月のリズムによる予測法~ターシャリープログレッションの研究とドイツの占星術
年の瀬ということで来年の運気が気になる今日この頃。来年の年運を読むために、以前から少し興味のあったターシャリープログレッションを研究し始めました。
もともとはアストロマップの時期運を見るときにターシャリープログレッションを使うというのを知っていて、そこで学んだのですが、正直今はコロナですので時期に合わせて旅行なんてできないですしね・・・。
で。今回改めてターシャリープログレッションの歴史を紐解いていくと、Troinskiという1950年代に活躍した東ドイツの占星術師に行き当たりました。どうやらこのTroinskiがターシャリープログレッションをゴリゴリ研究したらしいです。
何気に、戦前~戦後まもなくくらいのドイツって占星術大国ですよね。ミッドポイントなどで有名なエバーティンもドイツ人だし。このドイツ人気質はAstrodienst(astro.com)にも引き継がれていますね。Astrodienst自体はスイスですが、中の人たちはスイスのドイツ語圏の人たちなので、実はあそこにある情報の中でドイツ語でしか手に入らないやつも結構あります。ちなみにスイスエフェメリスがほとんどすべての占星術ソフトに使われているくらい精度が高いと言われています。
最近、ドイツとアメリカの占星術の専門誌を取り寄せるようになったのですが、お国柄の違いというか、ドイツ人のきめ細かい分析や内省的かつ実証的な手腕に結構ほれぼれします。私はもともとドイツ文学科なので、ドイツ人的なモノが好きなんでしょうね(でもドイツ人のいやーな面も知ってるし、私自身はどちらかというと感覚的な人間ですけどw)。
今、ターシャリープログレッションを改めて自分の年運の分析に取り入れるようにしてみましたが、結構面白い・・・! ターシャリープログレッションは月のサイクルと関わるプログレスなので、動きが早く、細かい時期の確定に向いています。
ターシャリープログレッションにもIとIIがあって、それぞれフォーカスのポイントが違うのですが、これがまた面白いんだな・・・。
そういうわけで、ターシャリープログレッションについては、来年の立春前くらいまでに講座をリリースしようと思います。
あと、これに合わせて2021年の年運リーディングの鑑定も募集しようと思う。1年といっても、立春~次の立春かなと思います。私にしては珍しく技法重視の鑑定になる予定(何月何日にこういう傾向が出るとかそういう時期運ゴリゴリな感じ~)
ちなみに、一般的に日本では、プログレスといえばセカンダリープログレッション(1日1年法)で、あとはソーラーアークとトランジットを併用する読み方がメインですが、ターシャリープログレッションとハーモニクスを年運リーディングに組み合わせると、結構陰影の富んだ風景を浮かび上がらせることができますよね。
今回改めて思ったこと・・・それが、占星術はアメリカおよび英語圏が主流と言えばそうですが、過去に行われている手堅い研究などは意外とヨーロッパの中に残っています。ターシャリープログレッションはノエル・ティルの流派の方は使うようですが、ターシャリープログレッションIとIIを使い分けているのはドイツ系の人が多く、研究成果を読んでるとワクワクする。
ちなみにイタリアの占星術もとても好きなのですが、英語かドイツ語の重訳で読んでいます。ドイツは翻訳大国で周りの国から謙虚に学ぶ姿勢があるので、ドイツ語できると色々便利ですね。
というわけで、近々メルマガでターシャリープログレッションの講座も募集しまーすw
。。。アストロエチカの立ち上げが遅くなっているけど(笑)、アストロエチカに組み込んでもいいなあ・・・。