命占だけではなく卜占を習得したのはなぜ?卍易風水を占星術師の私が学んだ理由

以前ある方に、「占星術だけでもかなりマニアックな知識が色々あるのに、どうしてともえさんは卍易風水(卜占)を学んだんですか?」と言われたことがあります。
これについては、色々な角度から回答できると思うのですが、占星術などの命占って運命論的になりがちなんですね。もっとわかりやすく言うと、使う側が言い訳に使ったり、あるいは提供側が他人を呪いにかけるかのように使ったりすることができてしまうんです。
一方で、占星術を上手に活用できて幸せになれる方は、星「で」自分の未来を決めているのではなく、星とは無関係に自分がこういう未来に向かっていきたいという意志やビジョンがはっきりしています。その上で、自分が持っている素材の性質を把握して活用するために、星「を使う」んですね。
つまり、主体は星と関係ない自分(これを、真我と言ったり、ハイヤーセルフと言ったりします)なんです。
そういう人は、持って生まれた星を超えていくことになります。
以前、私がインド占星術に詳しい方から聞いたのですが、何人の占星術師がどう贔屓目にみてもビジネスで成功するような星回りではない人がいたそうですが、毎日108回ガヤトリマントラを唱えつづけて、実業家になったという事例もあります。この方の場合は神への信仰心によって、生まれ持った星を超えたということですよね。
さらに言うと、人が成長して星を超えてしまうと、逆に解放された星が、人生のさまたげにならず、人生におおいに味方をしてくれるようになるのです。
私はこれを、「ハウルの動く城」に出てくる、ハウルとカルシファーの関係になぞらえて理解しています。
ハウルは小さい頃、自分の心臓と引き換えにカルシファーと契約を結び、魔術的力を手に入れます。ですが、紆余曲折を経てハウルが成長し、ソフィーの愛を受け取ったことで、このカルシファーとの契約(呪い)が消えるわけですが、こうして自由になったカルシファーは、それでもなおハウルと一緒にいたいというわけです。つまり、全くの自由な愛の関係性で、カルシファーはハウルのそばに居続けることを選択するのです。
ハウルの動く城は、ハウルの変化以前も以降も同じように動き続けるわけで、表面的には何も変わっていないように思えます。ですが、契約で縛り付けて、苦しみながらカルシファーが城を動かしているのと、自由に解放されたカルシファーが喜びながら無理なく力を発揮して城を動かしているのと、全然違います。
話がかなり長くなりました。
私が、命占以外に卜占である卍易風水を習った理由は、その時々の細かい自分の状況(潜在的状況)をチェックして、微調整するためなんです。
特に卍易風水には、運命論的な要素がない(未来は縁起によって自分で縁をつけて起こしていけるという発想がある)のと、周りとスムーズに平和的に調和するための自分を中心にした風水処方ができるという2つの要素があるので、卜占の中でも特に未来志向の術だと思っています。
命占である占星術と卜占である卍易風水を組み合わせるようになってからしばらく経ちますが、
仕事でもプライベートでも、家族の為でも、とにかくめちゃくちゃ卍易風水は役に立ちます。
占星術が自分の特徴である道(タオ)を知るのに適しているとしたら、卍易風水はこの道(タオ)に乗り続けるための細かい軌道修正に適しています。占星術で大枠と長期的スパンを見て、卍易風水で毎月、あるいは何かの事象が発生したら卦を立てて微調整をかけていく。
さらに、星を超える意識(本当の自分)の声に耳を傾けるために、人の和、つまり自分の意識を整えるノート術や潜在意識の浄化をする。というのが今の私が日々やっていることでもあります。
天の時(占星術など命占)、地の利(卍易風水)、人の和(ノート術や潜在意識を整えること)の中で最も重要なのは、実は「人の和」なのですから。
※先ほど挙げた、ガヤトリマントラ108回毎日唱えて実業家になった人は、「人の和」として信仰心を持ち続けたことが大きいのでしょう。その結果、「天の時」として定められた星の質を覆し、「地の利」もいつの間にか有利になって、成功したんでしょうね。
ちなみに、占いの館などで、多くの場合命占+卜占または相占を持っていることを占い師の条件にしているところが多いですが、これも理にかなっていることだなと思います。
ちなみに、秋から冬にかけて、卍易風水の講座も提供できるよう準備しています。占星術の時期運講座もリリースしたい。リレーションシップ占星術講座も2期生を募集予定です。
占いスクールだけど、占いオタクになるのではなく、人生を幸せに生きるために使えるようなスクールにしていきたいと思います。