月と土星のオポジションはガーデニングに最適なタイミング!約27.5日ごと・年間約13回やってくるベストガーデニングタイムを活用しよう

高橋ともえ

バイオダイナミック農業やムーンガーデニングによると、月と土星のオポジション(地球を挟んで月と土星が180度になるとき)をガーデニングタイムとしてベストな時期として知られています。約27.5日ごと、年間約13回やってくるこの貴重な配置が植物やガーデニングや農業・園芸に与える影響や、効果的な活用法について説明します。

ムーンガーデニングやバイオダイナミック農業では、実際には月の満ち欠けや他の天体との関係性を考慮します。そのため、月と土星のオポジションの配置のときであっても必ずしも農作業や園芸、ガーデニングに適さない時期があるということはご了承ください。

この記事の目次

月と土星がオポジションになると農業やガーデニング、植物にどんな影響があるの?

バイオダイナミック農業によると、月と土星がオポジションの配置(地球を挟んで月と土星が180度正反対側にくる配置)になると、調和とバランスのエネルギーがもたらされるため、農作業や農業を行うのに最適であると言われています。

バイオダイナミック農業月と土星のアスペクト

また、オポジション以外にも、トライン(120度)やセキスタイル(60度)の配置も、オポジションほどではないもののガーデニングに良好な結果を与えると言われています。

土星はムーンガーデニング(バイオダイナミック農業)でどんな役割がある? 土星と農業の関わりや関係性について

もともと土星は、伝統的に農家や農業にとって重要な天体だと考えられてきました。土星は、ローマ神話のサートゥルヌス神に由来します。この名前は「種をまく」という意味をもっています。

サートゥルヌス神にまつわるサートゥルナリア祭という冬至直前の1週間(だいたい毎年12/15頃から1週間)のお祭りがあります。このお祭りは、諸説ありますがかつて地球上に存在していたと言われているゴールデンエイジ(Golden Age)を偲ぶお祭りだと言われています。

古代の詩人ヴェルギリウスは、「農耕詩」において、「冷たい星土星の軌跡を観察せよ」と歌い、農業と土星を結びつけています。

土星

土星のマークを見ると、三日月の鎌がついていますが、これは時間の制限を表すものだと言われています。人間の人生において、土星は人生の課題や、制限・条件を定義し形作るものだと考えられています。時にはギリシア神話のクロノス神と同義だと考えられることもあります。

いずれにせよ、この地上的な時間・条件を味方に付けて行う農業において、土星の存在は決して無視できないものなのです。

月と土星のアスペクトが農作業や園芸に与える影響は?~歴史的な文献や研究から分かる昔の解釈

16世紀に書かれた農業にまつわる伝承「Gardener’s Labyrinth」によると、土星と月がセキスタイル(60度)やトライン(120度)の配置になるときは、「大地に働きかけて、種まきをしたり植え付けを行うべき」だとされていますが、月と土星がスクエア(90度)の配置になるときは、「こうした作業を完全に中止すべきである」と書いています。この伝承では、月と土星がオポジション(180度)のときも作業中止せよと書いてあります(この点で、バイオダイナミック農業の見解とは異なります)。同様の見解が、17世紀の「The Whole Art of Husbandry」にも記載されています。

なお、飢饉が起きるサイクルが29.8年であるという研究が、近年アメリカの研究機関から出ています。この約30年という期間は土星が12星座を1周する時間でもあります。

要約すると、

  • 月と土星が調和的アスペクト(セキスタイル、トライン)のときは農作業に向いている
  • 月と土星が緊張のあるアスペクト(コンジャンクション、スクエア、オポジション)のときは農作業に向いていない

ということが昔から言われています。

月と土星のアスペクトが農作業や農業に与える影響は?~バイオダイナミック農業の解釈

さて、その後現代に入りバイオダイナミック農業が確立されると、様々な研究がなされるようになりましたが、昔からバイオダイナミック農業では月と土星のオポジションが最も重要なアスペクトであると考えていました。初期のバイオダイナミックカレンダーには、月と土星のオポジションのアスペクトしか記載されていない時代があったほどです。

バイオダイナミック農業では、月と土星のオポジションは農作業に最適な時期だと考えています。この見解によると、月と土星のオポジションのは位置になる1時間前と30分後の合計90分間が農作業やガーデニングに適している時期となります。

月と土星のオポジションのときに行うとよい農作業・ガーデニングは?

月と土星にオポジション

さて、バイオダイナミック農業によると、月と土星がオポジションになるときに行うべき農作業・ガーデニングは次のような作業になります。この時期に行うと良い作業は、持続的な効果を狙ったものになります。

なお、作業は月と土星がオポジションになる2日前から行って、ちょうど月と土星がオポジションになるときに狙った効果をもたせるということもできます(例:種まき)。

  • 木や低木を植え付ける
  • コンポスト(堆肥)を土壌に鋤き込む
  • 種まきをする(丈夫な植物になり収穫量が増える)
  • 多年草・宿根草の野菜(例:アスパラガス)を植え付ける
  • 畑の不毛になった場所をきれいにならす
  • レイズドベッドを作り植え付けの準備をする
  • 球根の花(例:チューリップ)を植え付ける
  • 鉢に多年草・宿根草のハーブを植え付ける
  • 虫除けスプレーや液肥などを与える

まとめ:月と土星のオポジション(またはセキスタイル、トライン)の時期はガーデニングに最適な時期!

以上、月と土星のオポジション(および調和的アスペクト)のときは、ガーデニングや農作業に最適であるということを説明してきました。

なお、月と土星のオポジションだけだと年間13回しかなくなりますが、セキスタイルやトラインの時期も考慮に入れると、農作業可能日の数が増えますので、参考にしてみてください。※古代からの見解でもバイオダイナミック農業の見解でも、月と土星のコンジャンクションのときは農作業に適さないと言われているので作業を行わないようにするのがおすすめです。

月と土星のアスペクトに関する参考文献

バイオダイナミックガーデニングの入門書として使えるこちらの本に月と土星のオポジションアスペクトの詳しい説明が掲載されています。

>>>Biodynamic Gardening

日本のぽっこわぱが出している種まきカレンダーでは、月と土星のオポジションとコンジャンクションのアスペクトが記載されています。

>>>種まきカレンダー2018

イギリスで1970年代から毎年ムーンガーデニングのカレンダーを出しているNick Kollerstromのカレンダーには、月と土星のアスペクトとして、コンジャンクション、セキスタイル、トライン、オポジションが掲載されていますが、根の日(月がサイデリアルゾディアックの土の星座である牡牛座、乙女座、山羊座のとき)は省略されています。※Nick Kollerstromのカレンダーはイギリス時間なので注意してください。

>>>Gardening and Planting by the Moon 2018

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高橋ともえ
高橋ともえ
星読み風水師
1981年生まれ。 魂の可能性を緻密に描き出すドイツ系西洋占星術と陰陽五行説に基づく日本の卍易風水を組み合わせて「魂の高揚感を地に足をつけて楽に生きる」お手伝いを講座やセッションを通して提供しています。 訳書に、『ヒーリングエンジェルシンボル』(ヴィジョナリーカンパニー)、『四気質の治療学』(フレグランスジャーナル)がある。詳しいプロフィールはこちらから。
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