ヤドリギの不思議~進化から遅れたものが別の形で役立つという可能性。
キロン講座の準備の過程で、ヤドリギのことをもう一度調べています。ヤドリギって、シュタイナーが癌治療に効くという示唆を与えたことから、人智学系のお医者さんの間で研究や製薬開発がなされてきた不思議な植物です。
ちなみに実は私・・・ヤドリギには今回の人生では何回も向こうからご縁があり、その度に「またかよ!」って思って深入りしてこなかったのです(笑)まー、前世?ではどうもヤドリギに関わっていたようで、うんざりしているみたいでしたw
・・・ただ、今回改めてヤドリギについて調べることは彗星の可能性を探るうえでとても重要でした。
というのが、ヤドリギって、実は正当な進化から遅れた存在なのですよ。シュタイナーの言葉で言うと、未だに月紀の在り方を示している植物がヤドリギなのです。
ヤドリギってその名の通り、宿り主にあたる木に寄生する不思議な植物です。
普通の植物は、鉱物界(土)に宿るのですが、ヤドリギは植物に寄生します。
実は、現在私たちが生きている地球紀では、人間界、動物界、植物界、鉱物界の4種類の自然領域がありますが、月紀の世界には、人間的な動物、動物的な植物、植物的な鉱物の3種類しかなかったのだそうです。
で、ヤドリギはこの古い月紀の「動物的な植物」という側面を残しており、そのため無機物である土に自生することができず、生きているもの、つまり他の植物に寄生するのですね。
一見ヤドリギって「けしからん存在」のように思えますよね? 進化から遅れ、他の植物に寄生するなんてひどい!って(笑)
でも、こういう進化から遅れた存在、古い段階の様相を呈している存在にもまた、深遠な役割があるのです。(こういうところがシュタイナーの理論の面白いところですよね。存在しているすべてに役割があるという。)
・・・冒頭にも記載しましたが、ヤドリギは癌治療に使われています。発端はシュタイナーですが、今や人智学系のお医者さんだけではなく、一般の代替療法の1つとして特にヨーロッパではかなり普及しています。
そう、ヤドリギは癌を癒すというのです。
ここで、ヤドリギがどうやって癌を癒すのかという仕組みを見てみると面白いことが分かります。
ヤドリギというのは、地球紀特有の重力に逆らい、「自己中心的に」球形に成長します。ヤドリギは生命力にあふれており、その姿はまるで癌腫瘍の形に似ています。ヤドリギは、自分が寄生する宿り主である木を弱らせ、その力を根こそぎ吸い上げることすらあります。
このようなヤドリギの在り方はまさに癌細胞とイコールですよね。
同じものが同じものを癒す、というホメオパシー的な法則を使えば、癌細胞がヤドリギによって癒えていくのは納得できます。
※シュタイナーが当初、ヤドリギを癌治療にと示唆したとき、ヤドリギの物質的な成分ではなく、ホメオパシー的な手法(ポテンタイズ)を使って処方するようにと伝えたそうです。ただ現在では、こうしたホメオパシー的な手法だけではなく、ヤドリギから抽出されたエキスそのものにも薬効が認められているらしいです。
ヤドリギを処方することで何が起きるかというと、2つのことが起きてきます。
1つ目は、健康な周辺細胞を傷つけずに腫瘍を形成している癌細胞だけを破壊します。
そして2つ目は、人間の免疫システムを強める細胞の成長を促進するのです。
さらに、心理的な面でも、癌患者が自らの人生を内省的に振り返り、自分の人生で欠けていたものや過剰だったものに気づいて生き方を改めるということも報告されています。
なぜ、ヤドリギがこういう効果をもたらすのか・・・。極めて不思議ですよね。
そしてね。
彗星という月紀に由来するものを内包している存在もまた、ヤドリギと同じような作用をもたらすのではないかと思います。
つまり、彗星がやってくることによって(彗星からシアンの毒を受け取ることによって)、ある種の危機的な状況を体験することで、変えるべき部分を自覚しそれを改める(癌細胞を破壊する)。そして、こうした危機的な状況に対抗するための対策を講じる(免疫力を上げる)。
そして、この一連の流れの中で、より深い認識に導かれ、人類が成長していく(自由を得る)。
大切なのは、癌を癒してくれる救世主であるかのようにヤドリギを崇拝したり、あるいは逆にヤドリギは本来の進化から遅れた悪い存在だと断罪すするのではなく、ヤドリギがまさに進化から遅れた存在であるということによって、かえって今の時代にはびこっている癌という病を癒すきっかけを作っている、という深遠な叡智を認識することなのではないかと思います。
これは、彗星=キロンを理解する上でもとても大切な視点であるように思います。
・・・とここで、私自身がキロン講座を今年中にリリースしようと思うようになった直接のきっかけを与えてくれた人物、マリー・シュタイナーのホロスコープの話をしたいと思います。別記事で語りますね。
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