に金星と地球がオポジション(衝、地球暦では金星と地球の開き)になるときに結果として現れてきます。
地球とある天体の会合周期はヘリオセントリック(太陽中心)の出来事ですが、ジオセントリックでも地球とある天体の会合中は、その天体が逆行するなど関連があります。
この記事では、ヘリオセントリックで金星と地球の合・衝が起きる2020年6月4日と2021年3月26日の2つの日付の金星の位置とサビアンシンボルから、2020年6月4日の地球と金星の会合の意味を探っていきます。
この記事の目次
2020年6月4日 金星と地球の会合(ヘリオセントリック、地球暦では金星と地球の結び)のホロスコープと金星のサビアンシンボル
金星は双子座13度なので、サビアンでは双子座14度になります。
- テレパシーでの会話
2021年3月26日 金星と地球の衝(ヘリオセントリック、地球暦では金星と地球の開き)のホロスコープと金星のサビアンシンボル
金星は牡羊座5度なので、サビアンでは牡羊座6度になります。
- 一辺が光り輝く四角
2020年6月金星逆行タイムテーブル
2020年6月4日の金星と地球の会合の意図と結果をサビアンシンボルから考える
会合周期は、月の満ち欠けのサイクルと同じで、新月に当たる会合(結び)のときに意図を設定し、満月に当たる衝(開き)のときに結果を受け取ります。
今回の金星のサビアンシンボル2つを並べてみると、
- 双子座14度 テレパシーでの会話
- 牡羊座6度 一辺が光り輝く四角
意図を表す会合・結びのときのサビアンシンボルは、テレパシーでの会話。
これは、様々な違いを乗り越えていくための努力や試行錯誤を現わしている度数です。特にこの度数でのテレパシーとは、単なる言語上での意味のやり取りではなく、言葉ではない情報も含むコミュニケーションのことを示しています。
双子座的なコミュニケーションは、ともすると言葉遊びや言葉だけが独り歩きするような表層的なものになりがちですが、この度数で示されているコミュニケーションは、言葉を超える領域、一種の抽象度の高い領域でのやり取りを示しています。
結局、誰かと真剣にコミュニケーションを取りつながろうとしたら、表面的な言葉を使った表現だけでは難しく、その背後にある意図を汲み取ることしかないということがこの度数で表現されていることになります。
金星の度数ですので、この時期、人間関係や社交、あるいは恋愛といったジャンルにおいて、言葉だけのコミュニケーションの限界を知り、もっと相手に対して精妙な次元から語りかける必要性を感じるということが起きてくるかもしれません。
この会合のエネルギーの結果を表す衝(開き)のサビアンシンボルは、一辺が光り輝く四角。非常に抽象的なシンボルですが、4という数字を西洋占星術の次元で考察してみると、「自分を否定するものだけれど自分が自分であるための安定感を与えてくれるもの」の象徴となります。
西洋占星術で4という数字に関わるのは、活動宮、不動宮、柔軟宮の各星座です。たとえば、牡羊座にとって、蟹座、天秤座、山羊座は4という数字において同じグループに入ります。
自分という存在を何より重視する牡羊座にとって、家族という共通意識の中に浸る蟹座や、相手を意識する天秤座、社会という集団を意識する山羊座は、それぞれプレッシャーや葛藤、言ってみれば一種の「否定」を突き付けてくる星座です。
しかし、その一方で、この3つの星座からのプレッシャーや葛藤、「否定」を「織り込み済み」のものとできたとき、牡羊座は真に安定した状態で牡羊座らしく在れるのです。
否定してくる要素を織り込み済みとすることで安定して自分らしく輝くということです。それが、一辺が光り輝く四角、という象徴の中に含まれているといえるでしょう。
2020年6月4日の金星と地球の会合のエネルギーを建設的に使うためには、特に人間関係や恋愛において、あえて自分がやりたい方法や得意なやり方を「否定」する要素を取り入れることで、より高い次元で相手とつながる努力をしてみることです。普段の会話はチャットの方が楽ちんという人は、あえて電話やZOOMなどでしゃべってみる。あるいは、言葉にばかり頼っている人は、顔文字を使ったり、写メを送ってみる。など、普段とは違う、自分の得意を一見否定するようなやり方です。これが上手に取り入れられるようになると、2021年3月25日ごろには、自分を否定するような要素をちゃんと織り込み済みにした状態で安定した自分らしい輝きを手に入れることができるでしょう。それは、ただ自分らしさをごり押しする不安定でギラギラした光ではなく、自分が得意ではない・否定するような要素にもちゃんと目配りした上でそれらを味方につけることのできる非常に落ち着いた魅力的な光であるはずです。