2021年2月8日水星と地球の結び(ヘリオセントリック会合)と2021年4月19日水星と地球の開き~傷つき失望した女性と池のアヒルとその子供たち
2021年2月8日、水星と地球の会合(地球暦では水星と地球の結び)が起きます。これは、太陽から見て水星が地球と合になるときです。このときのエネルギーは、2021年4月19日に水星と地球がオポジション(衝、地球暦では水星と地球の開き)になるときに結果として現れてきます。
地球とある天体の会合周期はヘリオセントリック(太陽中心)の出来事ですが、ジオセントリックでも地球とある天体の会合中は、その天体が逆行するなど関連があります。
この記事では、ヘリオセントリックで水星と地球の合・衝が起きる2021年2月8日と2021年4月19日の2つの日付の水星の位置とサビアンシンボルから、2021年2月8日の地球と水星の会合の意味を探っていきます。
この記事の目次
2021年2月8日 水星と地球の会合(ヘリオセントリック、地球暦では水星と地球の結び)のホロスコープと水星のサビアンシンボル
水星は水瓶座20度なので、サビアンでは21度になります。
- 傷つき絶望した女性
2021年4月19日 水星と地球の衝(ヘリオセントリック、地球暦では水星と地球の開き)のホロスコープと水星のサビアンシンボル
水星は牡羊座29度なので、サビアンでは30度になります。
- 池のアヒルとその子供たち
2021年1月/2月水星逆行タイムテーブル
2021年2月8日の水星と地球の会合の意図と結果をサビアンシンボルから考える
会合周期は、月の満ち欠けのサイクルと同じで、新月に当たる会合(結び)のときに意図を設定し、満月に当たる衝(開き)のときに結果を受け取ります。
今回の水星のサビアンシンボル2つを並べてみると、
- 水瓶座21度 傷つき絶望した女性
- 牡羊座30度 池のアヒルとその子どもたち
意図を表す会合・結びのときのサビアンシンボルは、傷つき絶望した女性。感性や情緒といった女性的な側面を無視され、女性性に傷を負った女性が描かれています。
20度付近というのは各サインの最も典型的なパターンが出てくる度数と言われていますが、水瓶座の場合その度数がこの傷つき絶望した女性というのは興味深いです。
水瓶座が理想とする、立場の違いや民族や国境を越えて人々がつながり合うという社会において、価値観の違いや感性の違いによる衝突は避けられません。特に、昨今SNSやインターネットを通じて、通常であればつながらなかったような人たちの日常をつぶさに見たり、遠く離れた異国の情勢を目にすることが日常茶飯事になっている今の状況の中では、理性面ではそれらを人それぞれだねと寛大に受け止めつつも、感情面では衝撃と傷を負っていると言っても過言ではないかもしれません。
この会合のエネルギーの結果を表す衝(開き)のサビアンシンボルは、池のアヒルとその子どもたち。この度数は、宇宙空間という無制限のところから降りてきた牡羊座0度のエネルギーが、最終的に帰着する最後の度数で、ここでは、色々なビジョンを見たけど結局最後は自分が勝手知ったるなじみの居場所で活動するということを示しています。池は水ですので感情を示しています。制限のない空間から降りてきた魂にとって地上で活動するにあたって居心地よくいられる感情(水)の限界と制限を知り、むしろそれを受け入れていくことの大切さを教えているように思われます。それこそが、アヒルと、そしてアヒルが生み出した次世代の子ども(作品や仕事と置き換えてもよい)とを守ることになるからです。
また、そもそも水瓶座というサインの象徴は水の入った瓶ですが、これは自分の感情を自分でホールドしている、守っているという意味合いもあります。ある意味では対向サインの獅子座のハートの力が、水瓶という表現の中に入っているとも言えます。そして、このようにして守られた唯一無二の感情こそが水瓶座らしい個性の表現につながり、それが人類への豊かさの奉仕につながるのです。大切な自分の感情を自分で守ること、というのは水瓶座のテーマの一つです。
2021年2月8日の水星と地球の会合のエネルギーを建設的に使うためには、自分が他人との関りやコミュニティ内での活動で傷ついたこと・違和感を覚えていることを積極的に意識することが大切になります。国境を超えて人とつながろうとする水瓶座意識は、理性(頭)では人々とつながりあい互いに寛容であることはできますが、感情(ハート)では違いに深く傷つくことがあります。このこと自体は、避けて通ることができないことであり、実はとても重要な気づきを与えてくれます。たとえば、SNSを見ていていつ、どんなときに、誰に対して、あなたは心がざわざわしますか? あなたの属しているコミュニティや人間関係の中で、心を侵害され傷ついた、と思うことがあればそれをちゃんと覚えておきましょう。そうしていくと、2021年4月19日の水星と地球の衝のころには、自分が傷つかず居心地よくいられる感情の範囲が分かり、必然的にSNSやコミュニティとの距離を見定めることができるようになっているでしょう。そうして守られた感情の中でのびのびと活動していき、自分の大切な人や作品、活動を守り育んでいくことができるベース(拠点)ができていくのではないでしょうか。