占星術コラム

黙示録の時代の占星術。ミカエルとともに星を読みアストラル体の中の「ドラゴン」を再び宇宙に還す

今日は、ミカエルについてのエッセイを読んで感動・・・して2~3日しびれておりました。これねー。Aus Michaels Wirkenという、1929年に出版されたミカエルに関するアンソロジーです。

世界各地のミカエルに関する神話や伝承を集めており、すごく興味深いんですよ~!

でね。この本の一番最後に載っているのが、「黙示録のイメージと人類の未来」っていうエッセイ。※ドイツ語です。

これを読んでいてね、ああ、やっぱりミカエルはドラゴンをやっつけるだけじゃないんだ、ミカエルの働きは、ドラゴンを天界へ復活させるためのものなんだということが分かりました。

※蛇遣い座=マルドゥク=ミカエルですからね~~

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このエッセイの中にはこんな文章があります。※訳は拙訳です。

今日私たちは、ミカエルの勝利のおかげでもはや宇宙に竜が存在しない時代に生きている。この竜は、本来は宇宙的なものであったが、今日では地球の物質性の中に吸収されている。この竜は、アストラル界と呼ばれる世界の現実の想像上のイメージである。

この世界がアストラル界と呼ばれるのは、星々の力として宇宙全体に射し込んだ精神的なものすべてを含んでいるからである。植物界の成長過程の本質が、地球から宇宙に向かって作用する諸力の作用であるのに対して、動物たちは、熱情に貫かれた自身の存在の中に地上におけるマクロコスモスを抱く。外界から目や耳および呼吸を通じて動物の中に入り込んでくるものによって、動物は魂を宿した感情ある存在になる。このようにして外界から内部へ積み重なって入り込み、動物において組織として作用するものを、動物のアストラル体と呼ぶ。このアストラル体は、動物の感情生活を担っている。

人間もまたこのようなアストラル体を有しているが、人間の場合は自我(Ich)によってこのアストラル体を克服し飼いならすことができるのである。なぜなら、冷静に観照することによって自分の裡に精神的・神的なものを作用させることができるからである。

地球の軌道を他の天体、たとえば彗星が横切り、地球が崩壊する危険性が生じるときにはいつでも、地球進化の救い手としてのミカエルが現れ、地球を救うべく彗星を砕き、流星群という形で地球に癒しの薬を与えることで、アストラル的なものが過剰に膨れ上がることを阻止する。このようにしてミカエルは、天の高みにおいて破壊をもたらす脅威となるもの、つまり竜を、下界において飼いならし変容させつつ踏みしめることで、この竜が精錬されたアストラル的な姿をまとって再び宇宙に上昇できるようにする。

このプロセスは以下のようにして行われる。上記のようにして地球に付け加わった宇宙的な物質は植物の成長過程に吸収される。その際に植物は、キリストの太陽の力、つまりゴルゴタの秘儀によって地球と結びついた力に貫かれる。

人間は、このようにしてキリスト化されたものを地球の栄養として中に取り込み、かつて宇宙的であったものを再び宇宙に向けて照らし返す。つまり、思考活動において、五感の活動において、たとえば目に入ってくるものを、かつて属していた宇宙へと還すのである。

このようにして、アストラル的なまなざしで見ると地球は太陽であり、人間の中で太陽になるプロセスが始まるのである。

この出来事こそが、黙示録の執筆者が、(黙示録12章において)太陽を身にまとい竜を足で踏みしめ、頭上に星の冠をかぶっている女性として霊視したものである。この女性が生み出そうとしているものは、より高い次元の自己、あるいはキリストの力によって変容したアストラル的なものなのである。

黙示録の執筆者が我々の魂の前で展開してくれたこのイメージを観察することで、私たちは未来へとまなざしを向ける機会を得るのである。

・・・ていうかこれ、まーじーでー一言一句全部翻訳して世に広めたいくらいの激しく同意しまくりな内容。

そして、今構想段階でストップしていますが、私が自分の占星術を学ぶスクールを作るとしたらそれは「アストロエチカ」という名前になるだろうと思っている理由も分かった気がします。

エチカは倫理学と訳される言葉です。私は実践哲学と表現していますが、それは、ただ星を見て吉凶を占い、未来を予測する占星術ではなく、ミカエル的な意味においてアストラル体を浄化し精錬し、「竜」を再び高貴なものへとするための占星術なのだということです。

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ちなみに日本語では、アストラル体のことを星辰体、つまり星のドラゴンと表現しますけど、まさに!アストラル体は竜なのですよね。面白いな~w

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高橋ともえ
1981年生まれ。訳書に、『ヒーリングエンジェルシンボル』(ヴィジョナリーカンパニー)、『四気質の治療学』(フレグランスジャーナル)がある。詳しいプロフィールはこちらから。
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