占星術コラム

神話的なカップルはハッピリーエバーアフターではない~フィンドホーン創始者のアイリーン・キャディさんとピーター・キャディさんの星を読んで思うこと

高橋ともえ

ようやく年運リーディングの方々への鑑定作成が山場を越したこともあり、今年(2021年)リリースする予定の「新しい時代のリレーションシップ占星術」のケーススタディを少しずつ進めています。

※新しい時代のリレーションシップ占星術の話はこちらでも少し書いています。

コンポジットチャートの面白さ。創造が起きてこない相手とは、友達でも恋人でも夫婦でも長続きしないリリス講座のリリースが終わって、シェア会も少しずつ始まっていますが、それと並行してコンポジットチャートの魅力にはまっています。(笑) ...
[つぶやき]女はあえて一度穢れたいときがある。ドビュッシーの「海」昨日、魚座新月&ホワイトデーに寄せて、私自身の過去の痛すぎる恋愛話をシェアしました・・・。びっくりされた方もいたかもしれないけど、私は本...

ビジネス的なことを考えれば、王子様と出会ったお姫様、ふたりはhappily ever after(末永く幸せに暮らしましたとさ)という夢や希望を持たせる事例を取り上げるべきなのかもしれないんだけどね。

私自身そんな人に自慢できるような恋愛をしてきたわけではなく、失敗したな、傷つけたな、と思うことだらけで(穴があったら入りたい・・・)、そういう私がなぜリレーションシップ占星術なんてやるのかっていうとですね・・・

✔ 恋愛はどういうものであっても聖なるものである

というようなガイダンスが来まして(笑)

確かになあと思う。

とっても辛い思いをしたことで、人間として成長する恋愛というものもあるわけです。
(しんどいし苦しいけど・・・)

だからこそ、ご縁の吉凶や良し悪しを知るためではなく、ご縁の意味を多次元的に知る、という観点から見てみることが大切で、そのための「新しい時代のリレーションシップ占星術」。

まあ、私の占星術の活動のメインのテーマが、「吉凶論を超えて星の可能性を開く」なので、どうしてもリレーションシップという話題に関しても、フワフワした話にはなりにくい。

※とはいっても、実は昔ツインソウルに出会っていたらしいという話もあり・・・(笑)

聖パトリックの祝日の日に毎年思い出す、ドイツ人音楽家のツインソウル?の話もうそろそろ太陽魚座の季節が終わりですね。3月17日はアイルランドの聖人・聖パトリックの祝日ですが、毎年私はこの日に必ず思い出すことがあ...

ということですが、ツインソウル話に関して言うと、いわばそういう二人が出会うということは、これからの時代とても増えてくると思っています。特に、30代、40代、50代といった年齢で、場合によっては複数の恋愛や結婚を経て出会うということも増えると思います(最近そういうご相談が多い)。

そして、こういうカップルの中には、単純にお互いの幸せのためにパートナーシップにを築くというだけではなく、何か国レベル・世界レベルで大きなことを成し遂げるというカップルもいます。

そういうカップルを仮に「神話的カップル」と定義してみたいのですが、そういう「神話的カップル」というのは、出会いからして意外と障壁も多かったり(お互い既婚者同士だったり)、結婚してからも決して楽な道のりではなく、最終的には別れてしまうということもあるんです。

昔は、こういう聖なる結婚をしたようなカップルが、まさか別れるわけないじゃん! それは失敗だよ! って思ったのですが、むしろそれは逆で、聖なる結婚と言われている関係性であっても、そこに始まりと終わりがあるということを多くの人が目撃することこそ、ある意味では神聖な意図があるのではないかと思うんです。

つまり、こういう非常に多くの人に注目され影響力もあるカップルが、きわめてプライベートな恋愛や結婚という出来事の起承転結を見せることで、私たちに何かを示すという役割があるのではないかと。

水瓶座グレートコンジャンクションから始まる20年サイクルでは、イシュタルのイメージがとても強く来ています。
イシュタル自体が恋愛の女神様ですし、本人自体色々な相手と付き合って、ギルガメッシュというおそらくはツインソウルと出会ったものの、このギルガメッシュとは結ばれなかったのですよね。それでも、イシュタルはへこたれない強い女神さまですがw

で。

こういう、聖なる結婚として周りからも認められ、大きな偉業を成し遂げたカップルなのに、後年別れてしまった事例として、フィンドホーンのアイリーン・キャディとピーター・キャディの二人のカップルがいるなと思っています。

※アイリーンさんの話についてはこちらの本を参考にしています。

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この二人のカップルの星を今少し見ているのですが、残念ながら詳細な出生データがないのですが、彼らのシナストリーとコンポジット、それぞれの普通のチャートとドラコニックチャートの太陽へのアスペクトを見比べるだけで、結構面白いなと思うことがありました。

どういうチャートを見たかというと、

  1. アイリーンさんの出生図
  2. ピーターさんの出生図
  3. アイリーンさんのドラコニックチャート
  4. ピーターさんのドラコニックチャート
  5. アイリーンさん・ピーターさんのコンポジットチャート
  6. アイリーンさん・ピーターさんのドラコニックコンポジットチャート

この6つです。

ピーターさんの通常の出生図の太陽は魚座の29度~牡羊座の0度だと思うのですが、これがドラコニックに変換すると双子座12度付近になります。そして、このピーターさんのドラコニックの太陽に対して、アイリーンさんとピーターさんの通常のコンポジットチャートの太陽が合。

一方、アイリーンさんの場合、通常の出生図の太陽は乙女座2度なのですが、アイリーンさんとピーターさんのドラコニックコンポジットチャートの太陽が合。

アイリーンさんもピーターさんも、それぞれの形でこの結婚とリレーションシップに聖なるものを感じて反応しているわけですが、どちらかというとアイリーンさんの方が、この結婚に対して聖なる結婚であるという自覚を強く持っていたと思う。

それが、ドラコニック次元で見たコンポジットチャートの太陽がアイリーンさんの出生図の太陽に合ということからも見える。なぜなら、出生図の天体に対してドラコニック次元の星、特にコンポジットチャートの星が関わると、出生図の持ち主はこの関係性がとても重要でただならぬものだということをはっきり自覚できるんですよね。だから、アイリーンさんにとってはピーターさんは絶対的な男性のパートナーだった。

一方、「フィンドホーンの花」の本を読むと、ピーターさんはアイリーンさんとのパートナーシップではドキドキ恋愛をするという感じがなかったと言っているんですよね。仕方なく神に娶せられた(自分の意志や感情は伴っていない)的なことすら言っている。それで、ピーターさんは後年、アイリーンさんのところを離れて別の女性のところへ行くわけです。これは、ピーターさんの方は、ドラコニック次元でアイリーンさんとの関係性(コンポジットチャート)に反応しているからなんだと思います。ドラコニックチャートは、本人にとってはいまいち腑に落ちない部分があるケースもありますので。

このように、アイリーンさんとピーターさん、文句なく聖なるカップルだとは思うのですが、それぞれこの関係性・リレーションシップに対する反応の仕方・人間としての感情の持ち方は、やはり違っているわけです。

理想形は、お互いに同じように感じられたらベストなのですけどね。

他にも、スピリチュアル界では有名な? ホゼ・アグエイアスとロイディーンカップルも、最終的にはホゼがステファニー・サウスという若い女性の弟子と結婚することで終わりましたね。このカップルのケースもいずれ見てみたいです。

こんな風に、リレーションシップにおけるいろいろな側面を読んでいくような講座として、「新しい時代のリレーションシップ占星術」を構築中です。気になる方は、2021年秋リリースだと思いますが、こちらから登録して待っていてくださいね。

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高橋ともえ
高橋ともえ
星読み風水師
1981年生まれ。 魂の可能性を緻密に描き出すドイツ系西洋占星術と陰陽五行説に基づく日本の卍易風水を組み合わせて「魂の高揚感を地に足をつけて楽に生きる」お手伝いを講座やセッションを通して提供しています。 訳書に、『ヒーリングエンジェルシンボル』(ヴィジョナリーカンパニー)、『四気質の治療学』(フレグランスジャーナル)がある。詳しいプロフィールはこちらから。
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