占星術コラム

アンタレス食~人と自然の対立、大地母神の怒りの記憶。

高橋ともえ

9月21日、アンタレス食というイベントが起きます。アンタレスは蠍座の心臓にある赤い星。アンチ・アレス、火星に対抗するものという名前の星です。

蠍座の神話については、「虫」との関りから今年2023年前半に注目していましたが、その流れの一環として、アンタレス食はとても面白いと思います。

アンタレスは、傲慢な人間に対する自然界の怒り、女神ガイアの怒りの記憶とも関係しています。

※先日、9月の運気の流れの中でこの辺りには触れています。

火星に対抗するという名前をもつアンタレスは、実は古代エジプトやメソポタミアでは、女神と結びつけられて考えられることがありました。特に古代エジプトでは、セルケト(サソリの女神)として、イシスなど死と再生を象徴する女神と近しい存在として描かれることがありました。

元々蠍座的なエネルギーというのは、大地に由来する霊性の歴史とも関係しています。

未来の蠍座(白い鳩)とソフィア(叡智)~人の魂と地球という星の堕落と再神聖化前回の記事で、蠍座という星座が、過去は鷲(イーグル)として表現され、現在は蠍(スコーピオン)になり、未来には白い鳩(聖霊)になる、という...

蠍座は、ゲーテの言う「母たちの国」のような、大地の底にある場所とも関連しています。

9月は、アンタレス食もありますし、どこかで地獄の釜が開くようなことがあるかもしれません。

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高橋ともえ
高橋ともえ
星読み風水師
1981年生まれ。 魂の可能性を緻密に描き出すドイツ系西洋占星術と陰陽五行説に基づく日本の卍易風水を組み合わせて「魂の高揚感を地に足をつけて楽に生きる」お手伝いを講座やセッションを通して提供しています。 訳書に、『ヒーリングエンジェルシンボル』(ヴィジョナリーカンパニー)、『四気質の治療学』(フレグランスジャーナル)がある。詳しいプロフィールはこちらから。
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