アバター降臨のゲートと不動宮15度(牡牛座、獅子座、蠍座、水瓶座)と四立(立春、立夏、立秋、立冬)の関係と意味・解釈

高橋ともえ

立春、立夏、立秋、立冬は陰陽五行や日本の暦では大切な4つの節目であり四立(よんりゅう)と呼ばれます。実はこの時期、占星術的な観点から見ると、太陽がそれぞれ、水瓶座15度、牡牛座15度、獅子座15度、蠍座15度に入る日になります。実は、古代のスピリチュアルな教え(聖書)には、不動宮15度に関する記述があり、スピリチュアルなエネルギーが具現化するアバター降臨のゲートが開く時期だと考えられています。

この記事では、アバター降臨のゲートと不動宮15度、そして陰陽五行の(日本の)立春、立夏、立秋、立冬の四立の関係と意味・解釈をお伝えしていきます。

※トップの画像はシャルトル大聖堂のレリーフです。

この記事の目次

トロピカルゾディアックで不動宮15度に太陽が入るとき=立春、立夏、立秋、立冬(四立)

日本の暦は、一般的な西洋占星術で使われているトロピカルゾディアックとも対応しています。

それが、不動宮15度(水瓶座、牡牛座、獅子座、蠍座)に太陽が入る日が、日本の暦のでは、立春、立夏、立秋、立冬に当たるということです。

そして、古代のオカルティストは、この不動宮15度付近には、4つのアバター降臨ゲートが存在している(The Four Gates of Avataric Descent)と考えました。

ここでいうアバターとは、何らかの神聖なエネルギーが肉体をまとって顕現したもの、化身のことです。

聖書に記載された、宇宙のエネルギーが入り込む4つのアバター降臨ゲートとは?

さて、ライオンズゲートに関する古代の記述はどこにあるかというと、旧約聖書のエゼキエル書と、新約聖書の黙示録の中にあります。以下、該当する箇所を引用します。


(ラファエロのエゼキエルの幻視)

第三十年の第四の月の五日、私がケバル川のほとりで、捕囚の民とともにいたとき、天が開け、私は神々しい幻を見た。…私が見ていると、見よ、激しい風とともに、大きな雲と火が、ぐるぐるとひらめき渡りながら北から来た。その回りには輝きがあり、火の中央には青銅の輝きのようなものがあった。 その中に何か四つの生きもののようなものが現われ、その姿はこうであった。彼らは何か人間のような姿をしていた。彼らはおのおの四つの顔を持ち、四つの翼を持っていた。その足はまっすぐで、足の裏は子牛の足の裏のようであり、みがかれた青銅のように輝いていた。その翼の下から人間の手が四方に出ていた。そして、その四つのものの顔と翼は次のようであった。彼らの翼は互いに連なり、彼らが進むときには向きを変えず、おのおの正面に向かってまっすぐ進んだ。彼らの顔かたちは、人間の顔であり、四つとも、右側に獅子の顔があり、四つとも、左側に牛の顔があり、四つとも、うしろに鷲の顔があった。これが彼らの顔であった。…(エゼキエル書1:1-28より抜粋)

…見よ、御座が天に設けられており、その御座にいますかたがあった。その座にいますかたは、碧玉や赤めのうのように見え、また、御座のまわりには、緑玉のように見えるにじが現れていた。また、御座のまわりには二十四の座があって、二十四人の長老が白い衣を身にまとい、頭に金の冠をかぶって、それらの座についていた。御座からは、いなずまと、もろもろの声と、雷鳴とが、発していた。また、七つのともし火が、御座の前で燃えていた。これらは、神の七つの霊である。御座の前は、水晶に似たガラスの海のようであった。御座のそば近くそのまわりには、四つの生き物がいたが、その前にも後にも、一面に目がついていた。第一の生き物はししのようであり、第二の生き物は雄牛のようであり、第三の生き物は人のような顔をしており、第四の生き物は飛ぶわしのようであった。…(ヨハネの黙示録4:1-11より抜粋)

エゼキエルとヨハネがそれぞれ幻視している牡牛、獅子、鷲、人間(天使)の顔をした生き物は、テトラモルフと呼ばれ、やがて福音学者たちによって4つの福音書に対応するものだと考えられてきました。


(出典:Wikipedia)

シャルトル大聖堂テトラモルフ
(シャルトル大聖堂のレリーフ)

そして、タロットカードの「世界」のカードでもこのテトラモルフは出てきます。

ルディアの”Astrology of Personality”に出てくるアバター降臨ゲートの説明

西洋占星術を学ぶ者なら、上記の聖書の中に出てくるこの4つの生き物がそれぞれ不動宮の牡牛座、獅子座、蠍座、水瓶座に対応するということがわかると思います。※蠍座は伝統的に鷲の姿で描かれます。

これを明確に書いているのが、日本でもサビアンシンボルで知られているディーン・ルディア(Dane Rudhyar)のAstrology of Personalityです。

その中に、こんな記述があります。

エネルギーが最も集中し凝結するポイントは、45度、135度、225度、315度になります。あるいは、通常のゾディアックの表現で言うと、牡牛座15度、獅子座15度、蠍座15度、水瓶座15度になります。

これらのポイントを知っているオカルティストたちがいました。これらのポイントは、アバターが降下する4つのゲート(門)(the Four Gates of Avataric Descent)と呼ばれました。

ここで言う「アバター」とは、古代の用語で言うと、宇宙のエネルギーのリリースという意味になります。このフレーズの意味はかなり明確だと思います。これらの4つのゲートは、4つのシンボリックな生き物によって象徴されます。つまり、牡牛、獅子、鷲、天使です。それぞれのゲートは、特定のタイプのダイナミックなリリースが起きるところであり、特定のパワーの光線が差し込む入り口です。つまり、「イニシエーション」のパワーがリリースされるところになります。

1年のサイクルの中で、この「アバター」ポイントが起きる(ゲートが開く)のは、毎年およそ5月6日、8月8日、11月8日、2月5日になります。この時期、春分・秋分、夏至・冬至で集まってきたエネルギーが現実化しリリースされ、有効なものになります。

数秘を学ぶ者にとって興味深いのは、このサークルの8つのポイントに関連する数を1桁になるまで合計すると「9」の数秘になるということです。 (45, 90, 135, etc.).

バハー・ウッラー(Baha’u’llah)はペルシャの偉大な預言者であり、水瓶座の時代のアバターだと多くの人々が考える人物ですが、彼は11月12日生まれです。つまり、鷲ポイント(蠍座15度)に近い位置に太陽が来るときに生まれています。このようなときに生を享けるというのは、「普遍宗教」の提唱者にはとてもふさわしいことです。バハー・ウッラーは、まさに数秘の9を体現するメッセージを発しました。

不動宮15度

なお、8月8日=ライオンズゲートというのがスピリチュアル業界で注目されていますが、これの由来になっているのが、ルディアの言う8月8日に太陽が獅子座15度を通過するということだと思います。

立春(2月5日ごろ)、立夏(5月5日)、立秋(8月8日)、立冬(11月8日)ごろに流れ込むエネルギーの受け取り方、おすすめの過ごし方

もともと西洋の思想(占星術)では春分が1年の始まりと考えるのに対して、日本(そしてケルトなど)では立春を重視しています。

これは、以前も土用と風水の話で少し書きましたが、暦を風水に転化して使う風水の流派がある日本の場合、立春は北東の鬼門方向に相当するからかもしれません。

四季と五行と方角

上記の図にもとづくと、立春同様に立秋も南西の裏鬼門方向なので重要なポイントになります。日本では、この頃にお盆があるのも興味深いなと思います。

立春、立夏、立秋、立冬の四立(よんりゅう)=不動宮15度に太陽が入る時期の過ごし方としておすすめなのは、それぞれ、冬至、春分、夏至、秋分で受け取ったエネルギーが凝結させ、具体化される時期なので、まずはその具体化しているエネルギーの状態をチェックしつつ、次の春分、夏至、秋分、冬至に向けて調整・手放しをすることではないでしょうか。

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ABOUT ME
高橋ともえ
高橋ともえ
星読み風水師
1981年生まれ。 魂の可能性を緻密に描き出すドイツ系西洋占星術と陰陽五行説に基づく日本の卍易風水を組み合わせて「魂の高揚感を地に足をつけて楽に生きる」お手伝いを講座やセッションを通して提供しています。 訳書に、『ヒーリングエンジェルシンボル』(ヴィジョナリーカンパニー)、『四気質の治療学』(フレグランスジャーナル)がある。詳しいプロフィールはこちらから。
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