先日よりあれこれ迷宮についてつぶやいていますが、その流れでで面白いことを思い出しました。
迷宮というイニシエーションの場は、ヨーロッパだけではなく世界中でもほぼ同じコンセプトのものが見られます。新大陸にもあります。
ところが、なぜか日本には迷宮に相当するものはないらしいです。少なくとも古墳や遺跡としては今まで見つかっていない。
これはなぜなのか・・・
色々な仮説があると思うのですが、個人的には、日本で迷宮に相当するのは、神社だと思っています。
一番有名な神話において迷宮の中心にいるのはミノタウロスで、これをテセウスが退治するのですが、これは単なる怪獣退治みたいなものではなく、本質はテセウスがミノタウロスと結びつく儀式のことです。
実はミノタウロスというのは、一説によるとテセウスの祖霊の象徴のことだとも言われています。
ちなみに、迷宮の中心に祖霊がいるというのは、ネイティブアメリカン型の迷宮の神話の中にははっきりと残っていることです。
で。
日本の場合、祖霊をお祀りしているところっていったら、ずばり神社じゃないですか。(笑)
ある意味では、神社は迷宮同様の仕掛けがしてあると思います。参道があって、中心に行って参拝して、戻ってくるわけですので・・・。
※あと、特に弁才天に関連する信仰地には、ほぼ必ずと言っていいほど洞窟があって、そこに入って戻ってくることがイニシエーションでもあるので、迷宮的な空間です。


さらに言うと、日本の神社って、単なる祖霊ではなく、いわゆる祟りを起こした人物すらも神格化してお祀りしていますよね。典型的なのが天神様、つまり菅原道真。他にも崇徳天皇とか、平将門とかもいますしね・・・。
迷宮の中央にいるのが祖霊だとすると、ミノタウロスっていうのは、祖霊の中で蓄積されてきた正負両方の力の遺産の象徴とも言えます。
ちなみに、昔の神社(ある一定の格のところ)は誰でも参拝できる場所ではなく、その神社の祖霊の子孫しか参拝できず、しかもその家系の後継者の男性(長男)だけしか参拝できなかったという話を聞いたことがあります。
というと、なんだか実に迷宮=神社ですよねぇ。
神社にお祀りされている神々って、人格的には人間に近くもあり、いわゆる非業の死を遂げた人もいれば、悪いことをした人もいるわけで、そういう存在と神社参拝を通じてつながるという仕組みが日本には残っていたというのは面白いことだと思います。
とりあえず、日本における記憶との向き合い方は、神社にヒントがあるかなーと思っています。

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