2018年11月8日21:40木星射手座入り~帰還する王の度量を試す祝祭シーズンの始まり
2018年11月8日21:40、木星が射手座に入ります(東京時間)。およそ12年に1回の木星射手座入りは、木星自身が支配する射手座への回帰ということで木星の意味が強まるといわれています。
この記事では、木星射手座時代(ジュピターイヤー、2018年11月8日~2019年12月3日)の始まりの瞬間である木星射手座入りの瞬間のホロスコープの星読みを行っていきます。
この記事の目次
2018年11月8日21:40 木星射手座入りの瞬間のホロスコープ
2018年11月8日21:40 木星射手座入りのホロスコープの星読み
東京での木星射手座入りの瞬間のホロスコープを出すと、まず目を惹くのが獅子座のアセンダントと蟹座最後の度数のノースノードが合という配置。
これは、今回の木星射手座時代が日本という国の在り方そのものにかかわるとても重要な1年になることを象徴しています。ノードがアセンダントに合ということなので、このジュピターイヤーは、日本に多くの人が引き寄せられるでしょう。言うまでもなく2019年は新しい天皇が即位されますし、木星は2019年12月初旬まで射手座に滞在しますが、オリンピックの準備が進められる1年となります。それぞれ祝祭・祝典と密接に結びつく行事となりますので、日本への関心が集まり、多くの人が日本を目指してやってくる様子が想像できます。
個人のレベルでも、日本で生きる人であればこの影響を受け取れますので、人が集まってくるような楽しいお祭のような雰囲気をつくることがジュピターイヤーのエネルギーを活かすポイントになりそうです。
今回のチャートのアセンダントルーラーは4ハウス蠍座太陽で、6ハウス山羊座冥王星と8ハウス魚座海王星と小三角。7ハウス水瓶座火星とオーブはゆるいながらスクエア。火星はMCのルーラーでもあります。火星にはリリスが合。
盤石な地盤と、使命感のような勤勉さによる過去からの実績、そして霊的な遺産がしっかりと根付いている日本に対して、おそらく外(海外)から平等や自由を求める少し緊張感のある突っ込みが入ってくるかもしれません。これはオリンピック等で外国人がたくさん来てカルチャーショック的なことを体験するということだけではなく、現在新聞各紙で報道されている外国人労働者の問題などともかかわっていると思われます。
こうした問題は、既に存在していながら対処・整備が遅れており、人権などの面での問題が指摘されていることでもありました。「これまでおかしいと思いながらもなかなか声を挙げられなかったプロテスト」が噴出しそう。
個人のレベルでも、過去から積み上げてきたことや基盤、感情的な深い一体感のようなものに対して、風穴を開けられるような体験をしてハッとする、とか、あるいはそれによって、自分がこれまで感じていたけれどなかなか表現する機会のなかった信念(大義名分)に改めて気づく、というようなことが起きそうです。
7ハウス水瓶座の火星は、5ハウスの蠍座の月に対してもスクエア。
もちろんそれは、頭ではわかっているけどなかなか感情的には受け入れがたいことでしょう。特に、過去から引き継いできた(日本人としての)特権や既得権益に依存している特別な立場を持っている人たちには脅威に思われることです。ローカルな理論でOKなことが、グローバル・地球レベルではNGということもあります。
7ハウス水瓶座火星は、4ハウス逆行の金星・セレスと10ハウス逆行中で牡羊座に戻った天王星のオポジションを調停。
ただし、こうした外からの鋭い突っ込みや感情の揺さぶりは、公私のバランスを取るべく改革が進行中の日本(働き方改革や少子化対策)に対しては、なくてはならないバランスポイントであることは確かです。
火星からの攻撃的アスペクトを受けて少し傷んでいる蠍座の月も、9ハウスの魚座に逆行中のキロンからのサポートを受けています。
理念や理想を確認することで、感情的な揺さぶりが癒されるでしょう。たとえば、海外からの突き上げがつらいと思ったり、反動的な衝動を覚えるようなときには、もともと日本という国が持っている和の精神を思い出してみると、より高貴なレベルの日本精神から自分の感情をなだめられるはずです。
個人のレベルでは、これまでなかなかとることができなかった公私のバランス、安心していたい気持ちと天命を果たしたい気持ちのバランスをとる良い機会が外から与えられるでしょう。感情面で少しつらいと思ったら、自分にとっての高い真実にフォーカスしてみると、癒しを受け取ることができます。
木星自身は5ハウスに滞在し、新月直後の蠍座の月と射手座の水星がゆるやかなオーブで合。10ハウスの逆行中の牡羊座天王星が木星に対して150度。
いよいよこれから創造的な活動を開始しようというムードが高まり、そのための私的な準備が進められていますが、本当に創造すべきものを創造しなさい、というような電撃的な訓練が入るでしょう。たとえば、オリンピックということでいろいろなものをつくることになるでしょうが、高度経済成長期の以前の東京オリンピックのようにゼロベースでの出発ではないので、増やすだけではなくて今あるものや活用されていないものの生産性を高めるといった意味での(高次の)創造性も必要だ、という視点を持っておくことが重要です。
個人のレベルでは、ジュピターイヤーで気持ちが大きくなった結果、木星の増やす効果によって感情の赴くままあれこれ手を広げることにならないよう、自分の使命とは何か?を確認して、場合によっては切り詰める・断捨離することが大切だと言えるでしょう。断捨離込みで行動できるかどうか?がジュピターイヤーの創造的衝動を活かすための試金石となります。
さあ、帰還する王の度量を試す祝祭シーズンの始まりです。