2018年天王星逆行8月8日~2019年1月6日の注意点・注目の日・占星術的な意味・解釈
2018年8月8日~2019年1月6日まで、天王星が約5ヶ月にわたって逆行します。この記事では、今回の天王星の逆行に関して注意すべき点や注目の日、占星術的な意味・解釈・定義について書いていきます。
この記事の目次
2018年の天王星逆行(2018年8月8日~2019年1月6日)
2018年の天王星逆行のスケジュールはこちらになります。
- 2018年4月18日 天王星と地球の衝(ヘリオセントリック) このときジオセントリック天王星は牡羊座28°
- 2018年4月20日 牡羊座28°天王星 逆行ゾーンに入る
- 2018年8月8日 牡牛座2° 天王星 逆行開始
- 2018年10月24日 天王星と地球の会合(ヘリオセントリック) このときジオセントリック天王星は牡牛座0°
- 2019年1月6日 牡羊座28°天王星 順行のための留期間に入る
- 2019年3月7日 天王星 牡牛座に移動(牡牛座0°)
- 2019年4月23日 牡牛座2°天王星 逆行ゾーンから出る
- 2019年4月23日 天王星と地球の衝(ヘリオセントリック) このときジオセントリック天王星は牡牛座2°
2018年天王星逆行中に注目・注意すべき期間
今回の2018年の天王星逆行中には、いくつか注目・注意すべき期間があります。
天王星の留(ステーション)期間
まず、天王星が逆行開始のために動きが遅くなりほぼ動いていないように見える留(ステーション)の時期(retrograde station)と、順行に戻るべく再び留(ステーション)になる時期(direct station)です。
2018年(2019年)の逆行に関連する天王星の留の具体的な日程と度数は以下のとおりです。
- 2018年8月6日~8月10日 牡牛座2°
- 2019年1月4日~8日 牡羊座28°
なお、2018年(2019年)天王星の留の期間中に刺激される牡羊座28度と牡牛座2度のサビアンシンボルはこちら。
- 牡羊座28度(サビアンでは29度)歌っている天界の合唱隊
- 牡牛座2度(サビアンでは3度)クローバーの花が咲いている芝生に足を踏み入れる
2018年(2019年)、この2つの度数域で天王星がそれぞれ数日間滞在します。この度数付近に出生図の天体を持っている人やアスペクトを受ける天体がある人は注意しましょう。
火星とスクエア(90度)の配置になる期間
2018年(2019年)の天王星は、牡羊座の後期度数と牡牛座の初期度数の間で逆行をします。一方、2018年の火星は、山羊座の後期度数と水瓶座の初期度数の間で約2ヶ月間逆行をします。
そのため、長期間にわたって天王星と火星がスクエアの配置になります。
逆行期間以外も含めて、火星が天王星と正確なスクエア(90度)の角度になる期間は以下のとおりです。
- 2018年5月16日~19日 火星水瓶座0度&天王星牡牛座0度
- 2018年8月1日~4日 火星水瓶座2度&天王星牡牛座2度
- 2018年9月16日~19日 火星水瓶座1度&天王星牡牛座1度
天王星逆行中に獅子座で部分日食(獅子座新月)が起きる
2018年の天王星逆行中の8月11日に獅子座で部分日食(獅子座新月)が起きます。
- 2018年8月11日 獅子座18°付近で部分日食
※この部分日食に関する詳しい記事は別記事で書いています。
水星逆行と重なる期間がある
天王星逆行期間のうち、2018年8月8日~8月19日は水星の逆行期間と重なります。
水星は天王星のローアーオクターブ(天王星は水星のハイオクターブ、ハイヤーオクターブ)であるため、2018年8月8日~8月19日の思考・マインド・コミュニケーション・記憶等の分野で混乱や停滞が存在する可能性がありますので要注意です。
他の5天体(+キロン)の逆行期間中と重なる期間がある
また、天王星逆行期間の2018年8月8日~8月19日は、水星以外にも、火星、土星、海王星、冥王星、さらに小惑星キロンの逆行期間と重なります(上記でも書いた8月11日の獅子座日食もこの期間中です)。この期間は2018年の天王星逆行期間の中でも特に注意すべきときとなります。
ヘリオセントリックでの地球と天王星の合(地球暦の地球と天王星の結び)
2018年10月24日、ヘリオセントリック(太陽中心、地球暦)で見たときに地球と天王星が重なって見える合(会合)がおきます。これは、およそ370日ごとに起きる地球と天王星の会合周期の終わりと始まりになります。
この日を境に、地球に与える天王星のエネルギーが刷新され、新しいテーマに入っていきます。
この10月24日の地球と天王星の会合は、なんと、ジオセントリックチャートでは牡牛座0度で起きます。
天王星は、2018年5月16日に牡牛座に入りましたが、今回の8月8日からの逆行でいったん牡羊座の後期度数に戻ります。10月24日の地球と天王星の会合は、この逆行中にいったん牡牛座0度に戻るタイミングで生じます。
天王星は、最終的に順行に戻ってから2019年3月7日に牡牛座入りし、その後はもう牡羊座に戻ることはありません。
2018年10月24日のヘリオセントリックの地球と天王星の会合の時期、2019年3月7日以降本格的に始まる天王星牡牛座時代のインスピレーションや前触れ、象徴的な出来事が起きてきそうです。
天王星逆行の占星術的な意味・象徴・解釈と注意点
天王星は、毎年1年のうち約5ヶ月間を逆行します。
逆行のアーキタイプ(意味・象徴)について、進化占星術では「逆行する天体が持つ通常の意味や象徴に疑問を突きつけることで、より深いレベルでその天体の意味や象徴を理解しようとする衝動」だと考えます。そのため天体が逆行するときは、通常よりも内省的な現れ方や、通常とは違う現れ方をすると言われています。
天王星は、進化占星術によると、個人の無意識・個人の潜在意識という意味があります。天王星が逆行すると、天王星のエネルギーが内向するので、海王星の集合無意識・集合意識にベクトルが向かうと言われています。つまり、通常の(順行時の)天王星が個人の範囲での自己実現を目指す衝動だとしたら、逆光時の天王星は集合意識をも視野に入れた自己実現を模索する衝動だと言えるでしょう。
この傾向は、2018年8月8日~9月6日の間は土星が逆行しているため、さらに強まります。もともと土星と天王星は互いに拮抗する意味を持つ天体ペアであると言われていますが、ジェフ・グリーンの説によると、「土星が逆行しているときは天王星へのドアが開いている」ということです。
天王星が逆行する期間は、表面的には思考が散漫になったり、記憶が曖昧になったり、突飛な出来事や事故に遭いやすいなどネガティブな事象が出てきます。しかし、より深いレベルでは、個人の無意識・潜在意識が、集合無意識・集合意識と波長の合いやすい時期であり、その意味では海王星が象徴する奉仕につながる自己実現のビジョンを得やすい時期だと言えるでしょう。