ジュノーは小粒でもピリリと辛い。妥協なく対等にこだわり嫉妬深いジュノーの目指す結婚とは?
今、小惑星講座の準備の中で軌道周期をマニアックに計算したりソフトで軌道の動きを見ながらあれこれ気づきがありまくりで興奮しています(笑)
そんな小惑星の中でも・・・ジュノーちゃん。
ジュノーは大きさだけで言ったらかなり小さいのですが、その軌道周期を計算していておお!と思うことがいくつかあったのでシェアします。
ジュノーは、イメージだけで言ったら木星(ゼウス、ユピテル)と軌道共鳴していそうですが、実は木星とはあまり共鳴していません(笑)
じゃあ、天体の中でどれと軌道共鳴しているんかなーと思ったら、なんと、
- リリス(月の遠地点)
- 火星
だったのですよ!!
アメリカの有名な某占星術協会では、ジュノーをセクシャルプラネットと呼び、いわゆる肉体的な愛・性愛と結びつけて解釈していますが、リリスと火星に共鳴するというジュノーの軌道を見ていくとさもありなんという感じなのです。
特に、リリス(月の遠地点)との共鳴はかなり面白い。なぜなら、リリスはアダムとの対等なパートナーシップにこだわった女神ですが、ジュノーもまた、ゼウス(ユピテル)との対等なパートナーシップにこだわった女神だからです。※この辺りのことも小惑星講座に盛り込みますね。
リリス、火星と関わるジュノーは、(女性の)譲れない個我と関わると思います。それはいわば、ある人のその人らしさ、個性(ユニークさ)みたいなものなのです。
ジュノーは、Junoと綴りますが、これは古代ローマでは男性にとっての個我であるgeniusと相並ぶ、女性にとっての個我を示すものでした。
この観点からジュノーの嫉妬深さを再考することができます。なぜなら、シュタイナー曰く、個我が生まれたことによってはじめて人類の間に嫉妬という感情が生まれたとされるからです。
「あの人が持っていて私にはないものがある。」
この欠乏感を生み出す個我の誕生と関わるのが、Junoなのです。
でも、同時に、
「あの人が持っていない私だけのユニークなものがある。」
ということもであるわけで、Junoはその人固有のチャームポイント、魅力とも関連しておりますね。
それが、ジュノーのアトリビュートとして描かれる孔雀とジュノーの童話に示されています。
そしてここからさらに、ジュノーが目指している結婚というのが排他的な一夫一妻制、一対一のモノガミーであることも理解されます。
なぜならジュノーは、個我が初めて可能にする「他のだれでもない私らしさ」同士が結びつくという唯一無二の愛(聖婚)を求めているからです。
ほんと、ジュノーもとても面白いですね~。
小惑星の面白いところは、自分の出生図であまり強い配置じゃなくても、シナストリーになったときに刺激されることがあるということです。
※小惑星講座ではシナストリーはあまり触れませんが、興味ある人は読み解けるようにある程度の資料はお渡しします。
というわけで、小惑星講座PARTI、セレス、パラス。ベスタ、ジュノー、ヒュゲイアは、2022年2月14日バレンタインデーにリリースします。
ご希望の方はこちらからご登録して待っていてください~。
[2022/2/16追記 小惑星講座PART1 リリースしました!こちらからお申込いただけます]