銀の海金の大地。氷室冴子先生の思い出と、なぜか滋賀県に住んでいる不思議。
今日、もう亡くなられてから10年以上が経つ少女小説家の氷室冴子先生の遺作となった「銀の海金の大地」のことを思い出しました。
今日は聖十二夜の1夜目なので、何かとても重要な思い出しだと思いますので、備忘録かねて書いておきます。
「銀の海金の大地」は、氷室冴子先生がコバルトで連載していた日本の古代を舞台にした転生ファンタジーです。しかもね、なんと滋賀県が舞台なのよw
銀の海=琵琶湖、金の大地=近江の国の田んぼ ということです。
連載されていた当時中学生か高校生だった私は、同級生の子たちと一緒に回し読みしていましたー!
というか、「銀の海金の大地」」はものすごく完成度の高い小説で、雰囲気だけでいったら、ハードカバーの本として出版されるに値するような骨太で独自性の高い設定だったの。
実は私、それまでも日本各地の湖を見たことはあったけど、琵琶湖を始めて見たときに強烈な懐かしさがあったのです。それは、他のどの湖に対しても抱いたことのない不思議な感情でした。
そしてさらに言うと、琵琶湖の北にある小さな余呉湖という湖が、実はもっと好きです(好きというか、定期的に訪れて、ぼーっと湖と交信したくなるw 個人的には、ミンタカのエネルギーを感じる場所です。犠牲になった巨大な人魚の女神のエネルギー。)。
ちなみに琵琶湖に連れて行ってくれたのは今の主人です。そして、主人の婚家に行ったときも、「あ、私ここに住んでた(この家の一員だった)」って思い、なぜか実家よりくつろいでいますw
で。
話を氷室冴子先生の本に戻すのだけど、中高時代、「銀の海金の大地」に出てくる、霊能力者とか、部族同士の争いとかの話に強烈に惹かれていたのは、おそらく19歳のときから始まった日本古代の転生の魄(はく)を回収するスピリチュアルジャーニーの、さらにさかのぼる伏線だったのだと感じています。
ちなみに、なぜかこの物語には双子とか、双子のように似ている容貌の人々とかも出てくるので、ツインレイ的なテーマもあるよなと気づきました。もともと日本の古代、王は2人いたという説もありました。実務をやる王と、いわゆる巫王、巫女のセットですね。
・・・それにしても、今手元にこの本がないのですが、いつか新装版として出版してくれないかしら。
入手困難で、時々無性に読みたくなるときがあるんですよね。
イラストレーターの飯田晴子さんの絵もとてもよかったので、漫画で復活でもいいくらいですw
というわけで、JK時代の思い出が急に蘇ってきたので、書いておきましたw