占星術コラム

2020年12月22日(冬至)のグレートコンジャンクションを考える~その3 射手座の金星と連動するグレートコンジャンクション

高橋ともえ

今、ファスティングをしながら自分の星を見て、2020年12月冬至のグレコンがどんな影響を与えるのかを自己分析中です。その分析の途上で、declination(赤緯)に関する学びも深めており、かなり重要だなーと思ったという話をしていきますね。

実は、9月22日のグレコンの木星と土星のZOOMシェア会の分析を重ねている過程で、declination(赤緯)のアスペクトであるパラレル・コントラパラレルが重要というのに気づいたので、そのアスペクトも考察に入れることにしたら、ものすごく面白いことが分かりました。

以下は、2020年12月22日(日本時間)のグレコンのチャート&アスペクトグリッド。

このチャートを見て気づくことが1点あります。
それが、金星と木星・土星の合がパラレルのアスペクトになっているということ・・・!

ちなみに、赤緯(declination)において重要なのは、基本的にはパラレルとコントラパラレルという2つのアスペクトです。
パラレルは、コンジャンクションと似た意味、コントラパラレルは、オポジションと似た意味(ただし対立という意味よりはお互いを正面から見つめて連動するというような意味が強いらしい)があります。

つまり、2020年12月のグレコンの水瓶座木星・土星は、この射手座の金星と連動して動く(あたかも合のような影響力を及ぼす)ということです。

普通のアスペクトで見ると、2020年12月のグレコンでは、金星と木星・土星のセットとの間にはアスペクトは形成されていません。

しかし、この2つは赤緯で見ると、連動して動く=コンジャンクション状態なんですよね・・・!

なお、パラレルの場合、北側で起きているパラレルなのか、南側で起きているパラレルなのかで、若干雰囲気が変わります。

北側で起きるパラレルの場合、外側に向かう性質があるといいます。たとえば、本を出版したとか、女優やモデルがデビューをしたとか、選挙に勝ったとか、公的なこと・外側に打ち出すこと・他の人に対して働きかけるような、そういう作用があるそうです。どちらかというと与える、という動きですね。

一方、南側で起きるパラレルの場合、内側に入ってくるという性質があるそうです。たとえば、賞をもらった、仕事を退職した、事故に遭った、というような引きこもる・内面に入るといった作用があるみたいです。どちらかというと、受け取る、という動き。

2020年12月22日のグレコンの場合、南側で金星と木星・土星がパラレルになっています。

したがって、今回のグレコンは、主には個人個人に働きかけてくるような、陰と陽で言ったら陰的な要素を持っているように感じます。

金星は射手座ですので、精神的な事柄には注目が集まりますし、学ぶことに関しての興味や関心も高まり、それに楽しみを覚える人が増えるでしょうね。しかしそれは、どちらかというとフェミニンで、内向的な感じの学びになります。
どちらかというと自国の精神性を発見してそこに美や喜びを見いだすとか、そういう学びがお金になりやすいとか、そういう感じでしょうか。自分たちの持っている精神性(日本であれば日本的なもの)を、ドメスティックな感覚ではなくアカデミックな視点で再発見するみたいなことも増えそうです。

そして、金星が絡むので、女性性および女性にフォーカスは当たるでしょうね。特に日本の東京でチャートを出すと、3ハウスという女神のハウス(このテーマについてはまた別途語ります)で起きていますので、時代のアイコンになるような女性活動家(政治家含む)が出てくるかもしれません。

ちなみに、ハウス位置は各国で違いますが、このパラレルのアスペクトは全世界共通ですので、今回のグレコンの影響は、どの国でも主に内国政治という形で受け取っていくことになりそうです。

これまでの自過剰なグローバリズムの影響によって外に向かうことが善だった時代とは違い、自分たちの国の精神性を見つめてそれを新しい視点(アカデミックな視点)で再評価していくみたいな動きが出てくるように感じます。
おりしも、コロナの影響で国境をまたぐ移動はかなり減少していますしね。それでいて、閉鎖的なナショナリズムではなく、世界に伝えていく・普遍的なものにするという視点は失われなさそうなのが、今回のグレコンの射手座金星と水瓶座木星・土星のパラレルに見られるなあと思います。

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高橋ともえ
高橋ともえ
星読み風水師
1981年生まれ。 魂の可能性を緻密に描き出すドイツ系西洋占星術と陰陽五行説に基づく日本の卍易風水を組み合わせて「魂の高揚感を地に足をつけて楽に生きる」お手伝いを講座やセッションを通して提供しています。 訳書に、『ヒーリングエンジェルシンボル』(ヴィジョナリーカンパニー)、『四気質の治療学』(フレグランスジャーナル)がある。詳しいプロフィールはこちらから。
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