占星術コラム

2021年5月27日オーラソーマ新ボトル・B120ペルセポネ誕生。私たちのより高次のマインドへの窓。

高橋ともえ

2021年5月27日、オーラソーマの新ボトル、B120ペルセポネが誕生しましたね。射手座月蝕(5月26日)の直後です。

※5月26日の月蝕の星読みはこちら:

2021年5月26日射手座月蝕(ウエサク満月&スーパームーン)~混乱の中で自分の豊かさの源泉に触れることで真の奉仕は常に楽しいということを知るとき2021年5月26日20:13(東京時間)、射手座で月蝕(満月、スーパームーン)となります。この月蝕の星読みをリーディングしていきます。...

ペルセポネのボトルは、下がオレンジ、上がクリアーで、チャイルドシリーズの一環という感じですね。

個人的に今回のボトルの誕生は、今やっている双子座水星逆行スペシャル振り返りムーンノートワークとの関連を感じました。なぜなら、過去のタイムラインを癒すというオレンジのカラーが入っているからです。

ちなみに、こちらのオーラソーマ社の英語の文章を読むと

ペルセポのボトルは、私たちのより高次のマインドへの窓「a window to our higher mind」なのだそうです・・! 以下引用&拙訳。

Persephone brings us to a greater sense of freedom and fulfilment. As we begin to discover our own bliss, Persephone guides us along the pathways of our previous experiences and opens up our abilities in terms of our higher mind functions.

Appearing in the base fraction, the Orange represents the synchronicity with B119 whereby the colour was rescued from the top fraction of Ceres. Now, with the shining light of the Clear in the upper fraction, the Orange takes on a new meaning in terms of gaining freedom from the past.

ペルセポネは、自由と成就に関してより大きな感覚をもたらしてくれます。私たちが自分自身の至福を発見し始めると、ペルセポネは、私たちの過去の経験の通路に沿って私たちを導き、より高次のマインドの機能という私たちの能力を開きます。

下層にあるので、オレンジはボトルB119とのシンクロニシティを表現しています。このボトルB119によって、オレンジという色はセレスのボトルの上層から救済されました。そして今、上層が輝くクリアー(透明)の色であるため、オレンジは過去から自由になるということに関して新しい意味を帯びています。

オレンジという色彩は、オーラソーマのカラーシステムではショックな体験とそこからの癒しを意味しています。

上下がオレンジのボトルであるB026は、ハンプティダンプティとも呼ばれます。つまりこのボトルは、一度壊れたらもう戻らない、そういうショックな体験を癒すボトルなのですよね。

ペルセポネの神話で興味深いのは、母子べったりの状態だったペルセポネが、プルートーにさらわれることで冥界にとらわれ、冥界の女王になるという経験です。

この経験を、表面的に、つまり全く文字通りに受け取ると、幼児レイプみたいな話になってしまい、フェミニストが怒る系の話になりますけど(笑)、実際には、これは象徴的に受け取る方がより深く背景を理解できます。

その背景とは、ペルセポネのボトル誕生にあたってオーラソーマのマイク・ブース氏が引用しているシュタイナーの言葉が説明しています。

As Demeter represents the immortal soul of the Earth, Persephone represents the immortal soul of humans. Persephone got abducted by Pluto from the immortal World’s down to the Earth and by that she/we lost our natural clairvoyance which led to our increasing ‘I’ development.’ Rudolf Steiner

デメテルが地球の不滅の魂を象徴し、ペルセポネは人間の不滅の魂を象徴しています(注:この2つは相似形として、母子として表現されています)。ペルセポネはプルートーに誘拐され、不死の世界から地球の内部へと引きずり込まれ、これによって、ペルセポネ/私たちは生来の透視能力を失い、同時に、「私(自我)」の発展の増強へと導かれました。ルドルフ・シュタイナー

・・・そう、人類はある段階で、地球の内部で働いている物質的な力(冥界=プルートー)にとらわれてしまったことで、生来の透視能力、自然界(母なる地球=セレス)が与えてくれた不滅の魂を失ったのですよね。これが、セレスとべったりだったペルセポネが、セレスから離れて冥界に入ったということです。

ただこれは同時に、自然界(セレス)の庇護下にあったら決して得られなかったであろう、「私(自我)」というものを人間が強めていくきっかけになりました。この「私(自我)」はやがて、「より高次のマインド」と呼ばれているものを人間に授けてくれるものでした。

オレンジ的な体験、つまり、ショックでバラバラになるような体験、ペルセポネが体験したような状況(虐待的な状況)の痛みを真に癒していくためには、それを「元に戻す・元に戻る」という発想では決して事足りないのですよね。

ハンプティダンプティの歌にもあるように、一度割れたものは二度と戻らないのです。

ただ、その粉々に割れたもの(体験)の中から、全く新しい、より高次のもの・より深いものを得ることはできる。それに気付いたときにはじめて、本当に癒しが起きてくるのでしょう。

ペルセポネが冥界の女王になることで得たのは、完全にセレスの庇護下にいたときには決して得られなかった、「私(自我)」に基づくより高次のマインドでした。これが、プルートーによる誘拐というショックな出来事によって人間の魂の中に生まれた可能性です。

ちなみにね、今回のペルセポネのボトルの誕生時のチャートを分析していたら、これがまた小惑星キロン絡みで面白い配置があったので、別の記事で(メルマガ読者様限定記事で)配信しますね。

オーラソーマのB120ペルセポネと小惑星キロンの遠日点通過~「宇宙の孤児」という体験がもたらす叡智先日、オーラソーマに新しいボトルが誕生しましたね。B120ペルセポネです。この件については既に一度記事を書きました。 https:...
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高橋ともえ
高橋ともえ
星読み風水師
1981年生まれ。 魂の可能性を緻密に描き出すドイツ系西洋占星術と陰陽五行説に基づく日本の卍易風水を組み合わせて「魂の高揚感を地に足をつけて楽に生きる」お手伝いを講座やセッションを通して提供しています。 訳書に、『ヒーリングエンジェルシンボル』(ヴィジョナリーカンパニー)、『四気質の治療学』(フレグランスジャーナル)がある。詳しいプロフィールはこちらから。
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