占星術コラム

[つぶやき]春分点付近の天体は、その時に全人類が体験するテーマを示している

高橋ともえ

先日、宇宙元旦ZOOMお茶会をしました。いろいろ不手際がありましたが、たくさんの人に聞いてもらえてとてもうれしかったです。

ちなみに、ZOOMお茶会では、春分点についてのお話と天王星のお話との2本立てでしたが、今ちょうど春分点付近をううろしている天体と言えば、ここ数年キロンが春分点をうろうろしています。

キロンが春分点付近をうろうろしていることに関して、以前こんな記事を書きました。

[つぶやき]個人の限界の先にある命の水~太陽キロン合と天王星的な豊かさここ最近、アストロマップ鑑定のモニターさんの分がやっと半分を折り返しました。まだまだお待ちいただいている方がいるので、必死に頑張っており...

キロンといえば、なんといっても土星と天王星(そして一部は海王星)に軌道をもつ天体。

キロンは、目に見える土星的な領域から、目に見えない天王星以遠の司る超個人的な領域をつなぐ「橋」のような存在です。

Barbara Hand Clow曰く、キロンはレインボーブリッジとのことです。

この間の2020年3月24日の新月までは、山羊座の後半度数で木星、火星、冥王星、そして土星が集中していました。山羊座と言えば土星的なサインであり、現実世界のヒエラルキーでいうとトップ的な存在です。

こうした意味を持つサインに大天体が集中していることから、良くも悪くも社会のトップにある人達が危機的な状況に置かれることで、リーダーとしての良き点悪しき点が露呈しているような状況です。

2020年3月22日に土星が水瓶座入りしたことで、これら山羊座に滞在する天体のフォーカスポイントが現世的な建前ではなく、未来的な解決策の方に移り変わった感じがします。

土星は今年、夏(7月)には一度山羊座に戻り、約6か月逆行しますので、その間に少し揺り戻しはあるかもしれませんが、最終的には、2020年冬至になると木星を伴ってグレートコンジャンクション状態で水瓶座に入り、以降はずっと水瓶座を運行します。

そして時代は、徐々に水瓶座に天体が集中する新しい時代に入っていくわけですが、この山羊座(土星)と水瓶座(天王星)のシフトに、春分点をうろうろしているキロン(土星と天王星の架け橋)が関わっているように感じます。

キロンについては、以前神話に関する記事を書きました。

キロンの神話を再考する~キロンの本当の傷とは?占星術のキロンの癒やし方と意味2018年、小惑星キロン(キローン、chiron)がトロピカルゾディアックの牡羊座に入りました。1977年に発見され、現在では現代占星術...

私は、キロンは、「自分が最も傷ついている部分を通じて高次の叡智を受け取り、結果として他者を奉仕する可能性を示す」天体だと思っています。今、春分点にキロンが滞在していることで、多くの人がこのような状況に置かれているのではないでしょうか。

痛みや苦しみや悲しみ、苦悩があるからこそ、そこに高次の叡智が降り注ぎ、やがて他の人々を癒す力になるということを、多くの人が共通の体験として経験しているということです。

今、想像以上に激動の時代が始まっていますが、この経験は必ず、2020年以降に花開いていくと思います。

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ABOUT ME
高橋ともえ
高橋ともえ
星読み風水師
1981年生まれ。 魂の可能性を緻密に描き出すドイツ系西洋占星術と陰陽五行説に基づく日本の卍易風水を組み合わせて「魂の高揚感を地に足をつけて楽に生きる」お手伝いを講座やセッションを通して提供しています。 訳書に、『ヒーリングエンジェルシンボル』(ヴィジョナリーカンパニー)、『四気質の治療学』(フレグランスジャーナル)がある。詳しいプロフィールはこちらから。
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