マイスター・ホラと天王星。クリエイティビティと時間。ミヒャエル・エンデの「MOMO」を改めて読む
ここ最近経営者や個人事業主の方のタスク管理やスケジュール管理をさせてもらっていますが、その流れでミヒャエル・エンデの「MOMO」を読み返しました。
というのがね、ゴリゴリビジネスやるぞー!みたいな方々に対して、受験生の時間割みたいに勉強ばかりを詰め込ませると、だんだん空虚になっていって、クリエイティビティを発揮できなくなっちゃうからですね。
普通の社員や受験生、資格試験向けのタスク管理スケジュール管理と、経営者や個人事業主のタスク管理スケジュール管理とは、まったく違うと感じています。
でね。
時間とクリエイティビティについて扱った名作といえば、やっぱりミヒャエル・エンデの「MOMO」ですよね~!
※私は愛蔵版を持っています。
「MOMO」に出てくる登場人物の中で印象的なのが、マイスター・ホラです。
ホラというのは時間という意味のラテン語由来の言葉ですね。
※個人的にはこちらのオラクルカードはマイスター・ホラだと思っています。
マイスター・ホラは、ひとりひとりの生きた時間の象徴である時の花とその秘密を守り続けていますが、これは占星術的に言うと天王星の領域なんですよね。
ジェフ・グリーンの進化占星術的に言うと、天王星は個人の無意識であり(土星的な直線的時間ではない)時間のすべて。そして海王星は、全人類的な集合的無意識・意識と時間のすべてに関わります。
モモが時間の秘密を知るシーンで、池の水の中から星々の運行に合わせて次々に唯一無二の花が咲いては枯れていくシーンを目にする、というシーンがあります。
これはまさに、海王星(池)と天王星(星に合わせて咲く唯一無二の時の花)の関係性そのものです。
同時に、天王星はよく自己実現と関わる天体だと言われていることを合わせて考えると、ひとりひとりが唯一無二の個性を発揮して生きるためには、時間の使い方を考え直さなければならない(クリエイティビティを殺さない、自分なりの気持ちの良い時間の使い方)ということでもあるなと思います。
余談ですが、ミヒャエル・エンデはシュタイナー学校に通っていたこともあり、多くの点でシュタイナーとの類似性を指摘されている作家です。
今回「MOMO」を読み返して、改めてシュタイナーの時間論との類似性を感じました。<さかさま小路>とか、過去・現在・未来という時間のことなど。
シュタイナーの前世はアリストテレスと言われていますが、アリストテレスもまた時間論を人類で最初に深めた存在でもありますしね。
というわけで、なんか最近ひとりひとりの個性あふれる経営者の方々の時間管理にがっつり格闘していますw