雷と火山とセラフィム、そしてマグダラのマリアとコノハナノサクヤヒメ
今、シュタイナーの天使論を読んでいますが、天使の中でも最も高位の存在であるセラフィムについての話が面白く、マグダラのマリアとも関連していると思いました。
セラフィムは、漢字で書くと熾天使です。熾天使の「熾」は、燃えるという意味です。神への燃えるような愛を意味する存在です。
天使には色々な位階がありますが、トップ2つである熾天使や智天使(ケルビム)のレベルになるともう、天地創造レベルのエネルギーが動くので、一般的には目に見えない働きであると言われています。
ところが・・・その中でも、熾天使のエネルギーが自然界に現れることがあります。
その自然現象というのが、雷と噴火などの火山活動なのですって!
さて、雷と言えば、先日書いたマグダラのマリアの話で、グノーシス文書の「雷、全きヌース」のご紹介をしました。
この「雷、全きヌース」という詩が実にマグダラのマリア的だと思っていたのですが、ここで言う雷というのが、実は熾天使(セラフィム)的なエネルギーが現れたものだということを考慮に入れると、マグダラのマリアのエネルギーの理解がとても進みました。
古事記では、イザナミノミコトが冥界に下り、雷神になったという話がありますが、これはイザナミノミコトのセラフィム的な側面を表現していると思います。
つまり、ある意味でセラフィムは冥界にまで下っていけるほどパワフルな存在なのです。それがたとえ、おぞましい姿であっても。
でね、ここでさらに・・・
セラフィムのエネルギーは雷と火山活動(噴火)によって表現されると書きました。
日本の神話においても最も人気があり、桜の季節とも縁の深いコノハナノサクヤヒメ。
彼女は、富士山という日本最大の活火山をご神体とする女神です。
そして、コノハナノサクヤヒメは火の中で出産したということも書かれてあり、火の神を産んで死んでしまったイザナミノミコトの物語をある意味では贖うような女神なんですよね。
コノハナノサクヤヒメにも、当然セラフィム的なエネルギーが継承されているんだなあと、この桜の季節に気付きました。
ちなみに、マグダラのマリアが、こういう冥界にさえ下っていけるようなセラフィム的な質を持っていることは、彼女と関連付けて考えられるスパイクナード(ナルド、甘松)とワークをしてみて気づきました。スパイクナードは、根から採れる精油です。
通常、植物の精油成分は花や葉に含まれることが多いです。なぜかというと、精油成分の成立には、太陽の熱が必要なので、どうしても地上部に精油成分が含まれやすいからです。
しかし、スパイクナードは根の中に豊かな精油成分をたくわえている。このことを考えると、色々示唆に富んでいます。
スパイクナードのことについては、またnoteの方で書くね。スパイクナードは、私にとって10年以上前からとても気になる精油です。