2020年以降春分点を通過する大天体について~木星、土星、海王星と冥王星・天王星の動きについて
2020年以降、春分点(アリーズポイント、牡羊ポイント、牡羊座ポイント)を次々に大天体(社会的に影響を与える天体)が通過します。この記事では、2020年以降に春分点を通過する大天体について書いていきます。
この記事の目次
アリーズポイント、牡羊ポイント、牡羊座ポイントについて
春分点とは、トロピカルゾディアック(通常の西洋占星術で使われているサインのこと)の牡羊座0度のことですが、アメリカ人の占星術家のノエル・ティル(Noel Tyl)氏は、春分点を含む活動宮の0度(およびオーブを前後2度とって柔軟宮の28度~活動宮の2度)の領域をアリーズポイント、牡羊ポイント、牡羊座ポイント(Aries Point)と呼んでいます。
2020年以降、春分点を続々と大天体が移動~木星・土星・海王星の春分点通過について
4つあるアリーズポイントの中でも、牡羊座はすべてのサインの「始まり」であり、牡羊座0度=春分点は特にパワフルです。
春分点を大天体が通過するときには、極めて大きなインパクトを与えるできごとが起きてきます。それは、個人的なことや一部の人に対してだけではなく社会全体に影響を与えるようなできごとです。
たとえば直近では、2011年3.11の直前に天王星は牡羊座0度に入りました。また、2018年~2019年にかけて、小惑星ですがキロンが牡羊座0度付近に滞在しています。
実は、この春分点を2020年以降、社会的に大きな影響を与える大天体である木星・土星・海王星が次々にトランジット(通過)していきます。
具体的にスケジュールをあげると、
- 2022年5月12日 木星 牡羊座0度通過
- 2022年10月18日 木星(逆行) 牡羊座0度通過
- 2022年12月21日 木星 牡羊座0度通過
- 2025年3月31日 海王星 牡羊座0度通過
- 2025年5月24日 土星 牡羊座0度通過
- 2025年8月31日 土星(逆行) 牡羊座0度通過
- 2025年10月22日 海王星(逆行) 牡羊座0度通過
- 2026年1月27日 海王星 牡羊座0度通過
- 2026年2月24日 土星 牡羊座0度通過
こんな感じになっております。
春分点通過と連動するその他の大天体のトランジット
なお、上記の春分点通過のタイミングと連動して、他の大天体のトランジットも起きてきます。
- 2022年5月12日 木星 牡羊座0度通過
- 2022年10月18日 木星(逆行) 牡羊座0度通過
- 2022年12月21日 木星 牡羊座0度通過
- 2023年3月8日 土星 魚座0度通過
- 2023年3月24日 冥王星 水瓶座0度通過
- 2023年7月10日 冥王星(逆行) 水瓶座0度通過
- 2023年10月頃~11月頃 土星(逆行・順行) 魚座0度通過
- 2024年1月21日 冥王星 水瓶座0度通過
- 2024年12月1日 冥王星 水瓶座0度通過
- 2025年3月31日 海王星 牡羊座0度通過
- 2025年5月24日 土星 牡羊座0度通過
- 2025年7月7日 天王星 双子座0度通過
- 2025年8月31日 土星(逆行) 牡羊座0度通過
- 2025年10月22日 海王星(逆行) 牡羊座0度通過
- 2026年1月27日 海王星 牡羊座0度通過
- 2026年2月24日 土星 牡羊座0度通過
- 2026年4月27日 天王星 双子座0度通過
2025年~2026年にかけての海王星と土星の春分点ダブルトランジットは要注目
上記のスケジュールで分かる通り、2025年~2026年にかけて、海王星と土星が次々に牡羊座0度を通過し、コンジャンクションとなります。
その直前に、冥王星が水瓶座0度入りし、逆行と順行を挟んで長期滞在します。2025年以降は完全に冥王星水瓶座時代が始まります。
特に注目すべきは、160年に1回の出来事となる海王星の春分点通過です。
実際には前回の1861~1862年の海王星の春分点通過のタイミングでは、アメリカ南北戦争が起きています。また、ロシアでは農奴解放令が出され、イタリアではイタリア統一運動が起こり、日本では開国を巡っての争いや公武合体などの運動が起きていました。
過去の出来事を振り返ると、海王星が春分点を通過するときは、身分や国境などの境界線のゆらぎと再確定・融合が起こりそうです。
前回の1861~1862年の海王星春分点通過時は、冥王星は牡牛座にあり、富や豊かさ、国土のテーマが深い動機になっていましたが、2025~2026年の海王星春分点通過時は、冥王星は水瓶座にきますので、平等や自由、テクノロジーといったテーマを深い動機としたできごとが起きてくるのではないでしょうか。
2020年冬至頃、木星と土星が水瓶座0度で合となりますが、このときにフォーカスされた水瓶座のエネルギーのリリースは、冥王星水瓶座時代と海王星・土星の春分点通過の起こる2025~2026年ごろに現実化してきそうです。
さらに2025年~2026年、天王星が双子座に入ることで、天王星と冥王星がトラインの配置になります。2011年からは冥王星と天王星がスクエアでしたが、2025年過ぎからはトラインの配置になり、海王星を含めて小三角の配置(60-60-120)という生産性を表す複合アスペクトになります。
これくらいの時期からが、いわゆる水瓶座の時代の雰囲気が濃くなっていくのではないでしょうか。