立夏から夏至へ~内部で喜びを確認し噛みしめてから満を持して外に出ていく
2021年5月5日立夏となります。太陽は牡牛座15度に入ります。2021年6月21日は夏至となります。太陽は蟹座0度に入ります。この記事では、立夏から夏至までの流れを読んでいきます。
※今年・2021年から、星の動きを西洋占星術&四季図・四立図の流れから細かく読んでいます。一般的な西洋占星術では、四季図(春分、夏至、秋分、冬至)を重視しますが、これに加えて主に東洋占星術で重視される四立図(立春、立夏、立秋、立冬)を加えた「八節」は洋の東西を問わずに存在しており、現在でも東洋系の占星術では使用されています。一方、西洋占星術ではこの技法はあまり重視されていませんでしたが、ルディアをはじめとして近年再発見され復興しつつあります。
四季図で示されるのは既に形になったものであるのに対して、四立図で示されるのはその形になる前の意図や内的な動機であると考えられます。
※立春・春分の両方から2021年全体の運気を読んだ記事はこちらです。
この記事では、立夏図で仕込まれた意図が夏至図でどのように発現するか、あるいは、立夏で蒔くべき意図を夏至と連動させて読んでいきます。
この記事の目次
2021年立夏~夏至までの流れ
春分のあとは立夏に向けて、エネルギーを調整していきます。
立夏で蒔くべき意図を夏至に連動させて読んでいきます。
立夏図と夏至図を見比べて気づくのが、どちらもアセンダントは天秤座、MCは蟹座。さらにノード軸も2ハウス・8ハウス軸と3ハウス・9ハウス軸の両方にまたがっているということ。そして、サウスノード射手座の支配星の木星は5ハウスに、サウスノード双子座の支配星の水星はノースノードに合です。また、ディセンダントにキロンが合になっているのも興味深い一致点です。
そういう意味では、立夏で示した方向性と、夏至で発現する現象はほぼ同じエネルギーの感じです。
ただし、太陽と月の配置や、微妙なハウス位置が違っています。
立夏では、太陽は8ハウスに入り、天王星と金星とそれぞれオーブ5度で合。月は5ハウスに入り、魚座の初期度数にあって、サインは違いますが水瓶座の木星と合。牡牛座の天体たちと、魚座・水瓶座の天体たちが緩やかにスクエアの配置になっています。特に、金星と木星はスクエアになっていて、本来は割と狭く限定的な範囲で活動している人も、自分の中でワクワクする感情が高まってきて、それが思わぬ形で自分や自分が属する集団の活動を広めていくきっかけがこの立夏の時期にできそうです。
特にノースノードの支配星である水星は立夏図ではノースノードに緩やかに合ですが、8ハウスに入っていますので、内部確認、見落としがないかどうかのチェックという感じです。これが夏至図では9ハウス側に入り、満を持して発信、仲間を集めるという感じに変わっていきます。
夏至図のMCは蟹座で、その支配星の月は蠍座1ハウスにあってMCとはトライン。裏の裏まで自分の本音を見切って、迎合しない・自分にしかできない在り方を貫けば貫くほど、自分の活動が天命や天職と呼べるものに近づいていくようになる時期です。なお、蠍座の月は立春図でも出てきたサインですので、立春の頃の出来事の再確認という意味合いも夏至にはあります。
さらに、立夏図で5ハウスの魚座の月のある位置に、夏至図では魚座の木星が来ます。そしてこの魚座の木星は蟹座の太陽とトライン、蟹座MCと1ハウス蠍座の月がトラインとなっており、オーブはゆるいながらも水のグランドトラインができています。立夏の頃に起きてきたワクワクするような感情を伴うスピリチュアルワークや芸術活動が、夏至の頃に大きな発展を見せる可能性があります。
内部で喜びを確認し噛みしめてから満を持して外に出ていくという立夏から夏至への流れの結果、夏至以降、感情的に深くつながれる仲間が集まるという結果が手に入りそうです。
ただし、そのためには立夏から夏至の間に起きる月蝕・日蝕での縁のシャッフルがあります。
立夏から夏至までの間に起きる月蝕と日蝕