占星術コラム

ジュノーが引き裂いたつながりをパラスがハートの愛から蘇らせる~2020年春分図と2022年、2023年の春分図の面白いつながりについて

高橋ともえ

やーーーっと一昨日小惑星講座をリリースできました。これから皆さんとみっちり小惑星について学んでいけるのが楽しいな。早くも4月以降のZOOMシェア会が楽しみです^^

※小惑星講座は、2月20日までは期間限定価格にて販売中です~

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さて。小惑星講座の準備において、私にとって最も面白いと思った天体が、ジュノーです。

ジュノーちゃん。。。ローマ神話やギリシア神話で見ると、なかなか気位の高い、嫉妬深い、つおい女神さまですが、一般的に言われている浮気者の亭主に怒りまくる結婚の女神というだけでははかれない、非常に深遠な部分も持っています。

私的に最も腑に落ちたのが、ジュノー(ヘラ)というのは、人間の個我意識と関わっているというシュタイナーの言説ですね。

具体的に言うと、ディオニュソスとヘラ(ジュノー)の逸話です。

ディオニュソスはゼウスとセメレーという人間の女との間にできた子ですが、ヘラ(ジュノー)はこのディオニュソスに嫉妬し、ディオニュソスを八つ裂きにしてしまうんです。

これをシュタイナーは、かつて古代人が持っていた宇宙や共同体との霊的な一体感や霊視能力(ディオニュソス)が、人間の中の個我意識(ヘラ・ジュノー)の誕生によってばらばらになり引き裂かれて一人一人の中に入っていたことの象徴だ、と考えました。

ちなみにね、この神話には続きがあって、なんと面白いことに、この八つ裂きにされたディオニュソスの心臓をアテナ(パラス)が拾って救済し、そこから新しいディオニュソスが生まれるんです。

そして、この新しいディオニュソスは、かつての古いディオニュソスのような古代人的な霊的な力ではなく、全く新しい力によって人と宇宙と共同体の結びつき復活させる存在だと言われているんですね~。

その新しいディオニュソス的力とは、ジュノー的な個我意識によってばらばらになった人間が、パラスによって救済された古いディオニュソスから引き継いだ心臓(ハート)の愛を、まさにその個我意識が可能にした自我から発揮することなのだそうです。

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・・・とここで、私がここ100年ほどの東京で出した春分図をずーっと見ていて、とても面白いなと思ったのが、ジュノー、パラス、キロンがそれぞれICに合になる春分が何回かあるんですね。

なぜかというと、2020年は春分図でICにジュノーが合、2022年は春分図を出すとICでキロンとパラスが合ですので、何か参考になるかなと思っておよそ100年くらいの日本の春分図を見てみました。
※詳細は、また小惑星講座の受講生様かメルマガ読者様にシェアします。

・・・で、ここ数年前後の星の動きで言うと、2020年の春分図の逆行中の天秤座ジュノー合は、人々がステイホームでそれぞれ散り散りになったという意味でも、かなり意味深な配置でしたね。
コロナ離婚なんて言葉まで生まれましたが、まさに天秤座ジュノー逆行的・・・。

ただ、こうしたバラバラ、散り散りになって人との交流が少なくなることで、自分らしさや自分の本当の気持ちなどを確認できた年でもありましたよね。自分の個性を探求した人も多かったでしょう。

そして今年、2022年はICにパラスとキロンが合です。

これについては一度記事を書きましたが、

2022年3月21日の日本の春分図のICにおける小惑星キロンとパラスの合について最近ようやく小惑星講座PARTIをガシガシ仕上げ始めているので、2022年の年間の運勢読みが若干遅れておりますが(汗)、私が最初に202...

小惑星講座の準備を終え、その過程でシュタイナーのヘラとディオニュソスの話を読んで思うのが、2022年はイメージとしてはまるで町や村のような小集団が誕生することによる国土の癒しです。※ただし、キロンは災害の起きた年にもICに来ていることが多いので、何らかの傷を暗示してもいるので、癒しの前に傷を体験することもあるでしょう。

春分図でICに牡羊座のパラスとキロンの合が起きている2022年は、春分図でICに天秤座逆行中のジュノーの合が起きて2020年コロナでつながりが断たれた人々の絆を、もう一度新しい共同体としてよみがえらせるための様々なつながりが自発的に同時多発的に起きてくると思います(そして、そうせざるを得ないような何らかの傷つくことがあるかもしれません)。

ただしそのパラスが生み出そうとする共同体は、古い時代の血縁や地縁をベースにした「何となく」のつながりではなく、パラスが守護女神であった古代ギリシア・アテネのように、文明による洗練や現代社会の知性をきちんと持った個性ある人たちが、自発的に愛を表現していった結果できてくるつながりのはずです。

そして、早くも来年2023年の春分図を見ると、緩やかにですが引き続きパラスはICに近い位置にあります。ただし2023年は蟹座でのパラスなので、2022年の新しい共同体との出会いの結果、その人達が自分の身内(家族)になるという可能性もあると思います。そして、2023年は言わずと知れた、冥王星水瓶座入りですね。

・・・ということでチャートばっかりがーっと載せましたが、2022年の春分図の小惑星、とても面白いです!
今年は年運リーディングしないので2月3月は比較的余裕があります。春分が来る前のどこかのタイミングで、2022年の星のダイジェストをお伝えするセミナーしてみようかな~。と思っています。

※小惑星講座、2月20日までは期間限定価格で提供しています~!

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高橋ともえ
高橋ともえ
星読み風水師
1981年生まれ。 魂の可能性を緻密に描き出すドイツ系西洋占星術と陰陽五行説に基づく日本の卍易風水を組み合わせて「魂の高揚感を地に足をつけて楽に生きる」お手伝いを講座やセッションを通して提供しています。 訳書に、『ヒーリングエンジェルシンボル』(ヴィジョナリーカンパニー)、『四気質の治療学』(フレグランスジャーナル)がある。詳しいプロフィールはこちらから。
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