占星術コラム

2020年11月1日天王星と地球の結び(ヘリオセントリック天王星と地球の会合)と2021年5月1日天王星と地球の開き~飾り付けられたクリスマスツリーと花に水をやる女性

高橋ともえ

2020年11月1日、天王星と地球の会合(地球暦では天王星と地球の結び)が起きます。これは、太陽から見て天王星が地球と合になるときです。このときのエネルギーは、2021年5月1日に天王星と地球がオポジション(衝、地球暦では天王星と地球の開き)になるときに結果として現れてきます。

地球とある天体の会合周期はヘリオセントリック(太陽中心)の出来事ですが、ジオセントリックでも地球とある天体の会合中は、その天体が逆行するなど関連があります。

この記事では、ヘリオセントリックで天王星と地球の合・衝が起きる2020年11月1日と2021年5月1日の2つの日付の金星の位置とサビアンシンボルから、2020年11月1日の地球と天王星の会合の意味を探っていきます。

この記事の目次

2020年11月1日 天王星と地球の会合(ヘリオセントリック、地球暦では天王星と地球の結び)のホロスコープと天王星のサビアンシンボル

天王星の度数は8度なので、サビアンでは9度になります。

  • 牡牛座9度 飾り付けられたクリスマスツリー

2021年5月1日 天王星と地球の衝(ヘリオセントリック、地球暦では天王星と地球の開き)のホロスコープと天王星のサビアンシンボル

天王星の度数は10度なので、サビアンでは11度になります。

  • 牡牛座11度 花に水をやる女性
サビアンシンボル一覧調べ方は?無料のサイトは?私がおすすめするサビアンシンボルの日本語サイト占星術好きな人の間で浸透しつつあるサビアンシンボル。12サインのそれぞれ30度の度数ごとに詩のような俳句のようなオラクルカードのメッセー...

2020年11月の天王星の逆行タイムテーブル

2020年11月1日の天王星と地球の会合の意図と結果をサビアンシンボルから考える

会合周期は、月の満ち欠けのサイクルと同じで、新月に当たる会合(結び)のときに意図を設定し、満月に当たる衝(開き)のときに結果を受け取ります。

今回の天王星のサビアンシンボル2つを並べてみると、

  • 牡牛座9度 飾り付けられたクリスマスツリー
  • 牡羊座11度 花に水をやる女性

意図を表す会合・結びのときのサビアンシンボルは、飾り付けられたクリスマスツリー。

クリスマスというのは冬至のエネルギーの時期。そのような極寒の厳しい時期であっても緑色の葉を茂らせるモミの木の若々しい生命力に太陽の蘇りと復活を祝う異教のお祭がクリスマスのルーツにあります。

飾り付けられたクリスマスツリーというシンボルは、長年をかけて丁寧に準備されたものを祝福し喜ぶというテーマがあります。木は長年かけて準備してはじめて役に立つものの象徴です。こうしてクリスマスツリーとして役立つに至るまでに、数年から数十年単位の時間が流れています。

飾り付けられたクリスマスツリーというシンボルから分かるのは、栄華や繁栄を誇っているように思えるものが、長い時間をかけた結果生み出されているということ、そしてそのようなものだからこそ、冬の寒さでも常緑のまま葉を茂らせて堂々と残り続けているものだということを示しています。

さらに言うと、森の中でただ普通に立っているだけのモミの木の中に、常若の生命力を見出し、それを飾り付けることでクリスマスツリーに見立てるという行為は、自然の質の中に人工的な目線で美質を見出していく、ただあるがまま・ありのままのものではなく一工夫加えることによって新しい価値が付け加わっていると考えてもいい状態です。

天王星の度数でこのシンボルが出てきているということは、個人の潜在意識の中で醸成されてきた、役に立ち表に出るべきときを待っていた何らかの記憶がよみがえってくるということかもしれません。ただしそれは、記憶の海の中に埋もれたまま放置するのではなく、きちんとその価値にふさわしい見せ方を整えることが必要だということでもあります。

この会合のエネルギーの結果を現わす衝(開き)のシンボルは、花に水をやる女性。おそらくは春~夏にかけてごく小さな自分の庭のお花に水をやる女性の姿です。これは、まだクリスマスツリーのようには結果として出てきてはいないけれど、ゆくゆくは秋~冬に向けて成熟していくはずの自分個人の才能や美質をコツコツと世話して育むという度数です。

また、自分の中の大切にしたい・育みたい質に対して、自分で世話をするというある意味では徹底的に自己中心的な姿勢を示しています。同時にこれは、他者に自分の価値の承認を求めない、自分で自分を認めていくという自立的な態度でもあります。

2020年11月1日の天王星と地球の会合のエネルギーを建設的に使うためには、まずはどれだけ外が厳しい状況でもそれに耐えうるような個性、あるいは永遠に老いることのない天性の才能を認め、その価値をしっかりと認識するということがまず必要です。そのような個性や才能は、非常に長い時間をかけて醸成されたもののはずです。記憶の中で埋もれているそういう質をきちんと見出し、まずは相応に認めて祝福するということが大切になります。その結果として2021年5月1日に起きてくることは、もしかすると今後また芽が出て大樹になる可能性のある質を、他の誰でもない自分自身の手でコツコツ世話して育んでいくという自立した態度を持てるようになるということかもしれません。過去の記憶の中から蘇ってきた素晴らしい質をきちんと見て認めれば認めるほど、これから先育んでいきたい自分のまだ若い才能を誰からの賞賛がなくても守り育てることができるはずです。

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ABOUT ME
高橋ともえ
高橋ともえ
星読み風水師
1981年生まれ。 魂の可能性を緻密に描き出すドイツ系西洋占星術と陰陽五行説に基づく日本の卍易風水を組み合わせて「魂の高揚感を地に足をつけて楽に生きる」お手伝いを講座やセッションを通して提供しています。 訳書に、『ヒーリングエンジェルシンボル』(ヴィジョナリーカンパニー)、『四気質の治療学』(フレグランスジャーナル)がある。詳しいプロフィールはこちらから。
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