2018年8月7日立秋とライオンズゲートの真の意味~凝結した宇宙のパワーが具現化し秋分を意識するとき

高橋ともえ

2018年8月7日は立秋(りっしゅう)です。立秋は日本の暦では大切な4つの節目の1つですが、占星術的な観点から見ると、太陽が獅子座15度に入る日になります。最近欧米のスピリチュアル業界の間では、8月8日をライオンズゲートと呼び、スペシャルな日だと考える言説が飛び交っています。このライオンズゲートこそが立秋にあたる日です。実は、古代のスピリチュアルな教え(聖書)には、不動宮15度に関する記述があり、ライオンズゲートの由来はこの教えに由来します。この記事では、ライオンズゲートの真の意味と立秋のつながりについて説明していきます。

この記事の目次

ライオンズゲートとは? トロピカルゾディアックで太陽が獅子座15度に入るときのこと

ライオンズゲート=8月8日説の出どころを探っていくと、毎年8月8日ごろ(日本では8月7日ごろ)に太陽がトロピカルゾディアックの獅子座15度に入るときのことを指していると考えられます。

ちなみに、ライオンズゲートに関しては、シリウスがらみ、エジプト絡みの情報も出てくるのですが、天文学的な根拠や意味がよく分かりません。※調べてなにか分かったらまた追記します。

以下余談ですが、トロピカルゾディアックは、実際の天の恒星の位置を基準にするサイデリアルゾディアックと違って、太陽が春分に入るときを牡羊座1度と考えるゾディアックで、太陽の暦(太陽暦)的な意味があります。

トロピカルゾディアックサイデリアルゾディアック

トロピカルゾディアックが使われ始めたのは古代エジプトよりももっと後の時代だと言われています(プトレマイオス)ので、プトレマイオス時代よりも前の古代エジプトと、トロピカルゾディアックの獅子座15度に太陽が入る日=ライオンズゲート説は直接には関連していないと思います。

ライオンズゲートは、宇宙のエネルギーが入り込む4つのゲートのうちの一つ

さて、ライオンズゲートに関しては、サビアンシンボルで知られている占星術師のディーン・ルディア(Dane Rudhyar)が、Astrology of Personalityの中で以下のような説明をしています。

(0度、90度、180度、270度で入ってきたエネルギーが最も集中し凝結する)これらのポイントは、45度、135度、225度、315度になります。あるいは、通常のゾディアックの表現で言うと、牡牛座15度、獅子座15度、蠍座15度、水瓶座15度になります。

これらのポイントを知っているオカルティストたちがいました。これらのポイントは、アバターが降下する4つのゲート(the Four Gates of Avataric Descent)と呼ばれました。

ここで言う「アバター」とは、古代の用語で言うと、宇宙のエネルギーのリリース(具現化、顕現)という意味になります。このフレーズの意味はかなり明確だと思います。これらの4つのゲートは、4つのシンボリックな生き物によって象徴されます。つまり、牡牛、獅子、鷲、天使です。それぞれのゲートは、特定のタイプのダイナミックなリリースが起きるところであり、特定のパワーの光線が差し込む入り口です。つまり、「イニシエーション」のパワーがリリースされるところになります。(注:牡牛座のゲーオはブルズゲート(Bull’s Gate)、獅子座のゲートはライオンズゲート(Lion’s Gate)、蠍座のゲートはイーグルズゲート(Eagle’s Gate)、水瓶座のゲートはエンジェルズゲート(Angel’s Gate))

1年のサイクルの中で、この「アバター」ポイントが起きる(ゲートが開く)のは、およそ5月6日、8月8日、11月8日、2月5日になります。この時期、春分・秋分、夏至・冬至で集まってきたエネルギーが現実化しリリースされ、有効なものになります。

数秘を学ぶ者にとって興味深いのは、このサークルの8つのポイントの度数を1桁になるまで合計すると「9」の数秘になるということです。 (45, 90, 135, etc.).

バハー・ウッラー(Baha’u’llah)はペルシャの偉大な預言者であり、水瓶座の時代のアバターだと多くの人々が考える人物ですが、彼は11月12日生まれです。つまり、鷲ポイント(蠍座15度)に近い位置に太陽が来るときに生まれています。このようなときに生を享けるというのは、「普遍宗教」の提唱者にはとてもふさわしいことです。バハー・ウッラーは、まさに数秘の9を体現するメッセージを発しました。

ライオンズゲートルディア

立秋とライオンズゲートは、獅子座15度に太陽が入るときに起きる

以上のように、ルディアは、8月8日が獅子座15度に太陽が入るときだと書いていますが、日本では毎年8月7日ごろの立秋が獅子座15度に太陽が入るときになります。

つまり、

立秋=ライオンズゲート=獅子座15度に太陽が入るとき

と言えるでしょう。

立秋=ライオンズゲートのエネルギーはどんなもの? 何が起きる? おすすめの過ごし方は?

立秋=ライオンズゲートは、夏至(蟹座0度)で流れ込んできたエネルギーが、凝結・集中・具現化する時期になります。

蟹座0度は、活動宮の水のエネルギー。ここで始まった流れが、立秋=ライオンズゲートでいったん形になります。
そして、その成果は、乙女座サインで分配・解体・調整され、秋分の流れにつながります。

立秋とは、最も暑くなる時期ですがこれ以上は暑くならないという時期で、ここから先は表は陽ですが既に陰気の方が増えていくという時期になります。

したがって、立秋=ライオンズゲートでは、蟹座0度から成し遂げてきたことをしっかりと見つめ(見定め)つつ、少し気が早いですが秋分を意識して行動することが大切になります。

占星術的に言うと、この時期の獅子座太陽は、獅子座でありながら水瓶座的なエネルギーを持ちます。
各サイン(星座)の中程で(15度付近)、対向サインのエネルギーが入り込むと言われているためです。

獅子座の持つ特別な高揚感や個人的な喜びというテーマに対して、水瓶座が持つ貢献の意識や客観視、普遍性の視野が与えられます。

そのため、この時期は獅子座的な盛り上がりに少し水を差されたように感じやすいですが、それはより大きな、バージョンアップした獅子座になるための必要なプロセスです。

バージョンアップした獅子座とは、非日常的な喜びを日常に生きている状態であり、高揚感と平常心の楽さのない安定した明るさです。特別なセミナーやパーティーのときだけ喜びを感じるのではなく、アップダウン激しく躁鬱を繰り返すのではなく、常に淡々と朗らかでいる状態。

この水瓶座意識を取り入れた獅子座は、一見すると獅子座的な特別感を損なうようでいて、獅子座がテーマとする個人の創造性の喜びを常時キープするという意味では、もっと大きく深く進化した獅子座になります。

このようにして生まれ変わった獅子のパワーは、調整と分析、具体的な奉仕を得意とする次の乙女座へ無理なくつながっていき、秋分の天秤座の準備をすすめます。

立秋=ライオンズゲートの直前には18日間の土用期間がありますが、この時期は行動を起こすよりもエネルギーの集中的な受け取りに適した時期です。その時期の過ごし方として、五穀を取り入れることがおすすめです。

2018年のライオンズゲートの特徴は?

こちらの記事で、ライオンズゲート=立秋説に基づいて、東京時間で出したチャートを星読みしました。2018年のライオンズゲートの意味を知りたい方は参考にしてください。

参考書籍:Dane Rudhyar “Astrology of Personality”

>>>Astrology of Personality: A Re-formulation of Astrological Concepts and Ideals, in Terms of Contemporary Psychology and Philosophy

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高橋ともえ
高橋ともえ
星読み風水師
1981年生まれ。 魂の可能性を緻密に描き出すドイツ系西洋占星術と陰陽五行説に基づく日本の卍易風水を組み合わせて「魂の高揚感を地に足をつけて楽に生きる」お手伝いを講座やセッションを通して提供しています。 訳書に、『ヒーリングエンジェルシンボル』(ヴィジョナリーカンパニー)、『四気質の治療学』(フレグランスジャーナル)がある。詳しいプロフィールはこちらから。
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