占星術コラム

魚座の時代の終わりに、「食」を通じて現れる乙女座のエネルギーの魔を体験する

さて、先日エジプトがらみで面白い本がありましたよー!!っていう話を書きました。エリザベス・ハイチの「イニシエーション」ですね。

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この本を読もうと思ったきっかけは、実はエジプト好きだったからというよりは、占星術に関して(特に時代意識に関して)情報が書かれていたからです。

詳しいことは、是非この本を読んでいただきたいですが、特に私が面白いなと思ったことがあります。

いわゆる水瓶座の時代とか魚座の時代とか呼ばれる時代意識の変遷に関する話です。

エリザベス・ハイチがイニシエーションを受けた時代は、牡牛座の時代でした。

イニシエーションを受ける前に、著者のエリザベス・ハイチ(エジプト時代は王妃)は、大神官からこれから来る牡羊座の時代に起きることをビジョンで見せられます。
牡牛座の時代、あれほど栄華を誇ったエジプトですが、牡羊座の時代が近づくにつれて、霊性も国力も次第に傾いていきます。エジプト民族が担っていた牡牛座の時代意識の表現が堕落し、いたるところで形骸化していきます。

そんな中、牡羊座の時代の意識を担うユダヤ民族の中にモーセ(イニシエート)が生まれ、旧時代の意識を担うエジプトでの最後の叡智と秘儀を受け取ったうえで、新天地へと移動していきます。これが、出エジプト記の話ですね。

この大神官が見せたビジョンで面白かったのが、ある時代の時代意識を担う星座のエネルギーは、その反対側の星座のエネルギーと密接に結びついているという話です。

たとえば、新しい時代である牡羊座の時代に、長い荒野での放浪に耐えてユダヤ民族を統べるためにモーセが神から受け取ったのは、十戒(法=牡羊座の反対側の天秤座の象徴)でした。

また、牡牛座の時代の終わりには、その反対側の星座である蠍座に関するテーマが、ネガティブな形で古い時代意識に引きずり込もうとする「魔」的なあらわれをするが、それを克服することで「善」へと変容するということも書かれていて面白かったです。

それが、モーセが十戒を受け取って山から下りてきたところ、同胞の民たちが金色の子牛を拝んでいるというシーンです。
金色の子牛というのは、牡牛座の時代の霊性の象徴ですが、既に時代に合わないものになりつつあり、よって、牡牛ではなく小さな矮小化された子牛になっています。

モーセは、古い時代意識に逆戻りしようとする民たちを罰してほしいと神に願うと、毒蛇が空から降ってきます。蛇は蠍座の神聖な原動力ですが、矮小化された金色の子牛同様、人々を誘惑したぶらかす悪しきものとして毒蛇のエネルギーが下りてきます。

しかし、この毒蛇の毒にかまれて苦しんでいる人々を見て哀れに思ったモーセは、柱をT字に建てて蛇の頭を上にしてくくりつけることで、蛇は地を這うものではなく、神聖な神へ戻るための叡智に変容させました。

・・・と、ここまでがエリザベス・ハイチの自叙伝の中で語られていた内容です。

以下は、私自身のここ最近感じている考察です。

エリザベス・ハイチの話から考えると、時代が下って、イエス・キリストの時代になると、魚座の時代となり、その反対側の乙女座のエネルギーも同時に強まってくるということになります。

乙女座のエネルギーは、主に「神聖な食べ物」として、食べることによって神と一体化するという思考と結びつきます。キリストの肉体をパンとし、血をワインとし、それをいただくことで信徒の一員になる「聖体拝領」という考え方がキリスト教にありますが、まさにそれです。

そのため、魚座の時代の宗教組織の多くが、食べ物への戒律を厳しく持っています。イスラム教、仏教、キリスト教はそれぞれ、独自の食に関する戒律を持っています。このように、魚座の時代の宗教組織は、「何を食べるか?(食=乙女座)」を軸に霊性を伝達し、自分たちの組織を作るという特徴があるのです。

では、魚座の時代の終わりになると、何が起きてくるでしょうか?

上述のエリザベス・ハイチの話を応用すると、乙女座の時代のエネルギーが「魔」的な容貌を帯びてくることになるでしょう

つまり、魚座の時代にはその補完する星座として霊性の中心的な役割を持っていた「食」に関して問題が起きてくると思っています。(※なお、乙女座のエネルギーの問題は、「食」だけではなくいわゆる「女性性の復権」の問題とも関わっていますが、この「女性性の復権」の問題については別の記事で書きますね)

次の時代の水瓶座の時代のエネルギーを象徴するテクノロジーによって、本来であれば食糧問題は既に克服されているにもかかわらず、先進国では食べきれないほどの食べ物を捨てる一方で、肥満や成人病などの食を原因とする病に苦しみ、途上国では飢餓やプランテーション農業の弊害による環境汚染に苦しみ、飢餓を理由とした争いもいまだに絶えません。

一言でいうと、食に神聖さが失われ、堕落してしまっています。

つまり、食が神とつながるための仲立ちをしてくれるのではなく、人を支配し翻弄するための道具になってしまっている状態です。

乙女座という星座は、もともと穀類の穂を持つ女神の姿で描かれており、食物を与えてくれる大地母神とも関わっています。デメテルの神話ですね。その神話を紐解くと、デメテルは単純な豊穣ではなく、豊穣と飢餓と言う2つの顔を持って人類を翻弄していることが分かります。自分の娘が返ってこない悲しみのあまり、3か月も実りを枯らせてしまったわけですから・・・。

そしてこれが、魚座の時代から水瓶座の時代へ移り変わりつつある今を生きる私たちが体験している、乙女座のエネルギーの「魔」の側面なのではないでしょうか。ある場所では食べきれないほどの食があり、まさにその飽食による健康被害がある一方で、別の場所では飢えや食物の問題を抱えているというアンバランスさ。

ですが、現代ではネガティブな表れをしているように思える「食」=乙女座のエネルギーは、来るべき時代に向けて、変容させることができるはずです。ちょうど、牡羊座の時代のイニシエートであるモーセが、旧時代=牡牛座の時代の反対側の星座である蠍座の象徴である毒蛇を神に至る叡智へと変容させたように。

・・・と、超・長くなったので、次の記事では、そもそも「乙女座」という星座がゾディアックの歴史でどのように変遷してきたかを書いていきますね。このことが、乙女座のエネルギーが司る「食」の変容ともとても関連しているので。

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高橋ともえ
1981年生まれ。訳書に、『ヒーリングエンジェルシンボル』(ヴィジョナリーカンパニー)、『四気質の治療学』(フレグランスジャーナル)がある。詳しいプロフィールはこちらから。
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