2月14日はバレンタインデー。
今日~明日にかけての太陽のサビアンシンボルは、「すみれの入った古代の陶器」。
個人的な話題で恐縮ですが、私の月のサビアンシンボルでもあります。
そのため、毎年バレンタインデーは、私にとって示唆に富むことが起きるのでちょっと注意しているのですが、
なんと先ほど、とても美しい貴婦人のようなクライアントのY様が素敵なご質問をくださったので、「小惑星ゴダイヴァ」について、ちょっとお伝えしたいなと思います。
ゴダイヴァは、Godivaと綴ります。
そう、高級チョコレートのメーカーとして有名なゴディバの名前でもあります。
今日のバレンタインデーでゴディバのチョコを贈ったりもらったという方もいるでしょう。
例の辞任劇と小惑星ゴダイヴァ
つい先日、オリンピック関連の上位の役職者が女性に対する失言によって辞任されましたね。
まさか辞任するはずがない、と思っていたところ、かなりスピーディーに辞任が決まり少し驚いています。
この人の辞任に向けては、世界中からの抗議の声が、SNSを通じて拡散したことが大きいと思います。
しかし、今日はバレンタインデーですので、男女の差別や対立のあれこれや、ジェンダーがどうだとかそういう話題じゃなくて、男女の愛、ということをテーマにしたい(笑)
そのためにうってつけなのが、小惑星ゴダイヴァの由来になった、伯爵夫人ゴダイヴァの話だと思いました。
※ご存じない方は、ゴディバのサイトの説明が素敵なので、みてくださいね。
>>>ゴディバについて
上記のリンクの内容をざっと要約すると・・・
イギリスのある地方を治めることになった
伯爵レオフリックとその夫人ゴダイヴァは、
その田舎町を文化的な素晴らしい都市にしようと決意しました。
修道院を中心に町は発展し、
宗教的にも経済的にも発展していきました。
しかし、この成功により伯爵の野心はますます燃え上がり、
次々と公共の建物を建てては領民から取る税を増やしていき、
領民は重税に苦しみます。
ゴダイヴァは、貧しい領民に対する夫の仕打ちに悲しみ、
何度も税を引き下げるよう交渉します。
夫の伯爵は、ゴダイヴァに、
「もしお前が裸で馬に乗って町を一周したら
税を下げるし、公共事業をやめよう」
と言ったのです。
翌朝、ゴダイヴァは一糸まとわぬ姿で馬にまたがり、町を一周しました。
領民は彼女への敬意から窓を閉め、決して通りを見ることはありませんでした。
ゴダイヴァとの約束を守り、伯爵は税を下げることに承諾しました。
・・・うーん、なんかこれ、今の日本をめぐる状況と似てるなーって思う。
焼野原だった日本を復興させるために、日本人は、かなり犠牲を払ったと思います。
特に、男性は、戦争による傷を負いつつ、敗戦国としての屈辱にも耐え、頑張ったと思います。
物質的な豊かさを求め、ありとあらゆる土地で、建設ラッシュが続いた。
小さな話で恐縮ですが、うちの近所にあるトンネルは戦後作られたのですが、けっこう多くの男性が亡くなっていて
慰霊碑も建てられています。
こういうことが、多分日本の至るところであったと思います。
多少の犠牲も踏み越えて、感情を押し殺して、大きな目標(豊かさの創出)に向かって邁進するということがこの時代の正義だった。
そのために頑張った日本の男性は、とても高潔だったと思います。
そのおかげで、1964年の東京オリンピック開催で、「もはや戦後ではない」ということを国民皆が実感できるまでになった。
これが、前回の東京オリンピックのときのこと。
これは、日本の男性(性)にとって一つの達成された成功神話になりました。
ですが・・・
その後日本は、高度経済成長期を経てバブル、そしてバブル崩壊、失われた二十年の暗い時代を生きてきました。
物質的な豊かさという意味ではほぼ頂点に達していながら、何か報われない。
だからこそ、過去の成功神話をもう一度、と願って2020年の東京オリンピックの開催を日本(のトップ男性陣)は決めた。
それ自体は悪いとも良いともいえないと私は思います。
ただ、多くのお金を動かして、多くの人を動員すれば、豊かさを感じられる、という1964年当時と、2020年以降の風の時代は、全然時代の雰囲気が違う。
それなのに、過去の成功神話にとらわれた決断をしてしまった。
これは、今後、国民を傷つける重税や負担につながる可能性が高いわけです。
しかし、こういう止められない男性性の暴走を止めるには、
「ちょwwお前死ね!辞めろ!」
とギャーギャー否定しても仕方ないのです。
むしろ、ゴダイヴァ伯爵夫人がしたように、
女性(性)が勇気と深い愛を示すことで、
男性(性)の初心の高潔さを思い出させるしかない。
裸の女性というのは、西洋絵画史では、「変わらない永遠の真実」「真の愛」と関わります。
(一方で、着衣で描かれた場合の女性は、虚飾やうつろいやすい美と結び付けられることが多い)
ゴダイヴァは、過去の成功神話に取りつかれ重税を取り立て暴走する自分の夫である伯爵に対して、
「あなたの中にある初心の高潔さを思い出して!」
という抗議をしたのですよね。
何もないこの町を最高の都市にしよう!と決意した、
あのときの初心の高潔さを思い出して欲しいと。
それが、ゴダイヴァ伯爵夫人の名前を関するゴディバのブランドストーリーの中にあると思いました。
ゴディバのチョコって高級ですから、中々自分のためには買わない。
でも、愛する存在のためになら多少の犠牲(コスト)を払ってもプレゼントしたくなるものですよね。
そんな、深い愛。
私はあなたにそういう愛を持っているし、あなたの中にもそういう愛があるよね、
という確認としての、ゴディバのチョコ。
・・・辞任したあの方も、既に功成し遂げ高齢になっているので、
別にわざわざ役職につきたかったわけではないと思う。
日本のためにと思って買って出た役職、そういう感じだったと思う。
だから今、例の元政治家の男性には、抗議の声をぶつけるというよりは、
初心の高潔さを思い出してもらう
そういう気持ちを持ってみることが必要なんだと思っています。
小惑星ゴダイヴァと2020年12月22日の水瓶座グレートコンジャンクション
なお、今回ご質問くださったY様は、小惑星ゴダイヴァを射手座と結び付けてイメージされていました。
射手座の金星は、2020年12月22日から始まった水瓶座のグレートコンジャンクションサイクルでもとても重要なポジションにあります。
そもそも小惑星ゴダイヴァは、1982年5月21日に発見された小惑星。
発見時のチャートを出すと、小惑星ゴダイヴァは射手座で天王星と合。
そして、2020年12月22日の水瓶座グレートコンジャンクションでは
水瓶座の木星・土星と射手座の金星がパラレルのアスペクト。
小惑星ゴダイヴァは獅子座にあり、水瓶座の木星・土星のセットに対してオポジション。
(小惑星パラスに対してもオポジション)
射手座の金星とトラインです。
この射手座の金星が、イシュタルだと私は考えています。

イシュタルは、男性(王)を鼓舞して
戦いに駆り立てる女神です。
一方、ゴダイヴァは、
戦いの方向転換を促す(戦いを辞めさせる)、
そういう女神(女性性)なのではないかと思います。
これから私たちは、
違う方向に向かって戦う時代がやってきている、
あるいは、
そもそも従来の意味で戦うことを止める時代がやってきている。
2020年12月22日の水瓶座グレートコンジャンクションを日本の時間でチャートを出すと、
小惑星ゴダイヴァは9ハウスに入ります。
日本人および日本という国が、
戦わないことを示す、
戦いの方向転換をする、
という役割が、
世界に向けて発信すべき態度なのかもしれません。
小惑星ゴダイヴァ自体は、
それ単体で強い作用があるわけではないですが、
アングルや個人天体に合になっている場合などは、
とても重要な意味を持つと思います。
Astrodienst(astro.com)では、
「3018」で調べられますので気になる人は調べてみてね!

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