今こそ思い出したい、日本の建国チャートと日本の水瓶座性について。
ちょうど数日前に、日本の建国チャートってどの時点を取るの?という話をある方としていました。
日本は、世界でも稀有な2重構造の国で、権威(天皇)と権力(その時々の幕府や政府)を分けている国なので、「これが日本の建国チャートです」と1つだけを示すことが難しいんですよね。
一方で、権威と権力を別にするという稀有な制度のおかげで、日本は2600年近く続く世界最古の国になったわけです。
それで、今の(第二次世界大戦後の)私たちの日本国政府(権力)の建国チャートとしては、
- 1946年11月3日 日本国憲法公布 文化の日
- 1947年5月3日 日本国憲法施行 憲法記念日
この日付、特に1947年5月3日の日付を日本の建国チャートととらえるんですよ。
ぱっと日付を見て分かるように、11月3日は蠍座太陽、5月3日は牡牛座太陽なので、実は戦後の日本は蠍座・牡牛座軸の国なのですね。
強い血族的なつながりや過去からの正負の遺産(蠍座)を土台にした物質主義的な経済の発展(牡牛座)。
あるいは、独立した国(牡牛座)でありながらも影で米国(そして最近では中国)に依存・支配されている(蠍座)という二重構造ともとれます。
そして、ノード軸が牡牛座・蠍座軸に入る約20年のサイクルで、日本円は何らかの影響を蒙ります。
今年2022年から約1年半は、ノード軸が牡牛座・蠍座軸ですので、まさに!ですね。
しかし、上記のようなアイデンティティというのは、あくまで戦後作られたもの。
戦前の日本の建国チャートは、大日本帝国憲法が公布された1889年2月11日でした。
この日付のチャートは、
となります。
実は戦前の日本って、水瓶座の国だったわけです・・・!
そして、この「2月11日」という日付については、神武天皇が奈良の橿原にて即位したという紀元節から取られています。
これを明治時代の学者たちは、古事記から取ったのですが、その根拠となるのが、
「辛酉(かのととり)の年の春正月(はるむつき)、庚辰(かのえたつ)の朔(ついたち)。天皇(すめらみこと)、橿原宮(かしはらのみや)に於(お)いて即帝位(あまつひつぎしろしめ)す。是歳(このとし)を天皇元年(すめらみことのはじめとし)と為(な)す」。
で、これを紀元前660年としました。この年の春正月(立春)に一番近い庚辰日は、グレゴリオ暦換算では2月11日に当たります。また、天文学的計算でもこの日は朔(さく)、つまり新月に当たるのですよ。
そしてね。辛酉の年に年の干支は辛酉で、中国の讖緯説では革命が起こる年とされています(辛酉革命説)。
革命と言えば天王星、天王星と言えば水瓶座の支配星ですので、そういう意味で言うと、日本って・・・めちゃくちゃ水瓶座性の強い国なわけです。
ちなみに、紀元前660年2月11日(ユリウス暦では2月18日)の正午チャートはこちら。
なんと、水瓶座の新月に、水瓶座の冥王星、水瓶座の木星ですよ~!
そして正午チャートだと頭上に冥王星が来ます。
そして、新月ジャストのタイミングで出すとこちら。
なんとこちらは、牡牛座の天王星がMCに合となります。
やはり日本は革命の国だった・・・。
とはいえ、日本的な革命というのは、決して世界の他の国で行われているようなテロ(破壊)ではありません。
革命という言葉は、命(めい)を革(あらた)めるという意味で、本来は何か新しいものを生み出すという意味です。
そして、新しく生み出すという意味で大切になってくるのが、「月」の役割なのです。
月は、様々な天体を隠す(太陽なら日蝕、他の天体なら掩蔽と呼ばれる現象を起こす)ことで、その天体を新しく生まれ変わらせる役割があります。
そして今年は、月が毎月のように天王星を隠す(掩蔽する)天王星食祭だよ~という話をしました。
月が天王星を隠すたびに、古い時代の天王星=怒りに任せて破壊するテロリストや革命者、ではなく、新しい時代の天王星=それぞれの人が唯一無二の個性や才能を活かしてグループ(コミュニティ)として動いていく意識、そしてそれを可能にする新しいテクノロジーの誕生へと、天王星を生まれ変わらせることができるチャンスがやってきます。
しかし、チャンスは常に危機と表裏一体です。
もし私たち一人一人の民衆(月)が、自分たちは何も生み出せない、子どものような被害者であると定義づけるなら、天王星食は、悪夢になり得るものです。なぜなら、そうした被害者意識から生まれてくる天王星は、破壊のためのテロという古い機能から脱することができないからです。
しかし、もし私たち一人一人の民衆(月)が、自分たちは母=生み出せるものであるから、天王星食のたびに、私たちの天王星意識を刷新させていくことができ、結果として新しい共同体や新しいテクノロジーへの道が開けてきます。
月が天体を隠すという危機的な状況を通じてはじめて、地上にいる人間たちの心の中に、新しい天体意識が生み出されるのです。
おそらくこれから、日本は世界の中でとても重要な役割を担う「場」になるでしょうが、そのための危機も同時にたくさんやって来ると思います。
そして、その一つのネガティブなあらわれが、2022年7月8日正午近くに起きた、安倍晋三元首相が凶弾に倒れるという痛ましい事件だったと思います。
これについてはまた、記事を改めます。