占星術コラム

2018年10月9日の新月・りゅう座流星群と蠍座金星の逆行と小惑星セレス~ミカエルの剣で龍(闇)を克服する冥界下りで血液を浄化する

高橋ともえ

2018年10月9日の天秤座新月の時期に、りゅう座流星群が極大となります。ミカエル祭(9月29日)を過ぎ秋が深まる今の時期のテーマは、龍(闇)の克服です。シュタイナーによると、この時期、大気中に増える隕鉄の成分が、人間の血液中の鉄分に影響を与えると言います。この記事では、2018年10月9日の新月と重なる流星群の人智学的・シュタイナー的な意味についてと、同時期に起きている金星逆行や小惑星セレスなどの象徴を読み解いていきます。

この記事の目次

2018年10月9日天秤座新月のホロスコープ

2018年10月9日天秤座新月ホロスコープ

※星読みは後ほど公開します。

2018年10月9日~10日のりゅう座流星群について

>>>2018年10月9日 10月りゅう座流星群が極大

流星群から流れてくる隕鉄の意味~恐れを振り払うミカエルの剣の閃光

以前、毎年立秋頃のペルセウス座流星群の時期に隕鉄が宇宙から降ってくる、ということに絡めてミカエルの働きについて記事を書きました。

ペルセウス座はミカエルと密接に結びつく星座で、ペルセウス座流星群から降ってくる流星は、ミカエルの剣の閃光だとシュタイナーは考えています。

この立秋時期に生じたペルセウス座流星群の隕鉄は、秋の季節の準備です。秋分以降、特にミカエル祭(ミカエルマス)以降隕鉄のパワーが強まっていきます。

※立秋ぐらいに取り込んだエネルギーがアリーズポイント(牡羊ポイント)である秋分で出てくるという話についてはこの記事で説明しています。

秋のミカエルと隕鉄とガーネットについて 「宝石と四季のお祭り シュタイナー鉱物論入門」 小林直生著より

ちなみに、この秋のミカエルと隕鉄とガーネットの関係性については、今や絶版になってしまった小林直生先生のご著書があります。

宝石と四季のお祭り小林直生

秋になると隕鉄が降ってくる

秋になりますと、宇宙から鉄が降ってきます。宇宙塵であるとか、流れ星が多くなってきます。例えば秋の夜、山に登って空気が澄んでいるような状態の所で空を見ると、数分おきとか、あるいは数十秒おきに、そういった流星を見ることができます。

(中略)

秋になりますと、われわれは非常に繊細な鉄を吸収し始めます。空気中に宇宙から降ってきた鉄が充満してきます。それは科学的に測定したって微々たるものですが、夏とか春からみれば非常に多いのです。それを呼吸することによって、われわれの血液が濃くなります。血というのはわれわれの自我の表現であり、自我のいわゆる知覚器官、自我の器官そのものです。

(中略)

血というのはわれわれの自我の動きと同じというか、われわれの自我の働きと同時に動くわけです。そういった意味で、血液というのは自我の表現であり、自我の担い手であるということができます。

出典:宝石と四季のお祭り 小林直生

ミカエルとガーネット

そして、この秋の季節、私達を最もよくサポートしてくれる宝石がガーネットなのだそうです。

さて、秋にあると人間はだんだんと内面化してきます。その意味で、秋とは、自分と出会う季節です。

(中略)

ミカエル的な意味で、鉄と血液に非常に縁の深い石があるのです。ミカエル祭を代表し、ミカエル祭の霊的な内容を一心に担っているような宝石がありますが、何だと思いますか?

(中略)

ルビーも赤ですが、それよりも人間の血に近い色の宝石はガーネットですね。

出典:宝石と四季のお祭り 小林直生

ガーネットと人間の血液

なぜなら、自我の担い手である人間の血液とガーネットは、化学的に見ても成分が同じだからとのこと。

なぜガーネットは赤いかというと、人間の血液と同様に鉄が入っているからです。このガーネットの鉄分と人間の血液の鉄分はしかし同じものなのです。つまり、三価の鉄であるということです。植物の樹液の中には鉄のかわりにマグネシウムが入っています。そしてこのマグネシウムは二価で、他は人間の血液と同じ成分なのです。そして面白いことに、二価の鉄の入ったガーネットは不思議と緑色になるのです。三価だと人間の血と同じ赤、そしてガーネットも赤くなるのです。二価は植物的にするので緑色のガーネットになるのです。

出典:宝石と四季のお祭り 小林直生

ただし、ガーネットは、浄化された純粋な血液の象徴であるという点で、現在の人間の血とはことなります。

そういった形で、この宝石は人間の血液と非常に深い関係があります。人間の血液は人間の命を担っていますけど、同時に人間の欲望であるとか、エゴイズムであるとか、利己主義的な願望であるとか、そういったものを担っていますね。しかしながら、このガーネットの中に生きている赤い血、それは欲望とかエゴイズムから全く解放され、浄化された純粋な血液であるということができるのではないでしょうか。

出典:宝石と四季のお祭り 小林直生

薔薇の樹液とガーネット

さらにさらに・・・とても面白いこと、赤い薔薇もガーネットと同じであるというのです。

これと同じことが赤い薔薇にもいえるのです。植物会で、この浄化された血液を象徴するのは薔薇の花なのです。この薔薇の赤い樹液はあらゆる欲望とか利己的な願望から浄化され、解放された血液です。まさに神様の存在、それから霊的なものを本当に、百パーセント受け入れられる状態になった人間の血液の状態なのです。それを薔薇の赤い樹液が表現しているし、鉱物界でいうとガーネットの赤が表現しているということができると思います。

出典:宝石と四季のお祭り 小林直生

ガーネットを通してミカエルが私達に伝えようとする「勇気」とは?

誰もが現代は変化が激しくて不安をいだきやすい時代だということを感じていると思います。

実は、現代病と言われているアレルギーやうつ病的なもの、自律神経失調症などは、シュタイナーによると一種の「不安」が原因となっている血液の病なのだそうです。

私達が不安を感じると、不整脈が起きたり、心臓がドキドキしたりしますよね。このように、不安や恐怖は、ダイレクトに血液に影響を及ぼすからです。

そこで、この時代を導く大天使として、ミカエルが登場するわけです。

ミカエルは、私達が勇気を持って意志を出して不安を感じる状況を前進することをサポートしてくれます。それは、ミカエルが守ってくれるというよりは、

自分で危機に飛び込む、危機を自分で作ってその中に飛び込む。そういった訓練によって勇気という能力が身に着くのです。

出典:宝石と四季のお祭り 小林直生

というわけなので、いかに自分で緊張のある状況をあえて引き受けていくか、というのがこの時代には大切なようです。

この訓練ができている人は、役者さんですね。他に歌手とか音楽家、こういう人はわりと霊的なものに敏感です。知らず知らずのうちに自分で訓練している場合があります。無意識の秘儀参入者がたくさんいるとシュタイナーは言っています。特に経済界に多いそうです。(中略)経済界の人々は常に危機の中に生きています。

出典:宝石と四季のお祭り 小林直生

このようにして恐怖に打ち勝つということを繰り返し訓練することにはとても意味があるそうです。

そういうこと(この訓練)によって私達は恐怖心から解放されるのです。われわれが持っている血液の未来、本来われわれが持っている血液は将来、どういうふうになるべきか。その答えをガーネットは中に秘めているのです。ガーネットのもつイメージは、恐怖心のない血液、霊的な世界から勇気を得て、すなわちミカエルを自分の中に秘めて、そして霊的な世界に向かって自分が輝く、そういったイメージなのです。ミカエルは、たとえどんなに失敗したことでも、どんなことでも行った行為に意味を与えてくれる神様です。人生のすべての出来事に大切な意味を与えてくれるのがミカエルなのです。

出典:宝石と四季のお祭り 小林直生

2018年10月9日天秤座の新月・りゅう座流星群・蠍座金星逆行~恐怖にあえて飛び込む、自分の闇に向き合って克服する

以上のような背景を元に、10月9日天秤座新月の星空を見てみると、

  • 天秤座新月
  • 蠍座金星逆行
  • りゅう座流星群の極大
  • 天秤座新月にセレスが合

というのが特に気になる配置です。

天秤座新月なので、空に月がない暗闇です。そこに、セレスが合。セレスは、デメターと同一の女神であり、大地母神。その娘のペルセフォネは冥界の女王と呼ばれます。セレスは、神話的にハデス=冥王星と深く関連しています。

さらに、天秤座新月の支配星である金星は蠍座にいて10/6から逆行中。蠍座は12星座の中で最も闇との対峙というテーマに縁が深い。薔薇が司る金星が蠍座領域を逆行するので、深いレベルで血液が浄化される予感です。この金星は水瓶座の火星とスクエアで緊張感が増しています。

この冥界下りのような暗闇を導いてくれるミカエルは、りゅう座流星群の極大で流れてくる流星=隕鉄の中に働いていると思われます。

今回の新月で大切なのは、金星が逆行している蠍座には木星が滞在しているということです。そしてこの木星は、今回の新月図のMCの支配星である山羊座の冥王星に対してセキスタイル。冥王星は、金星・木星の支配星でもあります。つまり、金星が逆行している間、もう一度自分のハートからの真実(木星)に基づく豊かさを掴むラストチャンスが来ている、ということです。

今ちょうど台風25号が列島を通過しますが、いろいろな意味で深い闇を見て(飛び込んで)克服することで浄化していくというなかなかタフな作業が行われていきそうですが、最終的には真の豊かさに向かっているということをしっかり覚えておくとよさそうです。

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ABOUT ME
高橋ともえ
高橋ともえ
星読み風水師
1981年生まれ。 魂の可能性を緻密に描き出すドイツ系西洋占星術と陰陽五行説に基づく日本の卍易風水を組み合わせて「魂の高揚感を地に足をつけて楽に生きる」お手伝いを講座やセッションを通して提供しています。 訳書に、『ヒーリングエンジェルシンボル』(ヴィジョナリーカンパニー)、『四気質の治療学』(フレグランスジャーナル)がある。詳しいプロフィールはこちらから。
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